一時保育とは?利用方法・メリット・一時保育が利用できない場合の預け先
兄弟の行事・美容院・育児疲れ・冠婚葬祭などで一時的にお子さまを預けたいときには、自治体の「一時保育」が利用できます。施設や自治体によって差はありますが、1時間500円から600円、1日2,000円から5,000円くらいでお子さまを預かってもらうことができます。
今回は、一時保育の概要や、利用方法、メリット・デメリット、一時保育が利用できない場合の預け先についてご紹介します。
※ 本ページで解説している「一時保育」は、認可保育所等の施設でお子さまを預かるサービスのことであり、「一時預かり(東京都ベビーシッター利用支援)」とは異なります。「一時預かり(東京都ベビーシッター利用支援)」については、こちらをご覧ください。
一時保育とは
一時保育とは、保護者の方が就労や就学、疾病、冠婚葬祭、育児疲れ等の理由により、一時的にお子さまの面倒をみることが難しい場合に、保育園や施設等にて1日や時間単位でお子さまを預かってもらうことです。
「一時預かり事業」「一時預かり」「短期保育」とも呼ばれます。
実施している施設
認可保育所や認定こども園の一部で一時保育を実施しています。ただし、認可保育所や認定こども園の一時保育で預かってもらうことができるのは、その自治体に居住している家庭のみです。
自治体によっては、児童館や一時保育専用施設、子育て支援施設でも、一時保育が実施されています。
対象年齢
一時保育に預けられる年齢は、保育園によって異なります。特に、0歳児を預かってもらえる施設は限られています。生後57日から可能な場合や生後4ヶ月から利用可能な場合、1歳を過ぎないと利用できない場合など、受入月齢は施設によって異なります。
料金
一時保育の料金は、施設により異なります。認可保育所や児童館などは、1時間500円から600円、1日2,000円から5,000円くらいに設定されている場合が多いです。また、1週間もしくは1ヶ月に利用できる回数が決まっています。条件によっては幼保無償化の対象となる場合もあります。
利用可能時間
一時保育の利用可能時間は、7:15~18:15や9:00~17:00など施設によって異なります。
土日祝日の利用
土曜日は施設により異なります。日曜日や祝日は基本的に利用できません。
一時保育はどんな場合に利用できる?
一時預かりが利用できる場合には、主に以下の3つのケースがあります。
1.非定型的保育
保護者のパート就労や通院、介護などで定期的にお子さまを預けたい場合のことです。非定型的保育では、1週間でお子さまを預かる日数や、1か月の利用時間が自治体によって定められています。
2.緊急保育
保護者の病気や入院、冠婚葬祭への出席などの理由で、緊急一時的に保育が必要な場合のことです。1回の利用で最長2週間以内など、一度に長期間連続して預かってもらえます。
3.リフレッシュ保育
保護者が美容院やお買い物に行ったり、お友だちと会ったりなど、リフレッシュをすることで育児に伴うストレスを解消したい場合のことです。自治体によっては、リフレッシュ保育は対象外となる場合もあります。
一時保育の利用方法
一時保育は、事前の利用登録や予約が必須であり、急に預かってもらうことはできません。利用方法をよく確認して準備しておきましょう。
1.一時保育を実施している施設を探す
まず、自治体のHPを確認し、一時保育を実施している施設を探しましょう。利用したい施設をいくつかピックアップして、各施設に直接問い合わせします。
2.利用登録をする
保育園等の施設で一時保育の申し込みをします。施設によっては、登録前に面談が行われる場合もあります。面談ではお子さまの生活リズムや性格、発達状況、アレルギーなどについて聞かれるようです。必要書類を提出し登録が終了したら、一時保育の予約ができます。
3.予約する
施設に電話して一時保育の利用希望日の予約を取ります。一時保育の予約開始や締切のタイミングは、施設によって異なります。利用希望者が多い場合は、先着順で枠が埋まってしまうこともあるので、早めに予約をしておきましょう。
一時保育のメリット・デメリット
自治体の一時保育のメリット・デメリットについてご紹介します。ご自分のニーズに合った利用ができるかどうかの参考にしてみてください。
メリット
①利用料金が安い
自治体の一時保育の利用料金は1時間500円~600円、1日2,000円~5,000円くらいと低額であるため、気軽にお子さまを預かってもらえるのが最大のメリットです。
②同じくらいの年齢のお子さまと遊べる
保育所の一時保育では、自分と同じ年齢や近い年齢のお子さまたちと一緒に遊べます。家庭ではできない集団での遊びを経験することは、お子さまにとって良い刺激となるでしょう。
③保育士に預かってもらえる
一時保育では、基本的に一時保育担当の専門的な知識やスキルを持つ保育士にお子さまを預かってもらえるので安心です。
デメリット
①利用までに手間がかかる
一時保育を利用するには、事前に各施設に問い合わせし、面談や利用登録を行うことが必要です。また、予約をするにあたっても、WEBで予約できる場合は少ないため、各施設に電話をして空き状況を確認しなければなりません。
②予約が取りづらい
一時保育の受け入れ人数は数人なので、自治体によっては争奪戦になっていることも。キャンセル待ちだったり働くママが優先だったりしてなかなかリフレッシュ目的での一時保育の予約がとれない場合もあるようです。
②利用時間、利用回数に制限がある
一時保育は利用日数が週に3日以内、利用時間は平日の8:30〜17:00の間というように、利用日数や利用時間に制限がある場合がほとんどです。また、日曜日や祝日は基本的に利用できないので、日曜日や祝日に預けたい場合は、他の預け先を検討する必要があります。
一時保育が利用できない場合はどこに預ける?
一時保育はとても便利ですが、利用したいときに必ず利用できるとは限りません。お子さまの預け先に困ったときに、一時的にお子さまを預けることができるその他のサービスをご紹介します。
民間の託児所
民間の託児所は、自治体の一時保育よりも、柔軟で保護者のニーズに合ったサービスを提供していることが特徴です。施設によって、24時間預かり可能、当日利用可能、送迎サービス付き、手ぶらでOKなどの特徴があります。
料金相場:1時間1,500~3,000円
ファミリー・サポート
ファミリー・サポートとは、市町村が主体の会員制の子育て支援事業です。子育ての援助を必要とする保護者(依頼会員)と地域において子育ての援助を行いたい人(提供会員)とを「ファミリー・サポート・センター」が仲介して子育て支援を行います。同じ地域に住む提供者の自宅でお子さまを預かってもらうのが特徴です。利用可能時間や料金は市区町村ごとに異なります。
料金相場:1時間500~1,000円
ベビーシッター
ベビーシッターとは、ベビーシッター派遣事業を行う会社や個人が運営している認可外の保育サービスです。ご自宅でお子さまに合わせた保育をしてもらえるのが特徴です。土日や早朝深夜も対応可能で、施設までの送迎も不要です。慣れた空間で預かってもらえるので、お子さまにストレスがかかりにくくなります。
東京都の一部の自治体では、ベビーシッターによる一時預かりの費用を年間36万円(2,500円×144時間)まで助成しています。
料金相場:1時間2,000円~3,000円
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一時預かり(東京都ベビーシッター利用支援)とは、事業を実施する区市に住んでいる保護者が、一時的に保育が必要とする場合や共同保育(保護者等とベビーシッターによる保育)を必要とする場合に無料でベビーシッターを利用することができる制度です。利用できる時間数の上限はあるものの、「保育認定」が不要で事前の区市への手続きも必要ありません。24時間365日利用可能です。
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