慣らし保育とは?保育士が伝える期間や時間、注意点と乗り切り方

横森さや

保育園に入園すると経験する「慣らし保育」。お子様を初めて保育園に預ける時は、慣らし保育について不安を感じることでしょう。

パパやママのお仕事復帰方法や時期にも関わってくるかもしれません。慣らし保育の期間やスケジュール、お子さまが慣れるまでの保育士の関わり方などをあらかじめ知っておくと安心です。

保育士の視点で慣らし保育の期間や注意点、乗り切り方をお伝えします。

慣らし保育とは?

慣らし保育とは、お子さまが保育園(保育所)という新しい環境に無理なく慣れるために行われるものです。具体的に見ていきましょう。

慣らし保育で、お子さまが新しい環境や保育園のスケジュールに慣れる

慣らし保育はお子さまが新しい環境に慣れるためのもの、とお伝えしました。

お子さまにとっての新しい環境には

  • 保育園の場
  • 保育士
  • お友だち
  • 保育園でのタイムスケジュール
  • 集団生活

などが挙げられます。パパやママ、保護者の方が頼りのお子さまにとって、保育園で過ごすことは最初はかなり不安な出来事と考えられます。慣らし保育はそんなお子さまの不安をできるだけ緩和しながら、無理なく新しい環境に慣れるためのものです。

 

慣らし保育が必要な理由・目的は?

慣らし保育は、お子さまが新しい環境に慣れるためだけのものではありません。

慣らし保育は、

  • 保護者
  • 保育士

にとっても、重要な期間です。

 

保護者が保育園に安心感を持てるように

初めてお子さまを保育園に預ける時は、保護者の方も不安なことと思います。慣らし保育は、パパやママ、じいじやばあばなど保護者の不安の緩和にもつながります。

具体的には

  • 保育士(担任・担当)との信頼関係を構築
  • 送迎に慣れる
  • 朝夕の支度に慣れる
  • お子さまと離ればなれになることに慣れる
  • 保育士にお子さまのことを理解してもらう

といったことが挙げられます。

・保育士(担任・担当)との信頼関係構築

ほとんどの園は、入園するまで担任を教えてもらえないことが多く、初日の朝にはじめて挨拶することになります。パパやママなど保護者の方にとって大きな不安は、「担任(担当)保育士はどんな人?」という点ではないでしょうか?

慣らし保育期間は短時間から徐々に保育時間を伸ばしていくので、送迎時に比較的、担任やその他の先生と時間をかけてやりとりすることができます。

朝送り出してからの様子・排泄・食事量など、お子さんの1日について具体的に聞くことができるため、保育士との信頼関係が生まれ、安心できるようになるでしょう。

慣らし保育が終わり通常保育が始まると、とくに早朝や夜の送迎になるパパやママは、担任と顔を合わせる機会が減る傾向があります。

慣らし保育期間は、担任や担当保育士と毎日顔を合わせることができる貴重な期間。この間に担任や担当保育士とお子さまの様子を伝えあい、信頼関係を築けるようになるでしょう。

・送迎に慣れる

保育園の送迎は慣れるまで大変です。最初は緊張感もあり疲れを感じにくいかもしれませんが、仕事の復帰も重なりどっと疲れてしまいしんどくなってしまうことも。

慣らし保育期間はパパやママが、送迎が習慣化し、慣れるためにも有効です。ベビーカーを使う場合は、保育園までのルートなども確認してみてください。

バスを利用する場合混雑の度合いはどうか、歩道橋や駅の階段の利用予定はないか、園にベビーカーの置き場所があるかどうか、雨の日はどのように送迎するか、などベビーカーならではの送迎のポイントもあります。

・朝夕の支度に慣れる

保育園では、登園時と降園時に保育園のお支度があることが多いです。お子さまの年齢が低年齢児であればあるほど、毎日の持ち物も多く、慣れるまでは時間がかかってしまうでしょう。

【保育園に行くための準備例】

  • 口拭きタオル
  • 歯ブラシ
  • コップ
  • コップ袋
  • ビニール袋
  • 着替え 数組
  • おむつ・紙パンツ
  • エプロン
  • 布団のセット
  • 連絡帳

園によりルールは様々ですが、たとえばおむつ1枚1枚にも記名が必要だったり、消毒した哺乳瓶を毎日持参する必要があることも。また、園に着いたらそれぞれをロッカーなど所定の位置にセットし、保育士にお子さまの様子を伝えるといったルーティーンになります。

降園時は登園時のようなお支度はありませんが、洗濯物などの荷物を忘れないようにし、1日の様子や翌日の伝達事項を保育士とやりとりをしてからお子さまと園を出ることになります。

慣らし保育中にお支度にかかる時間をつかめれば、お仕事が始まって通常保育になった後も、出勤までのタイムスケジュールが組み立てやすいですね。

※保育園によってはお支度の必要がないところや、お支度の内容にも幅があります。必ずしもこの通りではありません。

・お子さまと離ればなれになることに慣れる

慣らし保育期間はお子さまだけのものではありません。パパやママが長時間お子さまと離れることに慣れるための期間でもあります。

 今まで家庭で一緒に過ごしてきたパパやママにとって、お子さまと離れるのはさみしさも感じることでしょう。慣らし保育は、徐々に保育時間を伸ばしていくことで、保護者の方も無理なくお子さまと離れられるようになります。

初日から1日中離れてしまうと、お子さまのことが心配でたまらなくなったり、気になってしまい他のことに集中できない可能性もあります。お子さまと離れて仕事をすることに保護者の方も少しずつ慣れていきましょう。

・保育園・保育士にお子さまを理解してもらう

「先生はウチの子をかわいがってくれるかしら…?」

「食が細いから給食を食べてくれるか心配…先生はどう関わってくれるの?」

など、保育士が我が子をちゃんと見てくれるかな?と、保護者の方は心配かもしれません。

慣らし保育中は、保育士がひとりひとりのお子さまを理解する大事な期間でもあります。実は保育士も慣らし保育中は、入園したばかりのお子さまが安心して過ごすためにどう関わるのがベストか…を考えながら保育しているのです。

一番のお子さまの理解者である保護者にわからないことを聞きながら関わり、ほかの職員と伝達し合うことで、ひとりひとりのお子さまのことを理解できるようになる大切な時期といえます。

慣らし保育の期間・スケジュールは?

すでに仕事に復帰している保護者の方は、慣らし保育の気になるかもしれません。慣らし保育はどれくらいの期間で行われるのでしょうか?

多くは10日~2週間程度

多くの保育園では短くて1週間、長くて1ヶ月くらいの慣らし保育期間を設けていますが、概ね10日間から2週間程度になるお子さまが多いようです。

とはいえ、期間については個人差が多く、お子さまの様子を見ながら、当初の予定より長くなったり短くなる場合もあります。

【慣らし保育の時間例】

  1. 午前おやつまで
  2. 給食まで(保護者同伴)
  3. 給食まで(保護者なし)
  4. 午睡明けまで
  5. おやつ後まで
  6. 16時まで
  7. 通常時間まで

園の方針にもよりますが、概ねこのようなスケジュールを10日から2週間前後でこなしていくイメージです。

しかし、慣らし保育の期間に体調を崩してしまうお子さまもいます。体調がすぐれない場合などは、もう一度同じスケジュールを設定したり、お子さまの様子によっては初日からやり直すこともあります。

ひとりひとりのお子さまによって慣れるまでの期間は異なります。仕事復帰のスケジュールと兼ね合わせ、できるだけ余裕を持って乗り切るようにしましょう。

ポピンズシッターの活用で乗り切る

慣らし保育の期間が思いがけず長引いてしまうことも。仕事復帰をしたママは、復帰後すぐにスケジュールを変えることは難しいかもしれません。そんな時はポピンズシッターのベビーシッターサービスがおすすめです。慣らし保育のスケジュールに合わせて、ベビーシッターがお子さまをお預かりします。

お母さまのスムースな仕事復帰を応援します。

「保育園に慣れた!」保育士の慣らし保育終了、5つの見極めのポイント

慣らし保育を経て、「お子さまが保育園生活に慣れたな」と感じるポイントを保育士に聞いてみました。

  • 泣き続けない
    (泣いた後、気持ちを切り替えられるようになった)
  • 飲食ができる
  • 睡眠できる
  • お気に入りの保育士を見つける
  • 泣かずにバイバイとおかえりなさいができる

預ける時の月齢・年齢にもよりますが、このようなポイントで保育士が見ていることが多いようです。

泣いた後、気持ちを切り替えられるようになった

登園してパパやママから離れる時に泣いてしまうのは当たり前。そんなお子さまの姿をみて、保護者の方が「ごめんね」と後ろめたいような気持ちになってしまわれるのも当然です。

しかし、お子さまはその後ずっと泣いているわけではありません。泣きたいだけ泣いた後は、保育士から離れて好きな遊びを楽しむ姿が見られます。お家の方と離れるのはさみしいけれど、自分で気持ちを切り替えられるようになったら保育園に慣れた証拠です。

園で遊ぶ時間も自分の好きな遊びを楽しめるようになったら「慣れてくれたかな」とホッと胸をなでおろす瞬間ですね。

飲食ができる

「おやつや給食などを食べられること」も保育園に慣れたと感じるポイントです。

午前おやつや給食、午後のおやつ…と食べる機会が何回もある保育園。しかし、保育園に慣れないうちは、これらの飲食をしたがらないお子さまも中にはいます。赤ちゃんの場合はミルクを飲みたがらない(人見知りやミルクの乳首を嫌がることも)こともあり、保護者の方は心配になってしまうかもしれません。

しかし、徐々に慣れてくると全く飲食できない状態から水分だけ摂れるようになったり、好きなものなら食べられる…といったように、少しずつ飲食ができるようになってくるのが「保育園に慣れた」と感じるポイントです。慣れると完食できるようになり、おかわりをする姿もみられるようになり、保育士もまたホッとする瞬間です。

お迎えの時に「今日はこんなに食べられましたよ」と保育士から報告があったら、保育園に慣れてきた証拠、お子さまをたくさん褒めてあげてください。

睡眠できる

睡眠も「保育園に慣れた」と感じられる重要な見極めポイントです。大人も安心できる環境でないと睡眠することはできないですよね。お子さまも保育園に安心感を持たないと、睡眠することができません。

慣らし保育中に緊張感が取れ、精神的にも安心できるようになると眠ることができるようになります。

具体的には

  • 泣かずに入眠できる
  • 寝つきがよくなる
  • 布団の上で横になって眠れる

などの姿がみられたら、保育園に慣れたと思って大丈夫です。

お気に入りの保育士を見つける

慣らし保育初日は右も左もわからず不安な様子を見せていたお子さまも、徐々に周りが見えるようになります。

担任保育士やそれ以外の保育士などを観察し、安心できるお気に入りの保育士を見つけられるのも「慣れた」と感じるポイントです。

朝お気に入りの保育士に抱っこを求めたり、その保育士に抱っこされれば泣き止むなどの姿がみられたら徐々に慣れてきた証拠。お気に入りの保育士がお子さまの安心できるスペースとなり、さらに慣れてくるとその保育士から離れて過ごせるようになります。

泣かずにいってらっしゃいとおかえりなさいができる

お子さまが保育園に慣れたと見極められる一番のポイントは、泣かずにいってらっしゃいとおかえりなさいができるようになることです。

 これは保護者の方から見てもわかりやすい見極めポイントですよね。

ここまでくればもう大丈夫!お子さまにとって「保育園は楽しくて安心できる場所」になっていると判断できています。

お子さまが泣くのは朝だけではありません。朝は泣かずに「いってらっしゃい」ができても、夕方お迎えに来た保護者を見ると「ワーッ!」と泣いてしまうお子さまもいらっしゃいます。

1日我慢して頑張って過ごしているお子さまほど、お迎えの時に保護者の顔を見て安心して泣いてしまうのですね。

送迎時どちらも泣かずにいられるようになったら、「保育園に慣れた」見極めの最大ポイントといえるでしょう。

仕事復帰してから?する前?慣らし保育のベストタイミングは

慣らし保育を行うタイミングを迷っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

慣らし保育は、育休中や復帰前がベスト

慣らし保育は育休中やお仕事に復帰する前に行うのがおすすめです。

慣らし保育は、お子さまの様子次第で予定より延長になったり短縮されることもあります。育休中やお仕事復帰前であれば、時間の都合をつけやすくフレキシブルに対応できますね。

それだけではなく、育休中はお子さまも慣れない生活などの影響で体調を崩したり熱が出ることも多い時期です。仕事に復帰された状態ですと、たとえ理解がある職場でも急なお迎えや欠勤が続けば、保護者の方が申し訳ない気持ちになることも予想されます。

急なお迎えや欠席に対応できるよう、慣らし保育は育休中や仕事復帰前に行うことがベストです。

 

協力者がいるなら復帰後でも可能

お子さまが保育園に入園してから、あなたの代わりに送迎や急なお迎えに協力して下さる方がいらっしゃるのであれば、お仕事復帰後の慣らし保育も難しくないでしょう。

例えば、一般的に多いのは、祖父母やあなたのごきょうだいなど身内の方があげられます。

仕事を休めないママパパはどうする?

育休中やお仕事復帰前に慣らし保育を行うことがベストですが、中にはすでにお仕事をされているママやパパもいらっしゃいますよね。

その場合は上記の通り、もう一人協力者がいるのがベストです。祖父母の方や、ママやパパのきょうだいなどが一般的ですね。しかし、お願いできる身内が近くにいらっしゃらな場合もあるでしょう。

その場合は、下記のような解決策を検討しておくと安心です。

ベビーシッターサービスに登録

仕事を休めない、近くに身内や協力者がいないママやパパは、ベビーシッターサービスの活用はいかがでしょう。

慣らし保育中の送迎はもちろんのこと、ベビーシッターサービスによっては、病児保育にも対応できるので、さまざまな状況でもお子さまを預けることができ安心です。

慣らし保育中は慣れない生活や緊張で、お子さまが熱を出したり体調を崩しやすい時期でもあります。

ポピンズシッターなら!

ポピンズシッターの病児保育対応シッターは、看護師やNICU勤務経験者、ベテラン保育士など病児保育の経験が豊富なベビーシッターばかり。パパやママの代わりに、病気のお子さまを大切にお預かりいたします。

ポピンズ専属看護師や顧問医師のバックアップ体制も整っているのがポピンズ病児保育ベビーシッターの特徴です。

ポピンズシッターなら、ベビーシッターのスキルや経験をプロフィールから確認できるので、お子さまやご家庭のニーズに合うベビーシッターを探せます。

ベビーシッターサービスは、どうしても仕事を休めない!ママやパパの心強い味方になるでしょう。

ファミリーサポートに登録する

ファミリーサポート制度をご存知でしょうか?ファミリーサポートとは、地域の子育てを支援する活動です。

自治体が運営しており、子育ての支援を受けたい依頼会員と、支援をしたい支援会員で成り立っている制度で、うまくマッチングすれば安価で育児支援を受けることができます。

保育園のお迎えも頼むことができるので、身内に頼れないママやパパにとっては心強いサポーターになるでしょう。

支援会員が近所に住んでいる場合は、急な依頼にも快く対応してもらえるなど、お互い納得していればきめ細かいサポートを受けることができますし、時給が比較的安価なのも魅力です。

ファミリーサポートのデメリット

しかし、ファミリーサポートにはデメリットもあります。

  • 保育のプロではないことが多い
  • 病児、病後児は預かってもらえないことが多い
  • 日程や相性が合いにくいケースがある
・保育のプロではないことが多い

ファミリーサポートさんは保育のプロではありません。中には保育士資格や幼稚園教諭免許を持っている方もいらっしゃいますが、ファミリーサポートをするのに基本的には特別な資格は不要です。

子育て経験者が多く。お子さまの扱いに慣れていたり、頼りがいのある雰囲気に安心感がありますが、保育のプロではないことは理解して利用しましょう。

・病児、病後児は預かってもらえないことが多い

協力者がいないママやパパは、お子さまが急に熱を出したり体調を崩して保育園からお迎えの連絡があった時に預かって欲しいですよね。しかし、ファミリーサポートでは、病気のお子さまには対応していないことが少なくありません。

ファミリーサポートの支援会員は、ほとんどの場合預かる範囲を自分で決めている場合が多く、”病児は預かれない”という条件の方が多いのが現状です。中には看護師資格を持っており病児保育に対応している方もいますが、かなり少数派といえます。

慣らし保育中の送迎は依頼できますが、お子さまの体調不良時に預かってもらえるかどうかは、自治体や最寄りのファミリーサポートセンターに、事前に問い合わせて確認しておきましょう。

慣らし保育期間の乗り切り方3つ

慣らし保育は長くて1ヶ月程度ですが、慣れない生活に親子ともに疲れてしまいやすい時期です。保護者の方とお子さまが慣らし保育期間を乗り切る方法をお伝えします。

余裕を持たせたスケジュールに

慣らし保育は1週間から1ヶ月程度、あらかじめ決まったスケジュールが組まれています。しかし、お子さまの体調や様子次第で短縮したり延長になることも珍しくありません。

慣らし保育期間中、お子さまが熱を出したり体調を崩して延長してしまう…というのはよくあることです。慣らし期間が終わってからお仕事に復帰するなど、余裕のあるスケジュールを組むようにしましょう。

慣らし保育中、お子さまの不安な気持ちに余裕をもって寄り添えるようにしたいですね。

 

頼れる人を見つけておく

慣らし保育中は予期せぬことが起こりがちです。

お子さまの急な体調不良や慣らし保育期間の延長、保育園からのお迎え要請など「困った!どうしよう!」に備え、ママやパパの他に頼れる人を見つけておくことが、慣らし保育を乗り切る上でとても大切。

パパとママの2人だけでは対応できないことがあるので、じいじやばあばなどの身内にお願いしたり、ベビーシッターサービスに登録しておくなどの準備をしておくと安心です。

保育士と連携をとる

慣らし保育が始まったら、積極的に担任や担当保育士を連携をとりましょう。送迎の際など、保育園でのお子さまの様子を細かく教えてくれるはずです。ママの心配をよそに、意外と保育園生活を楽しんでいるエピソードが聞けることも多く、それだけでも安心できると思います。

保育士からも「家庭での寝かしつけ方は?」「好きな遊びは?」など、家庭での過ごし方を聞かれることがあります。「家ではいつもこうして寝かしていますよ」など情報があると、一層、お子さまが安心して保育園に通えるようになります。

また、保育園と家庭でのお子さまの変化を伝え合うのもポイントです。保育園に通い出すと夜泣きが増えたり、後追いや泣く回数が増えることがありますが、これもよく見られる変化の一つ。保育士とお子さまお様子を共有しておけば、これもお子さまが「新しい環境に慣れようと頑張っている」サインだと捉えることができます。

 

慣らし保育期間中 保育士からのアドバイス

慣らし保育は保育士と家庭が連携して進めていくものです。お子さまが安心して保育園に通えるように、慣らし保育の経験が豊富な保育士からのアドバイスをお伝えします。

前向きな気持ちで預ける

初めて保育園に預けるのは不安でいっぱい…でいらっしゃいますよね。保護者の方が不安だと、お子さまも不安が強くなるのかもしれません。明るく笑顔で「いってきます!」「後でお迎えに来るからね」と保育士に預けるように心がけてみましょう。

明るく前向きな気持ちで保育士に預けることと、「保育園は楽しいところ」ということも繰り返し伝え、また、別れ際にお迎えの時間も伝え、その時間にお迎えにきてあげてください。お別れしても必ずお迎えに来てくれることがわかると、お子さまは保育園に安心感を持ち、慣らし保育期間を乗り切ることができるでしょう。

別れた後はすぐに立ち去る

別れ際にもコツがあります。それは、保育士に預けた後はすぐに立ち去ったほうがよいということです。

時々、お子さまが泣いてしまうと戻ってきて抱っこしようとするママがいらっしゃいますが、あまりおすすめできません。一般的にですが、お子さまは「泣けばママが戻ってきてくれる」と思うと、慣れるまで時間がかかってしまう傾向があるからです。

保育士に預けた後お子さまが泣いてしまうと後ろ髪を引かれる思いがするのは当然。しかし、そこは保育士を信頼してお子さまを預け、笑顔で「いってきます!」を試してみてください。ママが立ち去った後は、お子さまなりに気持ちを切り替えられるようになります。

家庭ではお子さまとの時間を大切に

慣らし保育中、お子さまは慣れない環境で頑張って過ごしています。おうちでは保育園で頑張ったことを認め、ギューッとハグしたりお子さまが満足できるまで抱っこしてあげるなど、たっぷり時間をとってみましょう。

お子さまの変化を見逃さない

保育園に通うようになるとよく聞かれるのが「お子さまの行動の変化」です。

  • 夜泣きがひどくなった
  • 少しのことでかんしゃくを起こす
  • イヤイヤが激しくなった
  • 後追いが激しくなった

などは、お子さまが保育園に入園してからよく見られる行動です。ママやパパ、まわりの大人からすれば急に手がかかるようになったと戸惑うことも多いでしょう。しかしこれらはよく見られる変化です。その都度丁寧に対応していれば次第におさまっていくので安心してください。

大切なのは、お子さまの変化に気づいてあげることと、おおらかな気持ちで接することです。

どうしても心配であれば、保育士に相談したり保育園での様子を聞いてみましょう。

慣らし保育とは?保育士が伝える具体的な期間や注意点と乗り切り方・まとめ

 

慣らし保育の具体的な期間や注意点、乗り切り方をお伝えしました。

  • 慣らし保育の期間はおおむね1週間から1ヶ月程度が多い
  • 慣らし保育はお子さまとパパやママが新しい環境や保育園のスケジュールに慣れるために行うもの
  • 慣らし保育は短縮や延長になる場合があるため、余裕を持ったスケジュールで行うことが望ましい
  • 育休中やお仕事復帰前に行うのがおすすめ
  • 仕事を休めないパパやママは、身内やベビーシッターサービスに頼レル体制を整えておくとよい
  • 保育士を信頼し、お子さまに笑顔で「いってきます」をする
  • 家庭ではお子さまとたっぷりの時間を過ごす
  • お子さまの様子を保育士と一緒に見守っていく

慣らし保育は焦らずゆったりとした気持ちで行うことが大事です。

お子さまが保育園に慣れるまで、保育士や周囲の人、ベビーシッターサービスなどにも頼りながら乗り切っていきましょう。

この記事は

横森さや

認可保育園で13年働いていた保育士。ベビーシッター、家事代行経験もあり。2児の母でワーママとして頑張るライター。

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