3歳ママパパ必見!保育園で3歳さんに教えてくれること

横森さや

保育園の3歳児クラスは乳児クラスを卒業し、晴れて幼児クラスの仲間入りする年です。

3歳児クラスから保育園に入園するお子様を持つママパパは「在園児さんについていける?」「3歳から入園は遅い?お友だちはできるかしら」「先生はかわいがってくれるかな…」と心配事が絶えない方も多いのではないでしょうか。

それ以外に、「保育園の3歳児クラスではどんな生活をして、どんなことを教えてもらえるの?」と言った疑問もわいてくるでしょう。

  • 3歳クラスの子どもは保育園でどんな生活をしているの?
  • 3歳児クラスではどんなことを教えてくれるの?
  • 3歳児担当保育士は何に気をつけているか知りたい
  • 3歳から保育園って遅い?お友だちはできる?

この記事ではこのようなお悩みに、保育士の視点でお答えしていきます。

3歳から保育園に入園してお友だちはできるか?保育士がどのようなことに気をつけて3歳児保育をしているか、保育園生活で3歳のお子様の成長を感じられるポイントなどを解説します。

3歳からの入園、お友だちはできる?

保育園は3歳未満から入園するお子様も多く、すでに出来上がっているクラスに入るのが不安な方もいらっしゃるかもしれませんが、結論からお伝えすると3歳から入園してもお友だちはできるので大丈夫です。

進級したお子様たちは新しいお友だちに壁を作ることなく、すぐに意気投合して遊ぶ姿がみられます。3歳になると、入園したばかりのお友だちに分からないことを教えてあげようとする、優しいお子様もいらっしゃいます。

私たち大人が思っているより、お子様は柔軟性があり、すぐにお友だちができるので安心して下さい。

3歳児クラスの保育園での過ごし方

保育園には1日のタイムスケジュールがあり、3歳児クラスもそれに沿って生活しています。
また、保育士の配置人数も国で定められているため、各保育園はそれに応じた保育士を配置しています。

*厚生労働省「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」

3歳児クラス保育士配置基準

子どもの年齢 保育士配置人数
0歳児 子ども3人に保育士1人
1〜2歳児 子ども6人に保育士1人
3歳児 子ども20人に保育士1人
4〜5歳児 子ども30人に保育士1人

3歳児はお子様20人に対して保育士1人、が基準です。2歳児と比べると一気にお子様の数が増えていますね。3歳児〜20人のクラスであれば、保育士(保育者)が1人、21人以上なら2人配置されるというわけです。

しかし、進級したばかりの頃は保育補助職員がひとり加配され、お子様が慣れるまで余裕をもった配置になることが多いです。

3歳児クラス(保育園)の1日のスケジュール

時間 活動 活動内容
7:00〜9:00 開園

順次登園

順次登園し、多くは延長保育部屋等で異年齢で遊んで過ごす
9:15頃〜9:40頃 クラスへ移動

自由遊び・片付け

排泄

朝の会など

3歳児クラスに移動し自由遊び開始。

好きな遊びを存分に楽しむ・片付け

排泄をすませ、朝の会に参加する(出席確認等)

 

9:50〜11:00

11:20

活動

 

片付け・排泄

お散歩や戸外遊び、室内遊びや制作など、クラスで色々な活動を楽しむ

片付けや排泄をすませる

 

11:30

 

給食

保育士に援助されながら給食を食べる
12:00〜14:30 排泄・着替え

午睡

食べ終わった子から排泄や着替えを行い、午睡の準備をする。一人ひとりに合った寝かしつけをしてもらい身体を休める
14:30 起床・排泄・着替え 起床したお子様から排泄し、着替える
15:00 おやつ(授乳) おやつを食べる
16:00〜18:00 自由遊び

順次降園

順次お迎えに来てもらい降園。3・4・5歳児一緒に遊んで過ごす。
18:00〜20:00 延長保育

おやつ(夕食)

閉園

18時以降は延長保育になる園が多い。乳児クラスのお子様も合同保育になり、おやつや夕食を食べ遊んで待つ。

保育園によって違いはありますが、一般的にはこのようなスケジュールのところが多いでしょう。保育園の最大の変化は、3歳児クラスから朝のおやつがなくなり活動時間が増えること。

給食や午睡開始時間も少し遅くなります。2歳児クラスから進級したお子様も生活リズムが変わるため、その点は新入園児さんと一緒です。

後から入園しても「ついていけないのでは…?」と不安に思う必要はありません。

3歳児の特徴

3歳児さんは運動面、生活面、精神面どれもグンと成長がみられる時期。3歳児さんの特徴についてまとめました。

  • 運動能力が向上する
  • 身の回りのことはある程度できるようになる
  • 服をたためるようになる
  • パンツで生活する
  • お箸やはさみを使えるようになる
  • できることが増え自立心が育つ
  • お友だちと簡単なルールを守って遊べる
  • 「なんで?」「どうして?」が増える

運動能力が向上する

歩く、走る以外の運動能力も向上する3歳児さん。ジャンプする、ぶら下がる、押す、引っぱる、投げる、転がる…さまざまな運動ができるようになります。

また、平均台のような狭いところもひとりで歩こうとしたり、鉄棒に喜んでぶら下がろうとする姿がみられ、大人はちょっぴりヒヤヒヤする時期といえるでしょう。

身の回りのことをある程度自分でできるようになる

3歳になると、身の回りのことをある程度自分でできるようになります。自分で着替えたり、歯磨きをしたり…他にも自分ひとりでやろうとする姿がみられる時期。

完璧にできるわけではなく、時にはお手伝いを必要としますが、2歳の頃に比べるとひとりでできることが増え成長を感じるでしょう。

服をたためるようになる

3歳になると、脱いだ服を自分でたためるようになります。もし、お子様が服をたたむ習慣がついていなければぜひ教えてあげましょう。「半分こ」の言葉が理解できるようになるため、服は「半分に折ってたたむ」という教え方がおすすめです。

服を床に広げ「お袖をパッタンパッタンしたら、下から上に半分こ」などわかりやすく伝えるとよいでしょう。

おむつからパンツでの生活に

個人差はありますが、3歳になるとおむつではなくパンツで過ごすお子様が多くなります。まだ完璧ではなくてもオムツがとれ、パンツで過ごせるようになると、気分はすっかりお兄さんお姉さん。

色々なことに自信が持てるようになるでしょう。

お箸やはさみを使えるようになる

手先が器用になり、お箸やはさみを使えるようになります。スプーンやフォークだけの状態から、ママパパと同じようにお箸で食べられるようになり嬉しそうな姿がみられます。

はさみはまず1回切りからスタート。細長い紙を渡すと、チョキン、チョキンと1回切りを楽しむ姿がみられるでしょう。

できることが増え自立心が育つ

2歳の頃に比べるとできることが増え、自立心が育つ時期。手伝おうとすると「自分でやる!」と、反抗しながらもたくましい姿がみられるでしょう。

少し難しいことにも挑戦しようとするので、大人はヒヤヒヤしますが成長の過程と捉え、安全な環境を整えてあげる必要があります。

お友だちと簡単なルールを守って遊べる

おままごとや鬼ごっこなど、お友だちと簡単なルールを守って遊べるようになります。ルールを完全に理解できていない場合もありますが、お子様同士で教え合う姿もみられ成長を感じられる頃です。

「なんで?」「どうして?」が増える

色々なことに興味津々な3歳児さん。わからないと感じたり知らないことは素直に「なんで?」「どうして?」と質問する時期です。しかし単にわからないことを質問しているだけではありません。質問をきっかけに、ママパパや身近な大人とのやりとりを楽しむ意味もあります。

何度も質問されると、大人は困惑してしまうこともありますが、お子様と会話を楽しむつもりで付き合ってあげましょう。

3歳児クラス担当保育士が気をつけていること

乳児の時期を過ぎ、幼児にステップアップしたばかりの3歳児クラス。

保育園ではお兄さんお姉さん扱いされるようになる年齢ですが、乳児から移行したばかりの3歳児さんは、まだまだ4・5歳児さんのようにはいきません。色々な場面で個人差が大きい3歳児クラスの担任は、次のようなことに気をつけて保育をしています。

  • 集団についてこれないお子様がいないか
  • 環境変化による戸惑いはないか
  • トラブル時の仲立ち
  • 喜びと達成感を味わえるようにする
  • 排泄面での配慮
  • 保護者との連携
  • 運動できる環境作り

集団についてこれないお子様がいないか

保育士ひとりがみられる人数が、2歳は6人なのに対し、3歳になると一気に20人に増えます。よって、3歳児クラスの担任は1人、もしくは多くて2人の配置が多くなります。

複数の保育者が配置されていた乳児クラス時代に比べると、保育者の数が少ないため集団についてこれないお子様が出てしまうこともあります。担任は困っているお子様はいないか、声かけを理解できているかに目を配り保育しています。

進級したばかりの時は、担任ひとりでは目が行き届かないことがあるため、もう1人保育者を配置してもらうようヘルプを頼むこともあります。

この時期は担任だけでなく、保育園全体が声をかけ合いながら3歳児クラスを応援しています。

環境変化による戸惑いはないか

進級したばかりの4月、2歳の乳児クラスから幼児クラスにステップアップした3歳児さん。環境変化による戸惑いがみられやすい時期です。担任や保育室が変わり不安定になることへの配慮をしながら、幼児クラスの生活リズムに慣れるまでじっくり見守ります。

トラブル時の仲立ち

3歳児さんは、まだ自己中心的な思想や行動をする時期のため、お友だちとのトラブルはつきものです。自分たちで解決するのは難しいため、保育士はその都度仲立ちや援助をしています。

保育士が繰り返し仲立ちし、お互いの気持ちを代弁することで、お子様たちは相手の気持ちを理解できるようになります。お子様同士のトラブルは社会性や道徳を学ぶ上でも必要不可欠なもの。保育士はお子様同士のトラブルを前向きに捉え、仲立ち・援助しています。

喜びと達成感を味わえるようにする

色々なことに挑戦しようとする3歳児さん。保育士は、大人からみると些細なことでもたくさん誉めたり、お子様と一緒に喜び合い達成感を味わえるような援助をしています。

例えば、「少しだけ手を伸ばせば届くような課題を準備し、お子様が達成できたら一緒に大喜びする」「途中、難しいところはさりげなく援助し、最後はお子様が自力でできるような配慮をする」などを意識しています。

喜びや達成感は自己肯定感が育まれる大事なステップ。時にはママパパにも伝え一緒に喜び合い、健やかなお子様の育ちを応援しています。

排泄面での配慮

3歳になるとパンツで過ごすお子様が増えますが、まだまだ完璧ではありません。外に出る前や午睡前など、生活の節目でトイレに誘ったり、万が一のことを考え着替えを持参するなどの配慮を忘れません。

3歳児さんは室内では失敗知らずでも、外に出ると遊びに夢中でトイレに行くことを忘れてしまうことがあります。保育士はお子様の排尿間隔に合わせてトイレに誘い、お子様が遊びに集中できるよう援助しています。

保護者との連携

保育士は保護者との連携も大切にしています。

多くの保育園で、3歳児クラスから詳細な連絡帳がなくなります。連絡帳は、毎日保育士とやりとりできるツールだっただけに、なくなると不安に感じるママパパも多いもの。

担任は送迎時に直接コミュニケーションをとり、お子様の様子や成長について伝え合うよう心がけています。

園のお迎え

運動できる環境づくり

保育士は、3歳児さんが思いきり運動し遊べる環境づくりを心がけています。しかし、3歳児さんは4歳児、5歳児さんほどバランス感覚や危険回避能力が育っていないため、運動中ケガをしやすい年齢。

だからと言って運動を制限するわけではありません。保育士は3歳児さんが思いきり遊べるよう、安全に配慮した環境づくりを心がけています。

保育園生活で3歳が得られるもの

保育園生活で3歳児さんは多くのことを学びます。どれも家庭では得られない貴重な体験ばかり。

保育園生活で3歳児さんが得られるものをお伝えします。

  • 規則正しい生活リズム
  • 基本的生活習慣が身につく
  • 社会性が身につく
  • 製作や運動遊びの体験
  • 簡単なルールのある遊びを覚える

規則正しい生活リズム

保育園生活で得られるものといえば、「規則正しい生活リズム」を思い浮かべる方が多いでしょう。乳児の頃に比べ体力がついてくる3歳児さんは、注意しないと夜遅くまで起きているなど大人と同じ生活リズムになってしまいがちです。

しかし、保育園に通う3歳児さんは毎日同じ生活リズムで過ごすため、極端にずれることはありません。「早寝早起き」や「3食規則正しく食べる」ことは、お子様の健やかな成長に欠かせないもの。保育園で決まった時間にしっかり活動し、食事と睡眠をとることで規則正しい生活リズムが身につきます。

基本的生活習慣が身につく

保育園児さんは、基本的生活習慣が身につくのが比較的早いといわれています。早ければいいというわけではありませんが、お友だちと楽しく過ごしながら自然と基本的生活習慣が身につくのは保育園のメリットといえるでしょう。

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社会性が身につく

保育園は家族以外の大勢と過ごす場所。たくさんのお友だちや保育士と関わる中で、自然と社会性が身につきます。

3歳になると家族以外の人やお友だちなど、他者との関わりが増えていきますね。仲良しのお友だちができて嬉しい反面、まだ自己中心的な行動が多くトラブルも絶えません。

遊ぶ→トラブルになる→保育士の仲立ちのもと解決する→遊ぶ…を繰り返し、徐々に相手の気持ちが理解できるようになります。家庭では経験できない社会性が身につくことが、保育園生活の醍醐味といえるでしょう。

製作や運動遊びの体験

保育園では、色々な制作や運動遊びを楽しむことができます。製作では、指先を使ったり、色々な素材に触れながら脳の発達も促す効果があります。

3歳児クラスはハサミを使った(1回切り)製作も始まり、ママパパは成長を感じられることでしょう。

運動遊びはお子様たちが大好きな活動のひとつ。歩く、走るだけではなく、ぶら下がる、跳ぶ、投げる(キャッチボール)、転がるなどの新たな運動も取り入れます。とは言っても難しいことはなく、3歳児さんの年齢発達に合った運動を行うため、お子様たちは楽しそうに体を動かしています。製作、運動遊び共に家庭ではなかなかできないことが体験できるのも、保育園の3歳児さんが得られるもののひとつでしょう。

簡単なルールのある遊びを覚える

3歳になると、簡単なルールのある遊びが楽しめるようになります。イメージを共有しながら、お友だちや保育士とごっこ遊びするのも楽しい時期で遊びの幅も広がります。

家庭に比べ、大人数でルールのある遊びを体験できるのは保育園の楽しさですね。

 

3歳児は保育園で色々なことが身につく

3歳児さんは、毎日保育園に通う中で色々なことが身につきます。それは「保育士に教えてもらう」というより、人との関わりの中で自然と身につくもの。社会性が身につき、生活面、精神面、運動面など多方面において、ママパパは成長を感じられることでしょう。

また、3歳から保育園に入園しても遅すぎることはなく、自然とお友だちもできるので安心してください。

大勢のお子様が通っている保育園。3歳児クラスは乳児クラスに比べるとクラスの人数も多いため、保育士にしっかりみてもらえないのでは…?と不安になってしまうかもしれません。しかし決してそんなことはなく、担任は常にお子様たちにさまざまな配慮をして保育しています。特に進級したばかりの時期は、担任以外の保育士も配置され、多くの目でお子様のことを見守っているので安心して下さい。

保育園では、お子様がイキイキと楽しく過ごせるような配慮がなされ、生活面や精神面、運動面で成長が促されます。

家庭では経験できないこともたくさんあり、充実した毎日を過ごすことができる保育園。検討中のママパパは、見学に行かれてみてはいかがでしょうか。

この記事は

横森さや

認可保育園で13年働いていた保育士。ベビーシッター、家事代行経験もあり。2児の母でワーママとして頑張るライター。

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