小学校入学準備!入学前に年長さんが身に付けたい17のこと

横森さや

保育園や幼稚園生活最後の年になる年長さん、徐々に小学校入学を意識する時期になりますね。ママパパはわくわくする気持ちと同時に、不安もあるものです。
とくに初めてのお子様の入学は、小学校生活がどんなものか、何を準備すればいいのか、お子様が小学校で困らないために何をすればいいのかわからないことも。

小学校は集団生活の場。保育園や幼稚園よりクラスに人数が増える学校も多いため、自分のことは自分で行う必要があります。

そのため、年長さんの時期は、小学校入学準備を意識して過ごすとよいでしょう。大変に感じるママもいらっしゃるかもしれませんが大丈夫です。保育園や幼稚園も小学校入学準備を意識し、カリキュラムを組んでいるところが多いので、先生たちとタッグを組むとよいでしょう。

ここでは保育士の観点から、小学校入学に必要な心構えや準備をお伝え致します。

小学校入学後知っておきたい4つのこと・気をつけること

小学校に入学するにあたり、知っておくとよいことや気をつけることをまとめました。

集団生活

学校にもよりますが、小学校は幼稚園や保育園に比べると1クラスの人数が増えるところが多いもの。お子様が「大人数の集団生活に適応できるか」がポイントです。少人数制の出身園だと、最初は人数の多さに圧倒されてしまうかもしれません。あらかじめ通学する小学校のクラスの人数を把握しておきましょう。

自分のことは自分で

小学生は「自分のことは自分でできる」ことが前提です。

小学校はクラスの人数が多くても担任は1人。人数によって副担任もいますが、お子様一人ひとりに手厚くすることは難しいのが現状。入学したばかりの頃は、慣れるまで援助の先生がついていることもありますが、いつまでも頼る訳にはいきません。お子様が学校で困らないためにも、自分の身の回りの事は自分でできるようにしておきましょう。

ママパパは先生とのコミュニケーションがとりづらくなる

幼稚園や保育園は毎日の送迎時、担任や保育士と顔を合わせて話すことができました。

しかし、小学生になると自分たちで登下校するため、保護者が担任と顔を合わせる機会は、残念ながらほぼありません。あるとすれば年に数回の、面談や保護者会・懇談会くらいです。それですら近年はコロナで中止やオンライン開催になっているケースも多数あります。

連絡ツールは、連絡事項や緊急時のみやりとりする連絡帳だけ。もちろん、どうしても心配なら電話で相談することはできますが、幼稚園や保育園で担任とやりとりするのが当たり前だったパパやママは、担任とコミュニケーションがとりづらく、不安に感じるかもしれません。

1年生は赤ちゃん扱い?!

1年生は小学校で、まるで赤ちゃん扱いされてびっくりした、というママが数多くいらっしゃいます。
幼稚園や保育園の年長さん時代は、お兄さんお姉さんとして先生から頼られる存在だったのに、ギャップにおどろくかもしれません。
具体的には

  • 通常の給食が開始するまで日数がかかる
  • 入学してしばらくは午前中授業

などが挙げられます。

在校生と同じ給食になるまである程度の期間を設け、少しずつ量を増やしていく学校も多く、食欲があるお子様には物足りなく感じるでしょう。幼稚園・保育園時代はモリモリ完食し、おかわりもしていたのにギャップを感じる方が多いです。

最初の頃は登校しても、午前中で授業が終わる日が続く学校が多いもの。朝送り出しても、あっという間に帰宅してくる1年生の生活に驚くかもしれません。働くママパパにはリズムをつかむのに厳しい時期です。

また、1年生のことは6年生がお世話してくれることが多く、園児さんの頃に比べて幼い扱いをされていると感じる方もいらっしゃるかもしれません…(異年齢交流を積極的に取り入れているため)。しかし、「上級生に甘えられる」のは1年生の特権。入学したばかりの1年生は居心地が良いと感じるメリットもあります。

小学校入学までに準備しておくと安心な17のこと

お子様が小学校で安心して過ごせるように、準備し身につけておくとよいことをまとめました。焦らずゆっくり、時間をかけて少しずつ準備していきましょう。

学校まで往復する

小学生になると自分の足で登下校します。

保護者が送迎するわけではないので、迷わず往復できるように練習しておくのがおすすめです。たとえ集団登校であっても、帰りは各自で帰宅するなどのケースもあるので、道順を覚えておく必要があります。

大人になると気が付きにくいものですが、通学路の景色は、朝夕で違った表情をみせるもの。朝は平気でも夕方には暗くなったり、人通りが減ることも考えられます。また注意しなければならないのは、「たとえ近道でも不審者が現れやすい道路は避ける」のがポイントです。

なるべく人通りが多く見通しやすい、安心できるルートを選び、お子様が1人でも迷わず往復できるようにしておきましょう。

交通ルールを確認しておく

「道を渡るときは必ず横断歩道を渡る」「横断歩道は手を挙げて渡る」「右・左・右を見てから渡る」などの交通ルールをお子様に伝えましょう。
伝えるときは、実際自宅から学校までのルートを歩いて確認するのが確実です。

幼稚園や保育園でも「交通安全教室」などを行っていますが、園内(園庭)と実際の道路とでは感じ方がちがうもの。お子様が歩くルートでシュミレーションしておくのがおすすめです。

実際、「交通事故件数が多いのは小学1年生の登下校の時間」とも言われています。入学前に一緒に通学路を歩き、交通ルールを確認しておきましょう。

時計が読めるように

時間割の通り活動する小学校。時計が読めるとお子様が見通しを立てやすく安心です。また、時計をみながら朝の支度をできるようにしておきましょう。

幼稚園や保育園では「長い針が6になったらお片付けしようね」など、時計や時間を意識した声かけを行っています。しかし、家庭ではお子様ではなく、パパやママが「時間だからおしまい」「早くして」と、声かけをする場面が多いのではないでしょうか。

できるだけお子様が自主的に時計をみて、自分で行動できるようにしておくとよいでしょう。

ひらがなが読める

小学生になる前にひらがなが読めるようにしておくと安心です。最低限、自分のお名前を読めるようにしておきましょう。

幼稚園や保育園時代はイラスト付きお名前シールなどが貼ってあり、自分の持ち物がわかりやすく工夫がされていたかもしれませんが、小学校に入学するとそういった配慮もなくなっていくもの。また、小学校は個別対応ではなく全体指導になるため、文字で理解できることも大事です。「ひらがなが読める」と思っていても、実はひらがな表のイラストで覚えていることもあります。

年長さんならすでに「ひらがなを読める」だけでなく「書ける」お子様もいらっしゃいますが、お子様がひらがなを書けないからといって、焦る必要はないので安心してください。

トイレで用を足せる(授業の前に行っておく)

「トイレにいきたいから行く」ではなく、「行ける時にいっておく」の習慣をつけましょう。

小学校なら授業が始まる前や休憩時間中ですね。小学校は45分間授業。授業中にトイレに行くこともできますが、なるべくなら行かずに授業を受けて欲しいもの。また、授業中にトイレに行きたいことを伝えるのは勇気がいるものです。

「トイレに行きたいのに我慢してしまう…」といったことがないよう、トイレは行ける時にいっておくよう伝えましょう。授業前や休憩時間にトイレに行く習慣がつくよう、声かけをしておきましょう。

和式トイレで用を足せる

学校での和式トイレはだいぶ減ってきたものの、遠足などの野外活動先の施設は和式がところが残っていることも。和式トイレは洋式に慣れていると戸惑ってしまうもの。怖いと感じるお子様もいらっしゃいます。

和式トイレをみつけたら練習しておきましょう。

ハンカチ・ティッシュを携帯する

幼稚園や保育園にはループつきのタオルかけや使い捨てのペーパーなどが準備されていると思いますが、小学校にはありません。

ハンカチやティッシュを携帯する習慣をつけておきましょう。移動ポケットも便利です。ポケットがない服でも、移動ポケットがあればハンカチとティッシュを持ち歩くことができます。

お休みの日も、出かける時はハンカチやティッシュを携帯する習慣をつけておきましょう。

ひとりで着替えができる

お子様がひとりで着替えられることも大事なポイントです。

「1年生なら簡単、できて当たり前でしょ」と思われがちですが、盲点は着脱しやすい服を着ているかどうか。制服がなく自由な服装で登校できる学校の場合、お子様がお気に入りの服を選ぶことが多いですよね。

後ろにボタンやチャックがあったり、ジャンパースカートや硬いデニム地など、誰かに手伝ってもらう必要があるものをお子様が選ぶこともあります。「誰かの手を借りないと着替えが困難な服を着て行かない」ことが「ひとりで着替えができる」ということです。
小学校には、シンプルでお子様が自分で着脱しやすい服を着ていき、自分ひとりで着替えられるようにしましょう。

鉛筆を正しく持って書くことができる

鉛筆は正しく持てていますか?

幼稚園・保育園時代から正しく鉛筆を持って書けるようにしましょう。また、ある程度の筆圧で書くことができるのも重要なポイント。筆圧が弱く、ふにゃふにゃの線にならないよう、普段から正しく鉛筆を持ってお絵描きなどを楽しめるといいですね。

箸を持って食べる

鉛筆と同じく、お箸の持ち方も見直し、正しくお箸を使って食べられるようにしておきましょう。学校給食ではいつでもスプーンやフォークに頼れるわけではありません。

入学前に正しい持ち方で食べられるようにしておくとよいでしょう。

時間内に食べられる

小学校は時間割がきっちり決まっています。昼食の時間も決まっているため、その時間内に食べる必要があります。
食べるのが遅い、小食でなかなかすすまず時間内に食べられない、おしゃべりが楽しくて食べるのが遅くなる…などさまざまなお子様がいらっしゃいますが、一定量食べしっかり栄養をとるためにも、時間内で食べる練習をしておきましょう。

小食ならば、箸をつける前に量を減らすなどの工夫をするのもおすすめです。

聞き手ではない手で支えたりおさえられる

「利き手ではない手で支える」習慣が身についていないお子様が多くいらっしゃいます。

例えば、「利き手でお箸、反対の手で食器をおさえて食べる」「紙をおさえて書く」などです。
これらは毎日意識的に行うことが習慣化の近道。意識的にできるよう、適宜声をかけてあげましょう。

「蝶むすび」ができる

靴ひもを結んだり、給食や調理の時に使うエプロンのひもを結ぶなど、小学校では日常的に「ちょうちょむすび(蝶むすび)」をする機会があります。いざ自分でできないとお子様が困ってしまうことに…結ぶ、ほどくを練習してみましょう。

ボールの扱いに慣れておく

小学校ではドッジボールやキャッチボールなど、ボールを使って運動をする機会が多いものです。体育の時間はもちろんですが、休み時間にすることも多いので、ドッジボール大のボールで遊ぶことに慣れておきましょう。

45分間(1時間程度)座ることができる

小学校は1コマ45分授業のところが多く、その間は椅子に座っていられる必要があります。一定時間姿勢保持できることは、集中力も持続しやすいと言われているため、入学前に練習しておくとよいでしょう。

掃除や雑巾しぼりができる

小学校ではお子様が掃除をうことが多いものです(※コロナでお子様によるお掃除を中止している学校もあります)。幼稚園や保育園では、活動の一環として掃除をすることはあっても、主に先生が掃除をすることが多く、慣れていないお子様もいらっしゃることでしょう。ほうきで掃く、雑巾絞りなどは何度も行うことで上達します。


特に雑巾絞りは「握る」だけではなく「ひねりながら握る」といった複雑な動作。入学前に慣れておくと安心です。おうちでもお掃除ごっこやお手伝いをしてもらい、楽しみながら掃除や雑巾絞りができるようにしておきましょう。

公衆電話で連絡できる

数少ない存在となった公衆電話ですが、いざという時に役立ちます。例えば震災があった時、携帯はつながらなくなる可能性が高いです。安否確認やお子様から連絡をとることができれば安心ですよね。

携帯がつながらなくても公衆電話はつながることが多いと言われているので、お子様に公衆電話の存在、場所、使い方を伝えておきましょう。また、携帯やスマホの持ち込みを禁止している小学校も多く、日頃の連絡手段としても使うことができるのでおすすめです。

まとめ
完璧じゃなくても大丈夫!少しずつ準備していきましょう

お子様が小学校に入学する前に、準備して身につけておきたいことをお伝えしました。

たくさんの項目をご紹介したので「大変そう」「全部クリアするのは難しいかも…」「小学校でやっていけるか心配」と感じたパパやママもいらっしゃるかもしれません。

でも大丈夫です!
たくさんあるように見えますが、毎日の習慣にしやすいものが多いので、1つできてしまえば次々クリアできることも多いもの。何よりも、入学前に心構えや準備をしておくことが大事なので、できるところからお子様に伝えていけば大丈夫です。

大事なのは、お子様が新しい環境(小学校)で困ることなく楽しく過ごせること。そのために、自分のことは自分ででき、安全に登下校できる必要があるのです。ただでさえ、入学してすぐは環境がガラリと変わり疲れやすい時期。一気にこなそうとするのは大変なので、入学前にできることを増やしてあげてみてはいかがでしょう。

ベビーシッターと一緒に練習も!

時計の読み方や、着替えの方法など。忙しい日常のなかでママパパがお子様にすべてを教えていくのは意外と大変なもの。ついつい「はやく、はやく!」と急かしてしまうことも少なくありません。ベビーシッターにご相談いただき、時間内に「蝶結び」を一緒に練習したり、着替えのお手伝いをしながらコツを覚えていくことも可能です。

ベビーシッターは高価なイメージもありますが、たとえば「東京都ベビーシッター利用支援事業」を利用すれば、1時預かり0円~可能です。ご利用者様の感想はこちらをご覧ください→

ポピンズシッターも認定業者のため、ご利用いただけます。一時預かり(東京都ベビーシッター利用支援)対応シッターを選んでご利用ください。

そのほか、ベビーシッターがお得に使える補助金・助成制度・クーポン情報はこちらです→

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横森さや

認可保育園で13年働いていた保育士。ベビーシッター、家事代行経験もあり。2児の母でワーママとして頑張るライター。

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