保活はいつから?年齢別、保活スケジュールを解説【2022年度版】

【監修】山下真実

保活を成功させるためのテクニックを、保活に詳しい山下真実さんに聞きました。

希望園に入るためにはいつから始めて、どう活動するのが良いのでしょうか。

保活で重要な3つの要素とは?

保活を成功させるために必要な3つ要素とは、

・「時間」:保活を早くスタートするなどして、アクションに充てられる時間を増やす

・「選択肢」:認可園、認証、認可外など申し込みできる園の数(選択肢)を増やす

・「指数」:選考に使われる指数を上げる

この3つのうち、どの要素をどれくらい増やせば良いのかは、みなさんが保活でどんな結果を目指すのかによって変わっていきます。ですが、これらを最大になるまで増強していくことで、保活を成功へと導くことができるでしょう。

0歳児クラスはいつから?入園させたい方の保活スケジュール

保育園では年齢ごとに定員があり、園ごとに何人が入れるかが決まっています。

1歳児クラスになると0歳児クラスからの進級児童で埋まってしまうため、新規で1歳児の入園募集がかかる人数はほんの数名です。0歳児クラスの場合は、定員=新規募集枠となるので、入りやすくなります。

0歳クラスの保活スケジュールの例をご紹介しましょう。

※保活のスタート時期は出産の時期などによって、人それぞれです。あくまでも動きやすいスケジュールとして、参考にしていただければと思います。

そもそも、0歳クラスに入れるのは?

0歳児クラスに入れるかどうかは、お子様のお誕生日によって異なります。

入園を希望される年度の4月1日時点でのお子様の年齢で、入れるクラスが決まります。

“例えば、子どもが4月2日生まれなら、翌年4月1日入園を希望する場合は、0歳児クラスに申し込むことになります。入園した翌日には1歳の誕生日がきますが、それでも0歳児クラスです。”

(*「保育園に入ろう! 保活のすべてがわかる本」山下 真実 (著)/洋泉社

0歳児クラス・認可保育園の保活スケジュール

効率よく進めるためには手順が大切です。最初は、情報を集めるところからスタートします。

4月:情報収集をスタート

通える範囲内にどんな保育園があるのか、いくつあるのかを情報収集するところからスタートします。認可園の詳細は、役所で保育園等への入園を希望していることを伝えると、保育園等の案内冊子や申込書類など、必要な書類一式をもらえます。これらの書類は、役所のホームページなどでダウンロードできる場合も多いです。

書類をもらったら、その案内冊子にしたがって、自分の「指数」が何点なのかを計算してみましょう。どのような要件だと何点になるのかは、自治体によって違います。

最初に、自治体のルールを確認しておくことが大切です。わからない場合は、役所に問い合わせると教えてもらえる自治体もあります。ただし、ここで算出した指数が実際の選考で用いられる指数とは限りません。実際には、入園申込書類をもとに役所側で指数は算出されるのですが、最初に自分で指数を計算しておくことは、保活を戦略的に進めるためにも重要になります。(なぜ必要なのかは、「役所にヒアリング→」の箇所)もご確認ください)

指数とは:認可園の入園希望者を選考する際に用いられる数値のことで、保育者の働く状況(月に何日、何時間働いているか)などにより、それぞれ持ち点が変わるものです。

役所でもらえる保育園等の案内には、お住まいのエリアにある認可保育園が全て載っています。認可保育園については、見逃すことは少ないでしょう。ですが、認可外の保育園は基本的に役所ではリストを作っていません。ご自身で情報収集する必要があります。

認可保育園と合わせて、認可外保育園がマップ化されているサイトがあります。これらのサイトから、ご自宅から通えそうな保育園等をピックアップするのも良い方法です。その他、例えば「渋谷区 認可外保育園」とWeb検索をかけると、新たに通えそうな園が見つかるかもしれません。

【情報収集に便利なおすすめサイトはこちら】

「東京23区保育園マップ」

「ここdeサーチ」

「通える範囲」といっても、人それぞれだと思います。徒歩とバギーで通えるところが良いのか、自転車を使うのか、コミュニティーバスのバス停付近なら通えるのか、など毎日通える範囲を自分で決めておき、そこから2割増しくらいのとこまで範囲を広げて探すと、選択肢が増えます。

選択肢が増えることで、自分の子育てにぴったりの保育園と出会えるかもしれません。いろいろとイメージをしながら、取りこぼしがなく網羅していくのが良いでしょう。「自分にとっての通園可能エリア」を見極めるには、地図を活用することをお勧めします。

5月:保育園リストを作成

情報収集をしながら、リスト化も平行してすすめていきます。随時更新していきたいので、パソコンやスマホから、編集しやすいツールを使って保存しておくのが良いでしょう。保育園リストは、下記のような項目を入れて作成します。パッと見て分かるようにまとめておくことが重要です。

<リストに入れておきたい項目>

保育園名

住所:リスト化されていると書類などを郵送する段階でも効率的に作業できます

登園までの所要時間:見学などで実際に訪れたときにかかった登園にかかる時間を調べておきます

最寄り駅:そのまま通勤するパターンもあります。最寄り駅と駅からの所要時間を調べておくと便利です

電話番号と担当者:見学の申し込み、変更、質問等で何度か電話をする場合があります。リストにしておくと便利です。

見学予定日と見学実行日:いくつも見学しているうちに、どの園の見学が終了していてどの園がまだなのか分からなくなることも。見学予定日と実際に見学した日の2つの日付を残しておくと安心です

定員数:入園を希望するクラスの定員を記入しておきましょう

前年度入園者の指数:8月の「役所にヒアリング」をする際に埋めていきます。リスト作成時は空欄でOKです

*リスト項目は、「保育園に入ろう! 保活のすべてがわかる本」山下 真実 (著)/洋泉社より引用しています

保育園見学は、お子様と一緒に訪問することも多くなると思いますが、急にお子様が高熱になり見学をキャンセルしなければならないこともあり得ます。時間が経過すると、既に見学をした園なのか、どんな園だったかなど、分からなくなってしまうことだってあります。リスト化するメリットとしては、情報を忘れないようにするためです。見学をしたらすぐにリストに書き込むようにしましょう。

また、情報を共有できるようにするためにもリスト化は効率的です。パートナーと情報共有ができていれば分担もスムーズにできます。

 

6月:見学

保育園は子どもが1日の大半を過ごすところです。家から近いと送り迎えはラクですが、近さだけではなく、子どもが毎日過ごす場所がどんな環境かを見ておくことも大切です。保育園見学では、普段の様子を見ることに意味があります。見学日をあえて土日に指定したり、平日でも夕方以降などの子どものいない時間帯にしか見学させてくれない園があれば、もしかしたら注意する必要があるかもしれません。「普段の子供たちの様子を見られる機会はありますか?」など、相談してみると良いでしょう。

認可保育園は、見学をしてみるとおそらく「どこも似ているな」という印象を受けると思います。園庭があるか、どんな遊具がおいてあるか、建物が新しいか、インテリアなどにも保育園の個性が出ているとは思いますが、保育士に対する子どもの人数などにはあまり違いがないはずです。というのも、認可園は国の基準に沿って設立・運営をしているからです。

そんな中でも見学を繰り返す中で、自分なりの視点や譲れない点などが見えてくるはずです。

8月:役所にヒアリング

役所へのヒアリングは、一通り認可保育園への見学を終わらせ、自分なりに自分の指数を算出した後にいくと、より効率的に必要な情報が得られるでしょう。

例えば、自己査定では指数は40点あったとして、役所の担当者も40点が妥当と捉えるかを確かめてみます。もし、自分の指数が違っていたら、なぜ違うのかを聞いてみるのが良いでしょう。

役所の人には、「自分で計算すると指数は●点になると思っていますが、入園申込書を出したら、大きく違う点数が出る可能性がありますか?」と具体的に質問を投げかけるとよいでしょう。また、違う場合はどうすれば自分で思った通りの指数になるのかも、確認しておきましょう。このヒアリングでは、役所の人は指数の確定はしてくれませんが、自分の指数をより正しく知ることができます。

役所へのヒアリングでは、自分が通える範囲の園を書き込んだ「保育園リスト」を持参して行うのが良いでしょう。ピックアップした園についてヒアリングをします。10園リストアップしていたら、ひとつずつ確認してください。

ここで確認したいのは、「過去に入園した世帯の最低指数がいくつだったか」です。リストの中の「前年度入園者の指数」を埋めていきます。0歳児クラスなのか、1歳児クラスなのか、入園したいクラスの過去の指数を聞くことに留意しましょう。

ただし、指数を開示していない自治体もあります。その場合は、「フルタイムの共働きであれば加点がなくてもその園に入れているか」など、数値ではなく条件に置き換えて聞くことで、入園できそうな園がどれくらいあるのか、つかめることがあるかもしれません。

少しでも入れる可能性の高い園を選別するために行う作業です。ただし、あくまでもこれは前回の実績値。今年も同じ条件で入れるとは限らないので注意は必要です。過去では、40点で入れた園でも、今年(未来)は45点なければ入れないなどということも起こりえます。

11月〜1 認可保育園4月入園の申し込みを行う

自治体により異なりますが、認可保育園へ4月入園をしたい場合の書類の申し込み締め切りがこの時期です。入園案内の冊子で申し込み書類をもう一度チェックして、書類の準備を始めましょう。自分の状況に応じて、個別に必要な書式がないかどうかを、窓口でも確認しておくと良いでしょう。

期日ギリギリに提出してしまうと、再提出や追加提出が間に合わないこともあります。提出するときは、窓口の担当者にチェックしてもらうと良いでしょう。

保育園名を書き込むときは、過去の指数などを参考にしながら、少しでも入りやすそうな園を選んで記入するようにしましょう。

1月〜2 保育園の内定が出る

年が明けると、自治体から認可保育園の内定・不承諾の通知が届きます。

保活のプロに聞く、0歳4月・保活の疑問Q&A

Q:保活を出産前から始めるメリットとは?

山下さんのお答え:

保活で最も時間がかかる工程は、情報収集と保育園を見学することです。役所でもらえる保育園案内の冊子を読み込むだけでも時間がかかります。産後にまとまった時間を確保するのが難しくなるので、できれば妊娠中から始めておくのが良いでしょう。時間的に余裕があると、情報の取りこぼしを防ぐことができます。

今回のように、コロナ渦で保育園見学が延期になってしまうということもあるかもしれません。予定通りにいかなかったとしても、見学を終えるためには、できるだけ早く始めるのは良いことです。特に、認可外保育園は申し込んだ順に入れることも多いです。早く動いた方が有利になります。

Q:認可外保育園への併願は必要?不要?

山下さんのお答え:

問題なく認可保育園に入れるのであれば、わざわざ申し込む必要はないかもしれません。ですが、都市部を中心に入りたくても入れない状況がまだ続いています。待機児童が出ている地域に住んでいる場合は、認可外保育園なども含めた多くの選択肢を持っておく必要があります。

認可園に入れそうにない場合は、認可外園に預けておくことで、加点されて翌年の保活で有利になるという地域もあります。

認可外保育園は、先着順で選考する園が多いです。認可外園も認可園と同様に早い時期から見学をしておくのが良いでしょう。人気の園では、見学の申し込み電話をしてから、実際に見学ができるまでの期間が長くなるケースもあります。時間には余裕を持って申し込みをしておくのが良いでしょう。

また、認可外園は、保護者の就労状況や保育ニーズに合わせた指数により選考する認可保育園とは選考方法が異なります。申し込み方法も、園によってバラバラです。基本的には、認可外保育園は保護者が働いていなくても預けられます。認可外保育園の候補が10園あれば、10枚それぞれの申込書が必要になるため注意が必要です。

Q:0歳4月入園に間に合わない(早生まれの)場合のスケジュールは?

山下さんのお答え:

0歳児クラスに入れない場合は、1歳からの4月入園を目指す人の保活スケジュールになります。1歳の4月よりも早く仕事に復帰しないといけないという方は、なるべく早く認可外で空いている保育園を探すのが良いでしょう。

保育園等の入園申し込みは1年中行っています。4月入園でなくても、年度途中に申請を出しておけば、人数は少ないものの夏くらいまでは急きょ空きが出て入れることもあります。諦めずに、申請を出し続けること大切です。

また、東京都にお住まいの方は、待機児童になると「東京都ベビーシッター利用支援事業」という助成が受けられる市区町村があります。ベビーシッターを通常より安く利用できるというものです。認可保育園に入れるまで、こちらを利用してみるのも良いでしょう。

 

14月を目指す人の保活スケジュール

1歳児クラスの入園希望者には、早生まれのお子様、コロナの影響もあって育休を延長されていた方のお子様などが押し寄せる可能性があります。それに加えて、1歳児クラスへの入園は0歳クラスよりも枠が少ないです。希望する人が増えると、競争率が上がってしまう可能性も考えられます。

保活スケジュールとしては、0歳児クラスを目指す方と変わりはありません。秋ごろには役所から新しい年度の入園の申込書が発行されます。不足なく書類を提出できるように、早めに準備しておくのが良いでしょう。

1歳児クラスへの入園を希望する場合は、希望する認可園に入れないことを前提にして対策を考えるのが良いと思います。認可外保育園の見学は後回しにしてしまうことが多いですが、1児歳クラスを狙う場合は、そこに通うことになるかもしれないということを念頭に置き、なるべく早い時期から見学しておくのが良いでしょう。認可外保育園は、申し込み順に入れることも多いので、なるべく早く行うことが有利になります。

また、認可外保育園に入れて復職しておくと、翌年の4月入園申し込みの時に加点になるという自治体もあります。また、この加点は、認可外保育園に預けて職場復帰していなければ加点にならない場合がほとんどなので注意しておきましょう。

認可外保育としては、ベビーシッターの活用も翌年4月の認可保育園入園申し込みの時に加点になることがあります。月に何万分のベビーシッター を利用しているか、何時間利用しているか、など条件が自治体によって異なるので、チェックしておくと良いでしょう。

条件の良いところを待ちながらシッターという手も

どうしてもこの保育園に入れたいだとか、この保育園に入れたら復職しようなどと思っている方、それに自分のキャリアが合わせられるのであれば、その方法もありだと思います。ここ数年で保育園の入園状況は都市部でも改善傾向にあるので、以前よりは様々な考え方ができるようになっているのだと思います。

保活は、ご自分の状況に合わせて進めていくのが良いでしょう。ベビーシッターは保育をする場所や時間帯など、皆様のご事情に合わせて自由に選択できるのが利点です。もしお困りでしたら、活用してみてはいかがでしょうか。

0〜2歳児クラスの待機児童の保護者の方は1時間150円でベビーシッター利用可能!

東京都ベビーシッター支援事業では、事業を実施する区市に住んでいる保護者が、一時保育などが必要になった場合に利用料無料でベビーシッターが利用できます。利用できる時間数の上限はあるものの、「保育認定」が不要で事前の区市への手続きも必要ありません。お住いの自治体が実施区市町村に該当していれば、とても利用しやすい内容です。

ポピンズシッターも認定業者です。本事業をご利用いただけます。この事業でポピンズシッターを利用したい場合は、まずはポピンズシッターのホームページにて会員登録をしてください。その後「東京都ベビーシッター利用支援事業ご利用フォーム」にご記入し、お申込みください。

まずは無料会員登録!

新 規 登 録

この記事は

【監修】山下真実

株式会社ここるく代表取締役。

2013年育休中ママに人気の託児付きランチサービス「ここるく」を創業。著書に『保育園に入ろう!~保活のすべてがわかる本~』(洋泉社)などがある。保活の第一人者。

まずは無料会員登録!