保育園入園準備はいつから始める?保育士に聞いたグッズリストと選び方

横森さや

お子様が4月から保育園に入園する場合、保育園への入園準備をいつから始めればいいのか迷う保護者のかたもいらっしゃることでしょう。初めて保育園に預ける場合はそれに加え、「何を準備したらいいのかわからない」という悩みもありますよね。

保育園のパンフレットや準備グッズリストを見ても、ざっくりした書き方で「いまいちわかりにくい…」と感じることもあるでしょう。

「保育園入園準備はいつから始めればいいの?」「入園説明会の後に準備したほうが確実?」「保育士さんが使いやすいグッズの選び方は?」の疑問に保育士がお答えします!

保育園入園準備はいつから?

毎年11月頃から準備を始めるパパやママもいらっしゃいますが、 必ずしも11月に準備するのがベストとはかぎりません。

11月は自治体に入園申請をする時期でもありますね。

自治体によっては、必ずしも希望園に入園できるとは限りませんし、保育園によって準備するものが異なるため11月の準備は無駄になってしまう可能性があります。園の指定の持ち物などは、入園合否のあとの説明会で確認するのがよいでしょう。

保育園4月入園合否の発表はいつ?

保育園に4月に入園希望の場合、早めの自治体で1月、一般的には2月に合否が伝えられます。 首都圏など入園倍率が高いところだと調整に時間がかかり、2月下旬になることも多く、入園まで余裕がないことも。

また、2月に希望の保育園に入れなかった場合は、二次募集がある場合もあります。 二次募集で保育園入園が決まるのは3月です。

説明会後の準備で間に合う?

保育園の入園が決まり各家庭に通知されるのが早くて1月、一般的には2月のところが多いので入園説明会はそれよりも後になります。

入園説明会は通知が届いてからおおよそ半月から1ヶ月以内のところが多く、2月から3月に行われるのが一般的です。入園説明会で具体的に準備するものの案内があります。そこからグッズの準備をするのが確実です。

説明会では色々なグッズの実物を見せてもらえますし、わからないことはその場で先生に聞くことができます。具体的に準備するものがわかるので、「お子様を保育園に入れるのが初めてで、どんなものがいいかわからない」パパやママにとっては有意義な時間となるでしょう。

入園準備で必要な持ち物・年齢別まとめ

保育園に入園すると色々なものを準備する必要があります。

一般的に必要なものをお伝えすると

  • 通園バッグ
  • 着替え(何組か)
  • 着替えを入れるもの
  • タオル(体拭き用・フェイスタオルくらいのもの)
  • 手拭きタオル
  • おむつ・紙パンツ
  • 粉ミルク(園が用意する場合もある)
  • ビニール袋数枚(エコバッグで代用できる場合もある)
  • 布団や掛け布団(タオルケット・シーツ等)

年齢や季節によって

  • 水遊び用の服や水着、帽子(夏)
  • 外遊び用の上着(冬)
  • 上履き
  • 外履きのスニーカー(置き靴)
  • コップ
  • 歯ブラシ
  • コップ入れ
  • エプロン

これらが必要になってきます。

保育園によって多少違いはありますが、参考にしてください。布団は園によっては使わず、代わりに「コット」という小さなベッドを使う園が増えてきました。その場合もシーツ代わりのものや、タオルケットは必要になることが多いので確認しておきましょう。

次は年齢別に必要なものを具体的にお伝えします。

0歳児クラス

  • おむつや紙パンツ(紙おむつが多いが布おむつを使っているところも)
  • お尻ふき(使い捨てが多い)
  • 通園バッグ(パパやママが使いやすいもの)
  • 着替え数組(肌着、つなぎの服、上下別れる服、靴下、スタイ)
  • 外遊び用の靴(歩行できるようになってから)
  • 外遊び用の上着(秋~冬)
  • ガーゼやタオル数枚(授乳時や顔を拭く時に使う)
  • 沐浴用タオル
  • 粉ミルクや冷凍母乳(園で準備するところもある)
  • 哺乳瓶や乳首(園で準備するところもある)
  • エプロン数枚
  • コップ
  • コップ入れ(ビニール袋+巾着)
  • 赤ちゃん用歯ブラシ
  • 布団や掛け布団(タオルケットやシーツ等)
  • 汚れた衣類やエプロン、タオルなどを入れるビニール袋

0歳児クラスは赤ちゃんの月齢によって発達に差があります。準備するものも発達によって変わってきます。個人ごと担任の先生と相談しながら準備していくものもあります。

おむつは紙おむつを使うところがほとんどですが、歴史ある保育園や園長の理念で布おむつを使っているところもあります。お尻ふきも同様で、普段は使い捨てのお尻ふきを使っていても、うんちの時だけ布で仕上げ拭きするところもあります。園の方針を聞いてみましょう。

よだれが多い赤ちゃんは、スタイや口拭きタオルを多めに用意しておくことをおすすめします。

また、0歳児クラスは、ミルクや離乳食で洋服を汚す回数も多いので、着替えのストックが多めに必要です。枚数は、毎日の汚れ具合やお洗濯の枚数をみながら検討しましょう。

0歳児クラスは沐浴することも。沐浴で使うガーゼや、上がった後体を拭けるおくるみタオルなども必要になるので準備しておきましょう。

1,2歳児クラス

  • 通園バッグ(1歳児クラスはパパやママが使いやすいもの)
  • エプロン
  • 口拭きタオル
  • 手拭きタオル
  • コップ
  • コップ入れ(ビニール袋と巾着)
  • 歯ブラシ
  • 紙パンツ、トレーニングパンツ、布パンツ
  • 着替え(上下別れるもの)、肌着、靴下のストック
  • 汚れた衣類やエプロン、タオルなどを入れるビニール袋
  • 外遊び用の靴(サイズをこまめにチェック)
  • 外遊び用の上着
  • パジャマか午睡用の着替えの服
  • 午睡用布団やシーツ、タオルケットなど

 

1,2歳児クラスになるとトイレトレーニングが始まります。特に2歳児クラスはトイレトレーニングを本格的に行うことが多く、トレーニングパンツや布パンツの用意が必要になるでしょう。

おむつが外れるまでには個人差がありますし、園によって取り組み方も異なるので、先生と相談しながら準備をするのがおすすめです。

また、1,2歳児は歩行も安定し、活発に遊べるようになる時期です。動きやすく厚着にならないような服を準備しておくとよいでしょう。

また、食事面では「スプーンやフォークなどの食具を使って食べることに慣れる」時期でもあります。エプロンや洋服が汚れてしまうことも多いので、多めに準備するのがおすすめです。

 

3歳児クラス以上

  • 通園バッグやリュックサック(お子様が自分で持てるもの)
  • コップ
  • コップ入れ(ビニール袋と巾着)
  • 着替えのストック
  • トレーニングパンツや布パンツのストック
  • 外遊び用の靴(サイズをこまめにチェック)
  • 外遊び用の上着
  • 靴下
  • パジャマ(パジャマに変わる洋服)
  • パジャマ入れ(巾着など)
  • お箸セット
  • 午睡用の布団やシーツ、タオルケットなど

3歳児クラスからは幼児クラスの仲間入りです。乳児クラスに比べて持ち物がグッと減り、ママたちは毎朝の準備がラクになったと感じるでしょう。

しかし、3歳児クラスの前半はまだトイレが完璧ではないお子様も多いので、トレーニングパンツや着替えの下着を多めにストックしておくと安心です。給食の時に使うお箸セット(お箸、スプーン、フォーク)を毎日持参するようになります(園によります)。

園によってはこれ以外に、指定の体操服やジャージ、制服などを購入するところもありますので確認しておくとよいでしょう。

また、乳児クラスでは登園時の支度をパパやママにお願いしていますが、3歳以上になるとお子様がメインで行うようになります。「自分のことは自分でする」がテーマになる時期なので、お子様が愛着を持てるようなグッズにするとお子様の意欲もアップすることでしょう。

コップやお箸セット、パジャマなどはお子様と一緒に選びお気に入りを持たせてあげると、喜んで自分でお支度してくれることでしょう。

入園準備で必要なもの【服装編】

保育園はお子様にとって思い切り遊べる場所。そのためには動きやすく、安全に遊べる服装を準備してあげる必要があります。

保育士がおすすめする、動きやすく安全に遊べる服装をお伝えします。

  • フードやひもがついていないトップス
  • 膝が隠れるズボン
  • 汚れてもいい衣類
  • サイズが合っている衣類や靴
  • 上下が別れる服装
  • 裏起毛ではない衣類(動き回ると暑すぎるため)
  • できるだけ綿素材のもの
  • フードがついていないモコモコしすぎない上着

保育園では園庭やお散歩先の公園など、色々な場所で遊びます。色々な遊具で遊ぶことも多いので、服装はできるだけシンプルなものを選びましょう。

パーカーはフードやひもがついていて遊具に引っかかりやすく大変危険です。園からNGとなるケースも多いと思います。シンプルなTシャツ・トレーナーを用意します。

サイズが合っていることも大切です。特に、ズボンはウエストのゴムが伸びていると少し動いただけでも下がってしまい、裾を踏み転倒してしまうことも…。

靴も同様でサイズが小さいと痛くて歩けなくなりますし、大きすぎるとすぐ脱げてしまいます。お散歩中にスムーズに歩けなくなってしまうので、サイズが合った靴を準備してあげてください。

また、寒くなると裏起毛やアクリル、ウール素材の衣類を着せたくなりますが、基本的には綿素材のトレーナー生地がおすすめです。お子様は汗っかきで大人よりも薄着が推奨されています。裏起毛やアクリル、ウール素材は室内では熱がこもりやすく汗をかいてしまったり、その結果風邪をひきやすくなるためおすすめできません。保温効果の高い化学繊維のインナーもお子様には暑過ぎます。冬も綿素材のインナーがおすすめです。

また、転んだ時にケガを防ぐためできるだけ膝が隠れるズボンがよいでしょう。基本的にはワンピースやジャンパースカートは動きにくく、自分で着替えもしにくいためやめておくのが無難です。

保育園では、お子様が身の回りのことを自分でできるように頑張っています。お子様が自分で着脱をしたり安全に遊べるように、服装はシンプルで上下が分かれていてサイズが合うものを準備してあげましょう。

その他あると便利な入園準備グッズ

服装以外に、保育園生活で便利な入園準備グッズをご紹介します。

ママの大きめのバッグ

お子さまの通園バッグのほか、ママやパパの大きめのバッグがあると便利です。
保育園生活は、荷物が増えてしまいがちです.。お手紙や書類、製作物やお散歩中に拾ったものなど、通園バッグには入りきらない荷物を持ち帰る日も少なくありません。

また、通園バッグはお子さまが持ち運びやすいよう、中身は必要最低限の量にしてあげましょう。そのため、ママやパパの大きめバッグがあるといいですね。

移動のための用意

毎日、お子さまをつれて自宅から保育園まで歩いて移動するのは大変です。自転車やベビーカー、抱っこ紐などを準備しておくとよいでしょう。車で通える方も、駐車場から園までの距離がある場合は、何かしらの移動グッズがあると便利です。登園時からお迎えまでの間、それらを保育園に預けられるかも確認しておきましょう。

お名前シールやスタンプ

保育園入園に向け、お名前シールやスタンプなどを準備しておくと非常に便利です。保育園は、お着替えからおむつ、コップや布団カバーまで、すべての持ち物に記名する必要があります。一つひとつ油性ペンで記名するより、お名前シールやスタンプがあれば時短で記名することができます。

特に、おむつや紙パンツ、ビニール袋などの消耗品は毎日補充する必要があり、その都度記名しなくてはなりません。まとめて記名するにもシールやスタンプがあるとラクチンです。おむつや紙パンツはスタンプ、洋服や小物はシールで記名しているママが多いようです。

あると便利な「記名グッズとアイテムの組み合わせ例」をご紹介します。

 

 

アイテムおすすめ記名グッズ
衣類フロッキーネーム(転写式)
 ラバーシール(アイロンタイプ)
 お名前スタンプ(油性)
紙おむつお名前スタンプ
食器耐水シール

持ち物の予備

保育園で元気いっぱい過ごしていると、洋服や靴、通園バッグ、布団カバーやタオルケットなど、ありとあらゆる持ち物を汚してしまうものです。お洗濯が間に合わないこともあるので、持ち物は予備があると安心です。

乳児クラスの場合は、給食やおやつ時に使うエプロンや口拭きタオルも多めに準備しておくのがおすすめです。着替える回数も多いので、洋服やおむつ・紙パンツは多めに準備しておきましょう。年齢問わず、洗うとなかなか乾かない靴や上履きは、1足予備があると次の日慌てずにすみます。

後の保育園生活がかなりラクになるので忙しいママパパにはおすすめです。

入園準備で大切なこととルール

お子様が保育園に入園する際に必要なものをお伝えしてきましたが、それ以外に大切なことがあります。

それは 「すべての持ち物に記名をすること」。保育園は多くのお子様が過ごす場所です。保育士もすべての持ち物を把握できず、まちがえてしまうことがあります。お友だちとお揃いであることも少なくありません。

名前ははっきりと大きく、見えるように記入しましょう。

記名した後はこまめに名前が消えていないかをチェックするのもおすすめです。油性ペンで記名しても、繰り返しお洗濯をしているうちに薄くなってしまうからです。シールタイプのラベルも気づいたら取れてしまっていた…ということもあるので、定期的にお名前がついているか確認ください。

入園前にベビーシッターの登録も

保育園入園準備のひとつとして、ファミリーサポートやベビーシッターに登録する方もおおくいらっしゃいます。復帰後の保護者のかたのお仕事の都合や、お子様の急な体調不良、コロナ禍では急な休園などの可能性も。

いざというときに慌てて登録しても、その日には間に合わないことも多いでしょう。

そこで、事前にベビーシッターやファミリーサポートに登録し、入園前にお試し保育を依頼なさる保護者の方も増えています。ベビーシッターとのやり取りやお子様の様子、不在時に用意すべきものなどがわかり、園生活をスタートする安心材料のひとつとしていかがでしょう。

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横森さや

認可保育園で13年働いていた保育士。ベビーシッター、家事代行経験もあり。2児の母でワーママとして頑張るライター。

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