小学校お受験ママ必見! お受験ファッションの掟

【監修】青木愛/ヴィリーナ ジャパン

小学校受験での試験本番の日に着る服について、4児の母であり、お子様も小学校受験を体験している『ヴィリーナ ジャパン』の代表・青木愛さんに聞きました。”お受験のための服装”にはルールがあるようです。

小学校の「お受験」やはり服装は重要?

「小学校受験では、お父様・お母様は、お子様のマネージャーのような役割を担います。お子様の後ろに控えている親が品のある服装をしていれば、学校側にも好印象を持ってもらうことができます。

面接時間は長くても10分程度。あっという間に終わる面接では、第一印象が鍵になります。面接スーツで合否が決まるわけではないですが、学校側が求める服装を、お父様もお母様も準備しておくことが大切です。”このご両親なら我が校にいらしても大丈夫”という印象を面接官に持ってもらわなくてはなりません。

お父様のスーツがよれていたり、お母様の髪飾りが派手だったり、靴が浮いて見えてしまっていたり…。参加される皆さんがちゃんとした格好をしている中だと、集団の中では悪目立ちしてしまいます。

お受験服のルールさえ心得ていれば誰にでも真似できます。難しく考える必要はありませんが、普段のオシャレとは異なる心構えが必要です」(青木さん)

写真提供「ヴィリーナ マタニティ」

受験当日、ママの服装のポイントは?

当日のママの服装は「まずは受けたい学校の雰囲気に合わせた服装を選びましょう。”賢く、しっかりとしていて、優しさもある常識的なお母様”を目指すのが良いでしょう(青木さん)」

お受験の服装、色の指定はある?

色に指定はないものの、やはり定番の紺色を選ぶのが正解だそう。その理由は?「紺色の服装は、入学後にも保護者会などで必要なもの。長く使えるものを選べば、結果的には損はありません」(青木さん)

写真提供「ヴィリーナ マタニティ」

お受験当日、スカートがいい?それともパンツスーツ?

ネイビーの服装といっても、パンツかスカートかも悩みどころ。どちらが良いのでしょうか。「ワンピースやスカートがおすすめです。パンツスーツがダメということではないのですが、パンツスーツでお受験会場に行かれる保護者の方は、もしかしたら少数派かもしれません」(青木さん)

スカート丈は、座った時に膝が見えない丈を選ぶのがよいそうです。スタイルがよく見えるようにウエストが絞られていて、ストレッチ素材で動きやすいものを選ぶと良いでしょう。

写真提供「ヴィリーナ マタニティ」

お受験スーツは襟付き?襟なし?

「スーツには、ノーカラータイプと襟付きのタイプなどがあると思います。基本的には、どちらでも大丈夫です。迷う時は、学校の特徴に合わせてご自身に似合うものを選ぶのが良いでしょう」(青木さん)

大まかにいうと、こんな傾向があるようです。

  • 丸襟:カソリック系の女子校、共学などオールマイティに好まれる
  • ノーカラー:無宗教系の女子校、共学、男子校に好まれる

ちなみに、小学校受験の本番は10~11月なので、基本的にジャケットを脱ぐほどの気温にはならないようです。

小学校受験、ママの髪型も関係ある?

髪の色は、明るすぎる場合は落ち着いた色味がベターなのだそう。髪が長い場合は、ゴムやバレッタなどで結んだ方が印象がよさそうです。

「ヘアアクセサリーも黒やネイビーを選びましょう。華美ではなく、シンプルで清楚に見えるヘアアクセサリーがおすすめです。大きなリボンが付いていたり、大きすぎるシュシュなどはNGです」(青木さん)

写真提供「ヴィリーナ マタニティ」

お受験のメイクやアクセサリーは?

「メイクは最小限に留めておくのが良いでしょう。地肌を生かしたメイクがおすすめです。マニキュアもする必要がありません。靴からスリッパに履き替えることもあるので、ペディキュアも取っておきましょう」(青木さん)

時計やアクセサリーはどうしたらよいのでしょうか。

「迷うならば付けない方が良いですね。人によっては、パールをひとつつけると優しそうな印象になるという方もいらっしゃいます。そういう方の場合は選ぶのもありですが、華やかになりすぎないように注意が必要。ご自身でというよりも、どなたかに印象を見ていただくのはいかがでしょう」(青木さん)

お受験本番!靴はどうする

靴も意外と迷うところ。ヒールがあるほうが良いのか、ぺたんこがよいのか。どのような靴を選ぶのが正解でしょうか。

「まずは飾りのないシンプルなものを選びましょう。色は黒や濃紺が鉄板です。ペタンコ靴でも良いですが、3〜5cmくらいの太めのヒールパンプスを選ぶと、全身のバランス・スタイルがよく見えておすすめです。ただし、細すぎるヒールは避けましょう」(青木さん)

そして意外とお受験の場面では、歩くこともたくさんあるのだそう。

「駅から遠い学校もあったり、荷物も多く、お子様を連れての移動になるので、歩きやすさはとても重要です。きちんと見えて歩きやすいパンプスを選ぶようにしましょう」(青木さん)

写真提供「ヴィリーナ マタニティ」

髪型や服装は3ヶ月以上前から準備!

お受験に備えた服装やママの髪型・ヘアカラーは遅くも3ヶ月前には準備を終えいるのが良いのだそう。その理由は?

「小学校のお受験に挑む5歳児・6歳児は、変化にも気づきやすいお年頃です。お子様だけの考査で、例えば『お母さまを描く』という絵がお題として出た時に、茶色いクレヨンで髪を描いてしまうことのないよう、3ヶ月前くらいまでには、こげ茶や黒髪に戻しておくと良いと思います。ネイルも遅くても1ヶ月前には取っておくのがおすすめです」(青木さん)

受験当日、あると便利なファッションアイテム

その他、意外と思いつかないお受験当日にあると便利なアイテムを伺いました。

スリッパ

「面接の際に、入り口で靴を脱いでスリッパに履き替えることが多いので、スリッパは実は靴よりも見られている大事なアイテムになります。上質で、上品に見えるスリッパを用意しておきましょう」(青木さん)

履いていた靴は、靴袋に入れることお多いようです。学校によっては靴袋の用意がない場合があり、そんな時に慌ててしまわないように、シンプルな靴袋も人数分(ご自身用、夫用、お子様用)しっかりと用意しておくのが安心です。

「小学校の考査内容によっては、親子で一緒に行うものもあります。例えば、親子ダンスなどの行動観察です。そのような時はスリッパでは不安定。脱げないようにかかとのあるインナーシューズを用意しておくと良いでしょう」(青木さん)

スリッパ選びも考査の内容を踏まえて用意するのがよさそうです。

バッグ

「貴重品などを入れておける小さめのバッグと、3人分の上履きなどを入れる大きめのバッグを用意しておくと良いでしょう。デザインはシンプルなものを選びましょう」(青木さん)

体操などの考査がある場合、お子様のお着換えの準備も必要。バッグも入れるものを想定しておくとよいですね。

「ブランドがはっきりわかるものは、バッグも時計もやめておくのが正解。学校によっては”華美にならないこと”を美徳としているところもあります」(青木さん)

傘袋

「お受験の日は晴れとは限りません。けれども、傘を置く場所がない学校もあります。傘を持ち歩くことになっても、学校側に傘袋の用意ががない場合もあります。慌ててしまわないように、大人と子供の傘が入る傘入れなどを持っておくと便利です」(青木さん)

写真提供「ヴィリーナ マタニティ」

説明会・お教室の付き添いママの服装はどうする?

「学校説明会は主に夏に行われます。名札をつけていないですし、面接時ほど服装のルールを気にする必要はありません。ですが、参加されるお母さま方はネイビーの服を選ばれている方が多いです。なので、やはり説明会でも王道のネイビーの服を選ぶのが良いと思います」(青木さん)

一方、塾やお教室でのママの服装は、基本的には自由で良いのだそう。とはいえお受験の日に急に母がネイビースーツを着て様子が変わってしまうと、お子様が動揺してしまう可能性があります。例えば、塾やお教室でも”試験の日はネイビーのスーツを着る”など、抵抗がないようにお子様が慣れていくのが良いようです。

お受験日のパパの服装は?

「ダークスーツに白シャツ、暗めの色のネクタイ、磨かれた黒革靴を選ぶと良いでしょう。お母様の服装と同じで、流行りのデザインのものを着る必要はありません」(青木さん)

この記事は

【監修】青木愛/ヴィリーナ ジャパン

ヴィリーナ ジャパン株式会社代表取締役

1996年、日本女子大学文学部日本文学学科卒業後、同年(株)アシェット婦人画報社(現・ハースト婦人画報社)入社。『La vie de 30ans』『25ans』『Vingtaine』のファッション編集者となる。2006年、ヴィリーナ ジャパン株式会社を設立。4児の母。

2022年、自身の受験経験も活かし「ヴィリーナ」のお受験グッズライン「VIRINA ネイビースタイル」をリリース。

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