お子さまの安全を守るための「危険ポイント」事例&チェック集

ポピンズシッター:きょうこ

いつもお子さまの成長や安全を見守り、温かな保育をありがとうございます。

昨今、保育園などでの事故や事件の報道が続いています。そこでこの記事では、日々の保育の中でつい見落としがちなことや、大きな事故につながる可能性のある「危険ポイント」を事例とともにご紹介します。

ドキッとする内容もあるかもしれませんが、お子さまの安全やシッターの皆さまご自身の身を守るためにも、ぜひご一読いただきおさらいください。

※本内容はポピンズナニーサービスの研修を基に作成されております

【睡眠中】の危険ポイント

どのあたりが危険なポイントか、一緒にお考え下さい。

お子さまがベビーベッドでお昼寝中、柵を半分あげた状態で、完了報告のためのメモをしていました。

起きたお子さまがベビーベットにつかまって立ち上がり、柵を乗り越えようとしてベットから転落しそうに。

お子さまのお昼寝の際、落ち着くと思い顔の周りにお子さまが好きぬいぐるみを並べたのですが…。

お子さまの睡眠では、危険は必ず取り除き、絶対に目を離さずに午睡チェックしましょう

睡眠中に起こる乳幼児突然死症候群(SIDS)対策

  • 1歳になるまではあおむけに寝かせましょう
  • 口や鼻を覆ったり、首に巻きつくものは近くに置かない
  • ベビーベッドには物を置かない
  • 0歳、1歳のお子さまの完了報告では、SIDSチェックが必須です

SIDSチェック表(午睡チェック表)はこちら→

SIDSについて詳しくはこちらの記事でご紹介しています→

睡眠中の転落に注意

  • ベビーベッドに寝かせて柵を常に上げておきましょう
    ※危険な場所には寝かせません
  • お子さまに背を向けず見守りましょう

【食事と授乳】の危険ポイント

授乳や食事介助にも危険なポイントがあります。

普段はミルクの温度を確かめていますが、お子さまが泣き始めて焦ってしまい、よく確かめずにあわてて乳首を口に含ませたところ、しばらくすると上唇の内側が白っぽく水膨れに…。

常温でそのまま飲めるミルクもあるので、水でミルクを作って差し上げました。

お子さまが欲しがったので、鞄の中に入っていた自分のおやつを差し上げました。

お口に入れるものには細心の注意を。指示されたもの以外は差し上げてはいけません

調乳は基本事項を忠実に守りましょう

  • 70度以上のお湯で調乳します
  • 差し上げる前に温度を確認します

保護者さまの指示以外のものは差し上げません

  • 家の中にあるものでも、保護者さまの指示外の食物は絶対に差し上げません
  • お子さまが欲しがりそうな食物は持っていきません

誤飲・誤嚥にも細心の注意を払いましょう

  • お食事は、一口大にして、飲み込んだことを確認してから次の一口を差し上げます

食事介助について、詳しくはこちらの記事でご案内しています→

【ご自宅保育】の危険ポイント

安全と思いがちなご自宅での保育にも、気を付けておきたいポイントがあります。

お子さまがテーブル上にあるブロックを口に入れそうに。

ご自宅にあったおもちゃの車に乗っていたところ、ちょっとした段差につまづいて転んでしまいました。

上のごきょうだいがハサミを使用し、振り回したのでヒヤッと。

お部屋の中は保育前に確認し、危険を予測します

誤飲に十分注意します

  • 口に入るサイズのものは、お子さまの手の届くところに置きません
  • つかまり立ちなどができるお子さまは、テーブルの上なども確認します

家の中でも転倒は起ります

  • 躓きそうな物は先に片づけておきましょう

ハサミなどの使用は、ルールをお伝えしたうえで

  • ハサミや鋭利な道具などは、使う前にお子さまと”してはいけないこと”を約束し、厳重に見守りましょう

【外遊び・送迎】の危険ポイント

外出先は危険がいっぱい。十分に注意を払いましょう。

公園でいつも遊んでいるすべり台だったのですが、階段で転倒してしまいました。

後から見ると、まだ遊具の適応年齢に達していませんでした…。

お店の中をお子さまと歩いていたのですが、急に走り出してしまい、一瞬見失ってしまいました。

ごきょうだいの送迎中、お子さま・お子さま・自分の順で手をつないでいたのですが、外側にいたお子さまが転倒してしまいました。

外出中は必ず手をつなぎます。公園などでも危険を予測する習慣を

公園の遊具は、適応年齢を確認しましょう

  • 遊具の適応年齢を確認します
  • 危険を予測する習慣を持ちましょう
  • 危ないところは場所を問わず手をつなぐなどの対策を

見失いは思わぬ大事故に。手は必ずつないでください

  • 外を歩く際は、必ずお子さまと手を繋ぎます

道路の歩き方も再度確認を

  • シッターは必ず車道側を歩きます
  • お子さまが2名の場合は、ご自身が真ん中となり手をつなぎましょう

プロのシッターとしてのマナーや品位

直接事故やお怪我につながることではありませんが、保護者さまとの信頼関係を損ねる原因になる言動や、ほかのシッターの皆さんや周囲への迷惑になる行動には気を付けましょう。

ほかのお子さまのシッターと思われる方が、児童館で大きな声で保護者さまのご家庭のことを話しているのを見かけました。また、児童館の方に強い口調で話していたのも気になりました。

シッター同士のランチ会の際、シッター同士ということもあり気が緩み、保護者さまのお勤め先や家庭環境の話題に。

お子さまの夜泣きとご自身の仕事の両立で、苦労して育児するお母さまに、つい先輩ママとしての私の育児の考えをお伝えしてしまい、いやなお顔をされてしまいました…

プロとしての義務を守り、行動に気を付けましょう

シッターの皆さまには守秘義務があります

  • お客さまの情報は守秘義務のある秘密情報です
  • お客さまやご家庭、家の中で見たものなどは、他人や家族に話してはいけません

行き過ぎた言動は控えましょう

  • 求められていない自分の意見や経験を話すのは厳禁です

保護者さまのお気持ちに配慮を

  • 保護者さまのお気持ちを汲んで差し上げてください

お子さまへの伝え方・接し方

保護者さまはシッターの皆さまのお子さまとの接し方を大変よくご覧になっています。保護者さまからこのような声が届くこともあります。

  • 子どもがなかなか注意を聞かなかった際に、「だめよ!」と言って子どもの肩を叩いている様子が…。
  • 預ける際になかなか私から離れられない子どもに「ずっと抱っこしてもらっていると恥ずかしいよ」とおっしゃったのが気になりました。
  • 「鬼が来るよ」などで子どもを脅すような感じで伝えている様子がありました。

 

お子さまを尊重し、配慮しましょう

お子さまの人格を尊重しましょう

  • お子さまと保護者さまのお気持ちを尊重して受け止めましょう
  • ご自身の価値観を押し付けるようなことはしません

お子さまへの言葉がけを見直しましょう

  • 強要的・脅迫的な言葉がけはしません
  • お子さまが自ら行動できる言葉がけをします

暴力と感じる行動も絶対にいけません

  • 叩くなどはもちろんしません
  • お子さまや保護者さまがそう感じ得る振る舞いもしません

こちらの記事では、お子さまに伝わりやすい「肯定言葉」をご紹介しています→

最後までご覧いただきありがとうございます。

事故につながる事例などは、つい目をそむけたくなってしまうかもしれませんが、お子さまの安全を守り、保護者さまに安心してお任せいただけるよう、日々の保育でのポイントを守り、定期的な振り返りをお願いいたします。

この記事は

ポピンズシッター:きょうこ

ポピンズシッターのシッターの皆様のサポートを担当していますきょうこです。シッターの皆様に役立つ情報・お楽しみいただけるコラムをお届けします。

皆さまの「マイページ」の【AIチャット】でも、お悩み相談・質問を受け付けています!

まずは無料会員登録!

もっと見る