調布市の保育園:点数計算は?調布市の「保活」情報:2024年版
東京都調布市で保育園に入園するために、調布市の概要を踏まえて、選考スケジュールや必要な書類、選考の基準などの保育園情報についてまとめました。
調布市の概要
東京都調布市は、東京都のほぼ中央で多摩地域東部に位置しています。東京23区にも接しており、交通の便も良い地域です。総人口は令和4年12月で約23万人おり、東京都内で人口が多い市町村に入ります。調布市は、武蔵野の歴史や数多くの史跡をもつ文化都市である上に、味の素スタジアムの整備やオリンピックやワールドカップの開催地となり、文化とスポーツで活気あふれる街です。
調布市の子育てにおいては、令和4年12月において出生人数は1,580人、令和3年度の待機児童数は16人になっています。待機児童数は前年度より減少しました。毎年新たな保育園を開設していますが、利便性や暮らしやすさが魅力の調布市には転入者が増えているため、市では待機児童対策に力を入れています。
調布市の保育園情報
調布市で保活をする場合、申し込みや選考のスケジュール、必要な書類について把握しておきましょう。ここでは、それぞれの項目に分けて詳しく説明します。
内容は変更になることもあります。正しい情報は必ず調布市ホームページ・もしくは窓口で確認してください。
選考スケジュール
調布市における保育園の入園申込みは、郵送または申込受付専用ボックス提出役所にて調布市役所保育課で受付けています。
令和5年4月入園の場合は
- 1次申込が令和6年10月3日~10月23日
- 2次申込が令和6年10月24日~令和7年1月22日
- 3次申込が令和7年1月23日~令和7年3月3日
が受付期間になっています。
申込み後、提出書類や決まりに基づき選考を行います。結果は、1次申込の方には令和7年1月中旬以降、2次申込の方には令和7年2月中旬以降、3次申込の方には令和7年3月中旬以降に通知が発送されます。
内定した場合は、保育園で面接や健康診断を受け、その結果により入園決定となります。内定しなかった場合は、入園申込書の有効期間内に、希望の保育園に欠員が出た場合、利用調整の対象となります。
提出書類の種類
調布市の保育園に申込みを行う場合、ご家庭やお子さんの状況を審査した上で内定や入園が決定します。また、審査のために必要な書類が数多くあります。書類に不備がみられると選考対象外になる可能性もあるため、余裕を持って準備し、申込前のチェックを欠かさず行いましょう。
調布市の保育園申込みに必要な書類は、次のとおりです。なお、各書類は調布市ホームページでダウンロードできます。
保育園入園案内・入園(転園)申込時の必要書類(様式)/調布市
必要な提出書類 | |
全員必要 | ①調布市子どもの保育の利用申込書
②家庭状況報告書 ③児童状況報告書 ④保護者及び児童の同一世帯の方が保育できない状況などを証明する書類 ⑤令和5年度認可保育園入園申込確認票 |
該当する場合のみ | ⑥調布市子どものための教育・保育給付認定申請書
⑦令和4年度住民税課税証明書(全部事項証明)又は非課税証明書 ⑧保育受託証明書(証明日が申込日から3ヵ月以内のもの) ⑨誓約書、転入先と転入時期が確認できる書類(賃貸借契約書、売買契約書等のコピー) |
調布市の選考基準
調布市では、申込書や必要書類の内容から基本指数と調整指数を合算し、保育が必要な程度を決定します。 ここでは基本指数と調整指数、同一指数になったときの優先順位について詳しく解説していきます。
調布市の指数の表
調布市が選考の際に基準として設けている指数は、「基本指数」と「調整指数」です。これらを合算した指数の順に、内定者を決定していきます。
「基本指数」とは、その児童のおかれている状況等から保育利用の定員を調整するものです。保護者の状況としては、次のように区分されています。
保護者の状況 | |
①不存在 | 死亡、離別、行方不明など |
②心身障害 | 心身障害による障害手帳を持っている |
③疾病 | 入居、居宅 |
④出産 | 出産の前後で休養を必要とするため保育ができない |
⑤就労 | 外勤、自営中心者、自営中心者以外、内職 |
⑥就労内定 | 就労内定(利用希望日から週の就労時間によって) |
⑦介護・看護 | 病院等付き添い、自宅療養 |
⑧災害 | 災害等による自宅の損傷など |
⑨通学等 | 技能習得、通学、その他 |
⑩通学等内定 | 通学等が内定している |
⑪求職 | 求職活動のため日中外出が常態 |
こちらはおおよその分類になります。詳細は、調布市ホームページの「令和5年度 保育園等入園案内/調布市」をご覧ください。
調布市の計算の特徴
保育の利用期間を決めるために、保護者それぞれの基本指数を計算します。保護者それぞれの基本指数と調整指数を合算して当該世帯の指数を決めます。
就労に関しては、「外勤・自営中心者」や「自営中心者以外」、「内職」と分類されており、就労時間を「週12時間以上の就労」から「週40時間以上の就労」の間で約2時間ごとに事細かに区分しています。
調布市では、原則として調布市民を優先し、「基本指数」と「調整指数」の合算または減算によって指数の高い方から入園できるよう調整します。
調布市の「調整指数」
調整指数は、お住まいの市区町村によって基準や条件が異なります。調布市の調整指数は11項目あり、減点は最大で-20、加点は最大で+22です。ここでは、11項目の中から一部抜粋してご紹介します。
加点 | ・ひとり親家庭等である +20
・生活保護受給世帯である +10 ・児童虐待の防止及び予防又は自立促進のために特別な支援が必要と認められる +15 ・兄弟姉妹等で異なる保育園等を利用中で、そのいずれかの保育園等に転園を希望している +2 |
減点 | ・同じ世帯に申込児童の保育を担当できる65歳未満の祖父母又は同居者がいる -1
・保育園等の利用を辞退した児童である -5 |
こちらは、一部抜粋しています。詳細は、調布市ホームページの「令和5年度 保育園等入園案内/調布市」をご覧ください。
同一指数になったときは?
基本指数と調整指数を合算・減算し指数を計算した結果、同一指数になってしまうこともあるでしょう。この場合、調布市では6つの順位に基づいて、優先順位を決定します。
順位 | 条件 |
1 | 指定された提出期限までに申込児童の保育園等の利用に係る必要書類が全て提出されている場合 |
2 | 利用希望月において市内に申込児童の住所がある場合 |
3 | 基準指数が高い場合 |
4 | 父母ともに就労、心身障害、疾病、介護・看護、災害復旧又は通学等のいずれかが継続していて、申込児童が月ぎめで契約して有償の認可外保育施設等を利用している場合 |
5 | 兄弟姉妹等が利用中のいずれかの保育園等と同じ保育園等の利用を新たに希望している場合、又は新たに兄弟姉妹等で同時に同じ保育園等の利用を希望している場合 |
6 | 保育園等の利用を希望する年度の前々年度の1月1日の時点で、市内に申込児童の住所がある場合 |
詳細は、調布市ホームページの「令和5年度 保育園等入園案内/調布市」をご覧ください。
認可外保育園情報
調布市の待機児童数は令和4年度で16人で前年より30人減少していますが、認可保育園の入園は倍率も高く難しいことでしょう。保活をする上で、認可保育園以外の預け先についても知っておくことが大切です。
ここでは、調布市にある認可外保育園として「認証保育所」「保育ママ」「グループ型保育施設」について、詳しくご紹介します。
調布市の認証保育所
認証保育所とは、多様化している保育ニーズに柔軟に対応するため、東京都が独自の基準を設けて認証した新しいスタイルの保育所です。規模が大きく駅前などに設置されるA型と、小規模で家庭的な保育を行うB型の2種類があります。
調布市で利用できる認証保育所は、全部で10か所あります。利用できる方は、月160時間以上の保育を必要とする場合などです。保育時間は、7時または7時半から20時~22時までの間で保育を行っています。対象年齢は「0歳~3歳まで」や「0歳~4歳まで」になります。
保育所によって、保育時間や対象年齢、月額利用料が異なります。それぞれの認証保育所のホームページなどを確認してください。
調布市の保育ママ
保育ママとは、保護者が働いているなど昼間家庭で保育できないお子さんを、保護者に代わって保育を行う制度です。少人数で家庭的な雰囲気で、お子さん一人ひとりに寄り添って保育を行います。調布市では、現在8名の方が保育ママの認定を受けています*。
基本保育時間は8時から18時までの8時間で、延長保育もできます。対象年齢は0歳~2歳で3名の定員です。月額保育料などの詳しい情報については、保育ママに直接お問い合わせください。
グループ型保育施設
グループ保育室とは、保護者が就労などのためお子さんを保育できないとき、保護者に代わってお子さんを預かる施設です。調布市では、空き店舗やマンションの1室を利用して、複数の保育ママが共同でお子さんを保育しています。現在は、1ヶ所の利用が可能です。
対象年齢は0歳~2歳です。基本保育時間は8時から19時までの8時間で、延長保育も相談にて可能です。月額保育料などの詳しい情報は、直接保育ママにお問い合わせください。
調布市の保育園情報をもとにスムーズな保活をしましょう!
東京都調布市の保育園情報について、詳しくご紹介しました。ご紹介した情報をもとに、必要な流れをしっかり把握し早めに準備や対応をしましょう。
スムーズに保活ができるよう、申込から入園までの流れや提出に必要な種類などを今一度確認してみてください。
調布市「ベビーシッター等利用料助成」
調布市では、保護者の方が一時的にお子さんの保育が困難になった時に、自宅で民間のベビーシッターを利用した場合、利用料の2分の1を助成する「ベビーシッター等利用料助成」という制度があります。
ベビーシッター利用料の助成対象になる方は、利用日時点で調布市内に住所がある小学校3年生までのお子さんの保護者です。申請方法は、必要書類を添えて子ども施策課に直接持参または郵送で受け付けています。申請期限があり、ベビーシッター等を利用した日を含めて3ヶ月以内です。
詳しくは、調布市ホームページ「ベビーシッター等利用料助成」をご覧ください。
お問い合わせ先:調布市 子ども生活部
電話番号:042-481-7105・7106
石山亜由美
看護師・保健師
Webライターとして働く1児のママ。オンラインで健康相談やメンタルヘルスの相談のお仕事をしながら、医療・健康系の執筆を中心にWebライターとして活動中。