【2歳児:虎の巻】保育の前に確認したい5つのチェックポイント

ポピンズシッター:きょうこ

お子さまは年齢・月齢によって、身体や心の発達がダイナミックに変わります。

この記事では、2歳児の特徴や2歳児ならではの保育の注意点をまとめていますので、保育のご参考にしていただければ幸いです。

2歳児の保育で気を付けたい5つのポイント

2歳になると身体の動きが活発になります。そのため、よちよち歩きの頃とは違った事故やケガへの注意が必要になる時期です。

また、自我が芽生え、いわゆる「イヤイヤ期」でもあるので、お子さまの気持ちを受け止めて差し上げることも大切です。

2歳児の保育でとくに注意したい点をあげてみました。

1:走り出せる時期!事故・ケガに十分気を付けましょう

足取りがしっかりし、たくさん歩けるようになります。道路への飛び出しや、自転車との接触事故などが起こりやすくなります。外出時は必ず手をつなぎ、公園などでも目を離さないようにしましょう。

段差や階段など、高いところにも登れるようになります。ブランコやすべり台などの遊具や階段からの落下などへの注意が必要です。

2:家の中でも目を離せない時期です

手や指先も器用になる時期です。引き出しやドアの開閉による指はさみや、電源プラグで遊んでしまうなども考えられます。家中を歩くことができるので、2歳児は家の中でも目を離せません

また、何でも触ってみたくなる時期でもあります。自動ドアやエレベーターのドアに触らせないようにする、ドアや窓の開閉時はお子さまの位置を確認するなどの注意も必要です。

3:お子さまの気持ちを受け止めましょう

「じぶんでやりたい!」の意欲が膨らむ時期です。「イヤイヤ期」とも呼ばれる2歳児ならではの行動を理解し、やり取りを楽しみながら、気持ちを受け止めて差し上げましょう。

4:トイレトレーニングはご家庭の方針を尊重!

トイレトレーニングをスタートしているご家庭も多いのではないでしょうか。保護者さまの方針を伺った上で、お子さまのペースに合わせてサポートしましょう。

5:生活のリズムづくりに配慮

睡眠や食事の生活リズムを作っていく時期です。お昼寝時間や食事の時間など、保護者さまが日々の育児でリズムを作ろうとがんばっていらっしゃるかもしれません。保育の前にご家庭の普段の様子をお伺いし、リズムが崩れないような保育スケジュールを立てましょう。

2歳児の成長・発達の特徴は?

2歳児の成長や発達の特徴をおさらいしましょう。

歩いたり走ったり、どんどん動けるようになります

2歳になると歩行が確立し、足取りがしっかりしてきます。歩くのが楽しくてどこまでも歩きたがったり、走りまわったりするようになります。

高いところや坂道をみつけると登る・下る・降りたがり、公園に行くと何度も遊具で遊ぶ姿がみられます。高さのあるはしごなどもどんどん登ろうとします。運動が楽しくて仕方ない時期です。

少し目を離しただけで階段を数段上っていて、びっくりしました。

手や指先が器用になります

小さいものがつまめるようになったり、ボタンをとめたり、蛇口をひねったりもできるようになってきます。フォークやスプーンが上手になったり、クレヨンなどで力強い線が描けるようになってくる時期でもあります。

乳歯が生えそろってきます

2歳になると乳歯が生え揃い、幼児食が食べられるようになります。概ね2歳後半から3歳までには、ほとんどのお子さまの乳歯が生え揃うでしょう。しっかり噛めるようになり、固いものや大き目のものも食べられるようになります。

フォークが上手に使えた時などはお声がけをして、食べることの楽しみや自信がつくように心がけています。

イヤイヤ期に突入!

自我が出てきて主張してくる時期ということもあり、些細なことがきっかけで大泣きしたり、かんしゃくを起こしたりします。「着替えに時間がかかる」「トイレに行きたがらない」など大変な面もありますが、この時期ならではのやり取りの楽しさもあります。

お子さまのお話や主張をよく聞き、自分で「やりたい」という気持ちを尊重し受け止めて差し上げましょう。保護者さまから子育てについてのご相談も増えてくる時期です。

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外遊びの終わりやお片付けなどの時には、次の楽しいことを伝えて気持ちが切り替えられる工夫をしています。

「ごっこ遊び」ができるようになります

おままごとなどの見立て、つもり遊びが楽しめるようになります。
静かに遊んでいると思ったら、ブロックとぬいぐるみを会話させていたり、積み木を耳に当て「もしもし」と電話に見立てていたり…。自分の世界に入って遊んでいることが増えてきます。

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想像力たっぷりのご様子に驚いたり、遊ぶ姿がとても可愛い時期ですね。

トイレトレーニングのスタートも

ご家庭や園では、2歳前後でトイレトレーニングをスタートするケースが多いようです。保育の際はご家庭の方針を事前によくお伺いし、お子さまのペースを守って楽しい雰囲気でサポートしましょう。

2歳児保育:保護者さまに事前に聞いておきたいこと

2歳児の保育の前に保護者さまに聞いておきたいことをまとめました。

生活に関すること

  • お昼寝や食事の時間
  • 食事の量や足りない時・残った時の対処法
  • 好き嫌いへの対応
  • スプーンやフォーク利用のサポート

成長・発達に関すること

  • できることとできないこと
  • イヤイヤ期や大泣きになってしまったときの対処や保護者さまの方針
  • 普段、お子さまが怒ったり泣いたりするのはどんな時か

遊びに関すること

  • 好きなごっこ遊び
  • どの程度の運動ができるか(すべり台は一人で上るのか、ブランコは一緒に乗るのが良いかなど)
  • 保護者さまが普段危ないと思っていること・気を付けていること

トイレトレーニングについて

  • ご家庭の方針

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この時期は、イヤイヤ期のお子さまにお困りの保護者さまも多いかもしれません。保護者さまからのご相談があればお伺いし、お預かりしている時間は、保育のプロとしてお子さまの気持ちをたっぷり受け止めて見守って差し上げてください。大変な面もありますが、お話も上手になりやり取りも楽しめる2歳児。子供らしいかわいらしさいっぱいの時期でもありますね。

2歳児の発達や保育の注意点など、「ポピンズシッター保育・サービス研修」もあわせてご確認ください→

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