おさえておきたい送迎の基本とNG事例をご紹介。5月に最も多い事故とは?

ポピンズシッター:きょうこ

急に暖かくなり、早くもGWが過ぎてしまいましたね!

はじめて応援だより5月号では、スムーズで安全な送迎のコツ、梅雨に向けての雨対策、5月に増える転落事故についてお伝えします。

送迎の基本をおさえる

送迎時は、居宅内での保育と違う確認項目があります。

まずご依頼の詳細を確認し、足りない情報があれば保護者さまにメッセージで確認しておきましょう。

✅保護者さまに引き継ぎ先の人を確認

成人から成人への引き渡しを基本としています。お迎え先、送り先がある場合は送り先についても、どこのだれに引き渡すのかしっかり確認しましょう。

✅事前に送迎ルート、移動手段を確認

バスや電車に乗る場合はバス停や駅までのルートも確認しておきましょう。保護者さまに確認した後で、地図アプリ等で詳しく調べておくと当日も安心です。抱っこ紐やベビーカーで移動する場合は、誤った使い方をすると落下事故等につながります。事前面談で使い方の確認もしましょう。

✅持ち物を確認

保育園や学童では、お迎えの際に身分証や書面の提示が求められることがあります。事前に保護者さまに確認し、必要な持ち物は持っておきましょう。

✅保育開始ボタン、保育終了ボタンを押す

送迎の場合、保護者さまとお会いしないまま保育が開始し、完了することもあります。保育開始ボタン、終了ボタンを押すと保護者さまにメールが送信されます。保護者さまに安心していただくため、送迎の時は出来るだけ押しておきましょう。

✅必ず手をつなぎ、シッターが車道側を歩く

送迎中の事故を防ぐため、必ず実施しましょう。またしっかりと手をつなぐため、シッターの持ち物はリュック等で両手があくようにします。

手をつなぐのを嫌がるお子さまには、「手が嫌なら何つかむ?」と選択肢を用意するのもおすすめです💡リュックの紐やカバンなど、お子さまに選ばせると自然と持ってくれるかもしれません。その際は急に手を放して走りだすことがないようしっかり見ておきましょう。

送迎のNGパターンをおさえる

❌自家用車や自転車で送迎する

シッターの自家用車や自転車での送迎は禁止です。
万が一の事態が起こった場合にシッターの皆さんを守るためのルールです。きちんと把握しておきましょう。

ご依頼先への通勤も公共交通機関の利用をお願いしています。どうしても利用する必要があるときには申請が必要ですのでご確認ください。

↓あわせて確認したい記事↓

ご存じですか?自転車・自家用車の通勤ルール

❌ほかの保護者さまにプライベートな情報を話す

送迎のご依頼に行くと、他の保護者さまとお話しする機会も多いですよね。
そんな時には、保護者さまやお子さまに関するプライベートな情報を話していないか注意しましょう。

話して良い/悪いの境界線はご家庭によりさまざまです。以下のようなことは話さないようにしましょう

NG例▼

今日はお母さまが大阪へ出張なんです
週に3回ほどご依頼をいただいています

❌送迎に遅刻をしていく

お仕事において基本ですが、送迎では特に遅刻に気を付けましょう。習い事などにお送りする場合は、バスや電車に乗り遅れることがないように移動ルートを確認してください。ベビーカーでの移動はエレベーターの場所を確認しておくと安心です。

また、保育園のお迎えは決まった時刻を過ぎると延長料金がかかる場合があります。万が一電車遅延等で遅刻しそうな場合は、メッセージですぐに保護者さまにご連絡しましょう。

また、ご依頼当日のみ保護者さまにお電話で連絡も可能です。電話のかけ方はお仕事ガイドで確認できます。

梅雨の時期の送迎は大変!持ち物やコツは?

4月に入り送迎のご依頼が入った方は、これから来る梅雨の季節にドキドキしているかもしれませんね。

先輩シッターに聞いたおすすめの持ち物やコツをご紹介します。

雨具(レインコートと帽子)、大き目の袋、替えの靴下を持っていきます!

保育中は両手を開けておきたいので、極力傘は使いません。大き目の袋は荷物が濡れたときに玄関を濡らさないように入れるために使います。大雨の場合は替えの靴下があると安心です。

マジックテープのバンドを100均で購入し、リュックの肩紐に傘を固定しています。両手があくので、お子さまと手をつなぎやすく安心です。

雨の歌を歌ったり、雨ならではの発見を楽しむようにしています。

あじさい咲いているかな、カエルいるかな、雨の音はどんな音?などお子さまと楽しんでいます。

5月に最も増える子どもの転落事故。保育中もご注意を

住宅の窓やベランダから子どもが転落する転落事故。実は1年のうちで最も多く発生しているのが5月です。換気のために窓を開けることが多くなることが原因とされています。

▼月別救急搬送人数を示したグラフ▼

引用元:「日常生活における事故情報 」(東京消防庁)

実際に起きた事例を確認し、保育中に起こることがないよう、今一度安全な保育を心がけておきましょう。

【事例1】
自宅の2階で遊んでいた際に、開いていた2階の窓から1階のウッドデッキに墜落した。(1歳)

 

【事例2】
窓際に置かれたソファの上で遊んでいたところ、物音がしたので家族が確認すると窓が開いており、地上に墜落していた。(1歳)

 

【事例3】
自宅2階の窓の網戸に寄りかかって遊んでいた際、網戸が外れて地上に墜落した。(5歳)

年齢別では、1歳、2歳、4歳が多く救急搬送されており、8割以上は窓からの墜落だそうです。

シッターが保育中にできることは限られていますが、窓の近くに昇降台など転落につながるものは置かないなどの工夫をしていきましょう。

東京消防庁のYoutubeチャンネルでは、乳幼児の日常に潜む危険に関する動画も確認できます↓

▼季節別のヒヤリハットはこちらで確認▼

保育中のヒヤリハット事例をご紹介!危険や事故を未然に防ぎましょう

新年度のバタバタが落ち着く時期。安全を意識する機会に

今月も「はじめて応援だより」をお届けしました。皆さまのおかげで、新学期をスムーズに乗り越えたご家庭がたくさんあります!

5月が過ぎると、徐々にご依頼が落ち着き、新生活のバタバタ感もなくなってきます。

そんな時には、ヒヤリハットや保育・サービス研修を活用していま一度安全な保育を振り返る機会にしてみてはいかがでしょうか。

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ポピンズシッター:きょうこ

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