はじめて応援だより:7月号
ポピンズシッター:きょうこ
7月号では『熱中症の予防法』と『室内遊び』についてお届けします。
今月のラインナップはこちらです。
【特集1】「熱中症」の予防法をおさらい
今年は猛暑になる可能性が高く、とくに7月下旬から8月上旬にかけては暑さがピークを迎えます。この時期の保育はやはり「熱中症」の予防がとても大切。乳幼児・幼児のお子さまは体温調節機能が未発達で、大人よりも「熱中症」リスクが高くなり、後遺症の心配もあります。
予防法についてもう一度、おさらいしておきましょう。
「熱中症」になりやすいのはこんな日
こんな日はとくに「熱中症」への注意が必要です。
- 急に暑くなった(前日との気温差がある)
- 湿度が高い
- 風が弱い
- 気温が高い
- 「熱中症警戒アラート」が出ている
また、寝不足や疲れている時、朝ごはんを食べていない時なども「熱中症」リスクが高まります。お子さまのご様子や健康の状態を、保護者さまにお伺いしておくと安心です。
「熱中症警戒アラート」や全国の「暑さ指数」はこちらでご覧いただけます(環境庁サイト)→
「熱中症」予防の基本
「熱中症」を予防するための基本はこちらです。
- こまめに水分補給をする(室内でも)
- 通気性の良い服を着る・こまめに着替える
- 休憩を取る
- お子さまの顔色や汗のかきかたを観察する
- 外で遊ぶ場合は、時間を区切る
- 外出時は、帽子や水筒を忘れない
外遊びでの注意点
お子さまは大人よりも地面に近くなるため、より高温になります。たとえば気温が32度でも幼児の身長(50cmの前後位置)では35度を超えるとも言われています。
気温が高い日中や、「熱中症警戒アラート」が出ているときは室内遊びに変更するなど、事前に保護者さまに相談しておくと安心です。また、出かける際にはお子さまの帽子・お着替え・水筒を持参できるよう、あらかじめ保護者さまに場所を確認しておきましょう。
外出前後や、外出中はくれぐれもこまめな水分補給をお忘れなく!
先輩シッターのみなさまにも、夏の外遊びのポイントを聞いてみました。
休憩中に、濡れタオルで汗を拭いた後、乾いたタオルで拭きます。身体のベタつきを防ぐのと、塩分がへばりつかないようにするためです。
ほてりがある場合は、後頭部から首筋にかけて濡らしたガーゼを当てます。
(シッターMさん)
お外に出るときは帽子をかぶって日陰を選んで午前中の30分以内としています。お子さまが楽しそうにされていても、安全第一で早めに帰るようにします。
また、曇っていても湿度が高い日は、お子さまはうまく発汗できないことがあるようです。
(シッターIさん)
室内での注意点
室内でも「熱中症」になることがあります。クーラーなど冷房器具について、保護者さまにご利用の許可やリモコンの位置、日頃の利用状況・設定温度をお伺いしておきましょう。
事前面談で「もしお子さまが暑そう(寒そう)だった場合は、こちらで室温の調節をさせていただいてもよろしいですか?」と保護者さまにお伺いしています。
(シッターTさん)
冷え過ぎかなと思い、クーラーを少し遠慮気味につけていたところ、お子さまががぶがぶ水を飲み始めたので驚きました。大人とお子さまでは体感温度が異なるため、冷え過ぎもそうですが、やはり適切な温度管理が必要だと思いました。
(シッターSさん)
直射日光が当たる場所でのお昼寝は避け、カーテンがある場合は閉めるようにしています。
(シッターIさん)
もしもお子さまに異変を感じたら…
熱中症の場合、お子さまの体調変化は急激に進みます。様子がおかしいと感じたら、ためらわずにすぐに保護者さまに連絡をしましょう。命に関わる症状と思われるときは、すぐ救急車要請をしてください。
シッターの皆さまご自身の「熱中症」にもご注意ください。先輩シッターの皆さまに聞いた暑い日の保育に役立つアイテムはこちらです→
この時期に欠かせない「UVケア」や「虫よけ」の注意点は、「はじめて応援だより6月号」でご紹介しています。あわせてご覧ください→
【特集2】年齢別・おうち遊びのコツ
真夏は特におうち遊びの時間が多くなります。先輩シッターの皆さまにおうち遊びのノウハウを教えていただきました。
1歳児のおうち遊び:歩く練習や知育遊びを
歩き始めたり言葉を話し始めるころの1歳前後のお子さまにおすすめの室内遊びは?
【風船遊び】
フワッと浮いている風船を下からタッチしたり捕まえたりします。風船は思っている程タッチできなかったり、捕まえられなかったりしますが、何度も挑戦して面白いと思います。
手でポーンと弾いたり足でキックするのも楽しいです。
【ボール遊び】
梱包用のプチプチを丸めてテープで留めていくつかボールを作ってあげる。籠などの入れ物を用意してそこへ投げ入れてみたり、空のペットボトルを並べて倒してみたり、またはお皿に乗せておままごとに使うなど、遊びの幅が広がります。
【段ボールパズル】
市販のパズルだと難しいものが多いので自分で段ボールを簡単な形に切り取って自作のパズルを作りました。一緒に色を塗ったりすると、色を覚える練習になると思います。
1歳児の特徴や、先輩シッターの皆さんの遊びかたアイデアを多数ご紹介しています→
2歳児のおうち遊び:全身を使った遊びやごっこ遊び
走る・跳ぶなど全身が使えるようになり、自我の育ちと共に「イヤ!」も増えるこの時期。ごっこ遊びもできるようになります。
【トンネル遊び】
シッターはトンネルに模した脚のポーズをとり、トンネルくぐりをしてもらいます。両足を肩幅に広げ、その間をくぐるのが基本。脚の幅を広げることでバリエーションが出て、子ども達は飽きずに楽しむことが可能です。また、片脚を壁につけて大きめのトンネルを作ると、月齢が高く体が大きい子でも通ることができます。
【おままごと遊び】
ごっこ遊びが大好きな時期なので、エプロンや三角巾をつけて格好から入って見せるととますますやる気に。折り紙を千切ったり丸めたりするだけでも、何でも食材に変身!想像力がどんどん膨らんでいきます。
3歳児のおうち遊び:想像力も出てきます
語彙が増えお話しも上手になっていく時期。遊びの幅も広がります。先輩シッターの皆さんのアイデアとは。
【全身じゃんけん】
「じゃんけんぽん」という合図に合わせて、身体全体でグー・チョキ・パーのそれぞれのポーズを子どもたちにしてもらう。
ポーズは子どもとアイデアを出し合いながらアレンジを加えてもいいですね。
【ジェスチャーゲーム】
お題を決めて、シッターは声は出さずに動きだけで表現します。何のまねをしているのかお子さまに当ててもらいます。
2,3歳児の発達に合わせた遊びのアイデアはほかにもたくさん。こちらの記事でご覧いただけます→
おうち以外の遊べる場所も探してみましょう
おうち遊びばかりでは、時間を持て余してしまうことも。近くに図書館や児童館がないか保護者さまに事前にお伺いするのもおすすめです。
【特集3】先輩シッターさんに聞く「トイレトレーニング」のコツ
夏の間におむつをを外すことを目標に「トイレトレーニング」をなさるご家庭も多い時期です。トイレトレーニングの練習については、独自で判断せずまずは保護者さまのご意向・方針を伺いお子さまの成長に合わせて行いましょう。
先輩シッターの皆さんはどんなことに注意をしながら、トイレトレーニングのお手伝いをしているのか聞いてみました。
誘って乗り気でないときには無理しないようにしています。
タイミングが良い時、例えば、お昼寝して起きたとき・外から帰ってきたとき・おむつを触って出ていないときを把握して、声をかけると成功しやすいようです。
夢中になっている時、遊んでいる時に誘ってもトイレには行かないようです。
トイレに関する絵本を楽しく読んであげて、トイレのイメージを良くしてあげます。
トイレに行けたらシールをひとつ貼るという約束で練習しています。
トイレトレーニングにおすすめの絵本
『といれ (あけて・あけてえほん)』
『ノンタンおしっこしーしー』
『おむつのなか、みせてみせて! 』
トイレトレーニングの基本ステップはこちらでご覧いただけます→
皆様から寄せられた「ヒヤリハット」
ほんの少しの心がけで防げる事故やトラブル。今回はシッターの皆さまから寄せられた夏に関するヒヤリハット報告をご紹介します。
身体が冷えてしまいびっくり!
外遊びから帰ってエアコンが効いた部屋で遊んでいたところ、お子さまの体が冷えてしまっていました。涼しい室内だと安心しがちですが、夏場に低体温になる危険性もあるので注意が必要ですね。
すべり台で火傷をしそうに…
公園で遊んでいたところ、日光で高温になったすべり台で火傷をしそうになってしまいました。
夏のあいだは遊具が思いのほか高温になることも。事前に手で触って確認するようにしましょう。
保護者さまからの声
みなさまのあたたかな保育に、たくさんの保護者さまより日々お声をいただいております。今回は「待機児童(東京都ベビーシッター利用支援)」をご利用の保護者さまからのお声をご紹介します。
「待機児童(ベビーシッター利用支援)」に関する保護者さまの声
- この制度があって本当に助かりました。仕事を諦めずにすみました。
- この制度のおかげで子供に負担が少ない環境で復職できたので、精神的にとても楽でした。本当に感謝しています。 在宅勤務をしながら同じ家の中で子供を見て貰えるので、安心して仕事をすることができました。
- 授乳期だったので保育の合間に授乳ができて、搾乳などの手間も無いためとても助かりました。
他にもたくさんのお声をいただいています→
「待機児童(ベビーシッター利用支援)」とは?
待機児童となった0~2歳児のお子さまのいる方、もしくは保育所等の0歳児クラスに入所申し込みをせず、1年間の育児休業を満了した後、復職する方を対象に、お子さまが保育所などに入所できるようになるまでの間、 1日2時間~最大11時間まで、1時間150円でベビーシッターを利用することができる制度です。
対応シッターになるには?
該当の研修を受講することで、対応シッターになることができます。「ステップアップ」画面より、ご自身に必要な研修がわかりますので画面の指示に従って受講申請をお願いいたします。
秋に向け、対応シッターのかたのお仕事が増えるシーズンです
毎年、秋に向けて「待機児童(ベビーシッター利用支援)」の対応シッターを要望する保護者さまが増えてまいります。待機児童のお子さまの保育は比較的、長時間・長い期間のご依頼をいただくことが多いため、安定的なお仕事を探しているかたや、一人のお子さまの成長に寄り添いたいかたにぴったりです。
今月も「はじめて応援だより」をお届けしました。暑い時期はシッターの皆さまもいつも以上にお疲れになると思います。お気をつけてお過ごしください。
なお、下記フォームでは、皆様からの感想や疑問・質問、取り扱ってほしいテーマなどを受け付けております。
ポピンズシッター:きょうこ
ポピンズシッターのシッターの皆様のサポートを担当していますきょうこです。シッターの皆様に役立つ情報・お楽しみいただけるコラムをお届けします。
皆さまの「マイページ」の【AIチャット】でも、お悩み相談・質問を受け付けています!
サポート担当のきょうこです。
各地、梅雨も明けてきました。これからが暑さ本番です!今月は、熱中症の予防や夏ならではの遊び方をご紹介します。