「産前産後ヘルパー」になるには?:子どもに関わる仕事・働き方辞典

横森さや

この記事では「産前産後ヘルパー」について解説します。資格が必要か、取得するためにどうしたらいいかなど気になっている方のために、適正や身につけておくべきスキルについてもお伝えします。

産前産後ヘルパーの仕事に興味がありながらも、実際どんな仕事内容なのかわからない…そう思っている方は多いのではないでしょうか。産前産後ヘルパーの仕事内容や、目指し方をまとめました。

産前産後ヘルパーとは

産前産後ヘルパーとは、産前産後のママや赤ちゃん、身の回りのお世話や援助をする仕事です。

妊娠中から産後の女性の体調面や感情の変化を考慮しながら、家事や育児の負担を軽減するのが産前産後ヘルパーの役割です。例えば、妊娠から出産、産褥期の基礎知識を活かして援助したり、新生児の沐浴や調乳など基本的な知識や技能を身につけ発揮することが求められます。

しかし、実務をこなすだけではなく、同時に揺らぎやすい産前産後の女性に寄り添うことが求められる仕事でもあります。産前産後ヘルパーは、女性が安心して出産や育児ができる環境作りを目的として制定されました。

産前産後ヘルパーに資格は必要?

産前産後ヘルパーは資格がなくても働けますが、有資格者の方が働く上で有利といえます。

資格について

産前産後ヘルパーの資格は「産前産後ヘルパー技能認定」というもので、一般財団法人日本医療教育財団が認定しています。妊産婦の身体と心の変化、新生児の知識などを学び技術取得することを目的としています。

資格を取得するには

産前産後ヘルパーの資格は、一般財団法人日本医療教育財団が承認した教育機関で所定のカリキュラムで技能を取得します。修了試験に合格すると「産前産後ヘルパー技能認定」を受けることができます。修了試験は「産前産後ヘルパー技能認定申請資格に関する教育訓練ガイドライン」を範囲として出題され、90%以上で合格となります。

学科の筆記試験のみ、資料の持ち込みも可能で認定料は3000円です。

引用元:一般財団法人日本医療教育財団HP

※情報は更新されることがあります。詳しくは一般財団法人日本医療教育財団サイトをご覧ください。

産前産後ヘルパーの仕事内容

産前産後ヘルパーは、妊産婦のいる家庭でさまざまな援助をしますが、一体どんなことをしているのでしょうか。

家事

妊産婦に代わり、依頼された家事全般を行います。掃除や洗濯、簡単な料理が中心ですが、中には食材や日用品の買い物を依頼されることもあるようです。他にも、洗濯物を畳んだり整理整頓などを頼まれることがあります。

育児

新生児の授乳や寝かしつけ、着替えや沐浴などの基本的なお世話を行います。寝かしつけに苦戦するママが多く、寝不足や育児疲れにつながりやすいものです。産前産後ヘルパーが代わることでママが休息をとることができ、産後の体調回復を見込めます。

その他、上の子のお世話や遊び相手を頼まれることもあるようです。しかし、自治体が行っている産前産後ヘルパーにおいては、育児の援助は必ず保護者さまが同で、産前産後ヘルパーとお子さまだけで行われることはほぼありません。

送迎や付き添い

上のお子さまの幼稚園や保育園、学校の送迎や、赤ちゃんの検診や妊婦検診など病院の付き添いも依頼されることがあります。

産前産後ヘルパーとして必要なこと

産前産後ヘルパーは資格がなくても働けるため比較的目指しやすい職業ですが、誰でも適正があるわけではありません。

産前産後ヘルパーとして働く上で必要なことを4つお伝えします。

新生児の対応力

産前産後ヘルパーは、新生児のお世話に対応できる方が求められます。具体的には、授乳やおむつ替え、沐浴や着替えや寝かしつけなどがあげられます。授乳や寝かしつけは産後のママは苦戦することも多いので、手際良く対応できると喜ばれます。

産後のママは気力体力ともに弱っていることが多いので、ヘルパーが代わりに対応し休息をとれるようにするのがよいでしょう。

家事代行

産前産後ヘルパーとして働くには、簡単な家事全般をこなすスキルが欠かせません。料理や洗濯、洗い物や掃除など、家庭における日常的な家事を代行する機会が多いので、日頃から行いスキルをつけるとよいでしょう。

基本的なマナー

産前産後ヘルパーとして働くのであれば、基本的なマナーは必須です。時間を守る、敬語で話す、誠意を持って対応するなど、相手に節度を持って接しましょう。適切な言葉遣いや仕事中の態度で、相手に安心感を与えることができます。

逆にどんなに技術面が優れていても、基本的なマナーがなっていないと信頼関係を築くのは難しく、産前産後ヘルパーとして働くのは厳しいでしょう。

コミュニケーション能力

産前産後ヘルパーとして働く上で、コミュニケーション能力は欠かせません。産前産後で不安定になりがちな女性と信頼関係を築く上では、細やかなヒアリングや対応が求められます。産前産後の女性がどんな心情なのかを理解し、寄り添いながら依頼に応えることで信頼関係が築けます。

産前産後ヘルパーの働き方

産前産後ヘルパーの働き方は

  • 会社に所属する
  • 個人事業主

の2つです。

会社に所属する

会社が設定しているサービスや契約内容に基づき業務をこなします。入社後はまず研修を受け、会社のサービス内容などを理解してから現場に出ることが多いようです。給料は時給が多いですが、最近は月給制のところも増えてきました。求人そのものが少ない点がデメリットですが、今後増えていくことが予想されます。

また、会社の方針に従って働くことになるので自由度は少ないですが、安定した収入を得られる点はメリットといえるでしょう。

個人事業主

産前産後ヘルパーは個人事業主として働くことができます。自分でサービスや契約内容を考え、提供していくので自由度が高く、自分の希望を叶えやすいのがメリットです。報酬も自分で決めることができ、都合に合わせて働けます。

一方、サービスを提供するだけではなく、自分で運営していく必要があるので業務が多い点がデメリット。集客から確定申告まで、自分で行う必要があります。日頃からスキルアップを心がける点も忘れてはいけません。

産前産後ヘルパーの資格を検討しよう

産前産後ヘルパーの資格は「産前産後ヘルパー技能認定」です。資格がなくても働くことはできますが、多くの妊産婦の力になるためには知識やスキルが必要です。妊娠中から産後の女性の心と身体の変化や、新生児の身体の仕組みやお世話の仕方などを学び技術を身につけましょう。

認定された産前産後ヘルパーは妊産婦のかたの安心感にもつながるのではないでしょうか。

産前産後のサポートは、ベビーシッターでも叶います!

産前産後ヘルパーの資格の取得方法やお仕事についてお伝えしましたが、産前産後のお母さま・お子さまのケアは、ポピンズシッターのベビーシッターとして働くことでも叶えられます。

保育士や看護師、助産師の資格を持っている方も大歓迎。即戦力として依頼も多く、すぐに産前産後ママたちのサポートができます。

で週1回から好きな時間、場所で働くことができ、自由度が高いのも女性には嬉しいですよね。

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この記事は

横森さや

認可保育園で13年働いていた保育士。ベビーシッター、家事代行経験もあり。2児の母でワーママとして頑張るライター。

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