はじめて応援だより:5月号

ポピンズシッター:きょうこ

5月号では『送迎の注意点やコツ』『梅雨に向けての準備』などをお届けします!ぜひご覧ください。

ベビーシッターの皆さまのサポート担当きょうこです。

新緑が美しい季節になりました。5月号は「送迎」について詳しくご紹介します。

今月号もよろしくお願いいたします。

今月のラインナップはこちらです。

【特集1】今こそおさらい!「送迎」の注意点とコツ

園や習い事への送り迎えなど、「送迎」関連のご依頼はポピンズシッターの中でもとても多いお仕事のひとつ。送迎を安全・スムースに行うために大切なことは、保護者さまへの事前確認です。

送迎で確認したいこと

1.基本は時間・場所・経路

送迎で最初に確認したいことは、時間・場所・経路です。面談シートにあるように、まずは下記の項目を確認しましょう。

  • どこから~どこまで(約何分)
  • お引き受け(お預かり)の時間と、誰から誰へ
  • 送迎ルートの詳細

送迎の引き渡し・引き受けのルールはこちらです→

2.ルートと移動手段の詳細

経路(ルート)と移動手段は、とくに詳しく確認しましょう。

  • 公共交通機関/タクシー/徒歩など、移動手段はなにか
  • 小さなお子さまの場合は、ベビーカー・抱っこ紐の有無や使い方
  • 交通機関は路線や乗り換えの詳細
  • 歩道の有無や危ない個所もお伺いしておくと安心
【これはNGです!】
  • 【NG】シッターのかたのご自身の車や自転車での送迎
  • 【NG】抱っこ紐やベビーカーを使用しない抱っこでの移動

3.身分証明の提示、園・習い事先のルール確認

園や習い事への送迎では、受付の方法・荷物の場所などの事前に保護者さまに確認しておきたいことがあります。保護者さまから事前にお知らせいただけるかもしれませんが、お忙しい中では伝達の漏れも起こりがち。以下のような点についてはシッターの皆さまからもお尋ねするとより安心です。

  • 入室ルール
    →ゲートに入る際の入室専用カードや、パスワード・暗証番号がある場合も。
  • 登園・降園時のタスク
    →登園・降園時にボタンを押す・体温を表に記載する・荷物を所定の位置に置く・洗濯物は所定の位置から持ち帰る・明日の持ち物の掲示場所など、園ごとのきまりがあります。
  • 身分証明書の提示
    →保護者さまに依頼されたベビーシッターであることの証明が必要な場合があります。
  • 先生とのやり取り
    →お子さまを引き渡し・引き取りする際は、園や習い事先に登園・降園を正確にお知らせするため、先生にきちんとご挨拶をしてやり取りします。引き取りの際は、明日の持ち物や連絡事項を先生からお伺いすることもあります。

登録シッターであることを証明する書類はこちらです→

園によって、「おむつをこの棚に5枚置く/お着替えはここに/ビニール袋を所定位置にセット」など、ルールが決まっていることも多いです。事前に保護者さまにお尋ねしておくと安心です。

【気を付けましょう】

園や習い事では、ほかの保護者さまとお話しする機会もあるかもしれません。不用意に保護者さまやお子さまの情報をお話してしまうことは避けましょう。ご家庭によってはベビーシッターであることを周囲に知られたくないというケースもあります。

NG例:下記のようなことは保護者さまのプライベートな情報です。他のかたにお話ししないようにしましょう。

  • 今日はお母さまが大阪へ出張なんです
  • 週に3回ほどご依頼をいただいています
  • これからピアノのレッスンに行きます

4.ご自宅のカギ・セキュリティカードの受け渡し

ご自宅の鍵や、園のセキュリティカードをお預かりすることも多いのではないでしょうか。鍵の受け渡しについてどのようにしているか先輩シッターの皆さんに聞いてみました。

園へのお迎えの場合は、ご自宅のカギを「園バッグ」に入れていただくことが多いです。

マンションの管理人(コンシェルジュ)のかたに預けていただいています。

カギやセキュリティカードをお預かりする場合の注意点はこちらです。

  • 紛失に十分気を付ける
  • 手渡しできない場合は、返却場所をあらかじめ決めておく
  • 人の目につきやすい場所に置かない
  • お子さまに持たせない

安全な送迎のための注意点

送迎で最も大切なのは、お子さまの安全です。送迎の注意点をおさらいしておきましょう。

  • 必ず手をつなぐ
  • 見えにくい交差点では先に1歩出て、左右を確認する
  • 狭い道では車やバイクの往来に気を配る
  • 歩道は自転車にも注意
  • 不審者を疑う人物がいる時は、動向を見守り近くを通らない
  • 荷物はリュックにし両手を空ける(お子さまの荷物も入れられたら入れる)
  • 送迎を依頼されているプロ!という自覚を持ちましょう

遅刻にも気を付けましょう

交通機関の遅延などでお迎えの時間に間に合わなかったり、お子さまの習い事に遅刻してしまうことがないよう、電車やバスを利用する際は、事前に迂回できる路線を調べたり、保護者さまにお伺いしておくようにしましょう。

お子さまと一緒の移動はいつもより時間がかかります。お子さまの足での時間を考慮すると安心です。ベビーカーの場合は、エレベーターの位置なども事前にお伺いしておきましょう。

また、園へのお迎えは決まった時刻を過ぎると延長料金がかかる場合があります。保護者さまの負担となりますので、電車遅延等で遅刻しそうな場合は、すぐにメッセージで保護者さまにご連絡しましょう。

行きたがらない・歩いてくれない…送迎の困った!

送迎は、お子さまの気分などによって、園や習い事に行きたがらなかったり、歩くのが嫌になってしまったり…と困りごともつきものです。送迎のときにありがちな「困った!」シーンの解決法も、ベビーシッターのみなさまに聞いてみました。

行きたがらない時は、お子さまの気持ちを受け止めて、抱っこで落ち着かせたり、行った先に期待が持てるお話をし、お子さまの切り替わるような前向きな声掛けをするよう心がけています。

公園などから帰りたがらない場合は、3分だけ遊んでも大丈夫だよと、納得してもらって見守ることで、すみやかに移動してくれました。また、事前に保護者さまからお子さまへシッターとの送迎時のお約束してもらうとスムースです。

また、お子さまのペースを見守るのか、お稽古先などへの時間内の送迎を優先するのか、保護者さまに事前にお伺いしておくと、それに応じたお声がけができます。

送迎が楽しい時間になるヒントも教えていただきました。

季節に合ったお花や行事の物を探しながら行く
(春:たんぽぽ、チューリップ、こいのぼり、夏:ひまわり、七夕飾り、秋:もみじ、冬:クリスマスなど)
電車では絵しりとりや赤色の物なんだ?等の簡単なクイズをしながら行く。

走ってくるバスなど色々な種類の車を一緒に見て楽しんだり、「バス来るかなぁ、、?」などの声かけをして一緒にワクワクしながらお目当ての車が通るのを楽しみにしています。

こちらの記事では、ほかにも送迎の困った!の対処法、送迎が楽しくなるコツをご紹介しています。

「送迎」のコツ&困った!先輩シッターに聞きました

【特集2】梅雨の到来!雨の日に役立つ送迎アイデア

先輩シッターの皆さまに雨の日の送迎に役立つアイデアや持ち物を聞いてみました。

雨の日ならではの装備は?

送迎が含まれる保育の際にはとくに、両手が開くようにリュックサックにしています。

また、マジックテープタイプのバンド(100均のもの)を使うと傘を肩紐に固定できるので両手が自由になります。

天気予報が雨の時は靴下をもって行きます。ご自宅に到着した際に濡れたまま上がるわけにはいかないので。

雨の日送迎のコツ

お子さまも雨の日の準備は出発までに2〜3倍の時間がかかるので、時間にゆとりを持つようにしています。

雨の歌を歌ったり、雨ならではの発見を楽しむようにする
(あじさい、カエルいるかな〜、雨の音はどんな音?虹見えるかな〜など)。

【特集3】お父さまに大好き!を伝える父の日工作

6月18日(日)の父の日に向けて、お子さまと一緒に作れる「父の日工作」を先輩シッターの皆さまに教えていただきました。ぜひ参考になさってください。

4~5歳のお子さまと「ワイシャツ風しおり」

【用意する物】

  • 画用紙 1枚
  • 折り紙 1枚
  • ペンや色鉛筆
  • のり

【作り方】

  1. 画用紙を長方形に切る。
  2. 上から1cm程のところに 左右切れ込みを入れ、斜めに折り、ワイシャツの形を作る。
  3. 折り紙でネクタイを作る。
    (ネクタイの形になるようにハサミで切ったり、折り紙を折るなど、対象年齢に合わせた方法でネクタイを製作する)
  4. ネクタイに ペンや色鉛筆で模様をつける
  5. ワイシャツ型の画用紙にネクタイを貼り付け、上部に穴をあけて リボンをつけたら完成!

2~3歳のお子さまと「足形メッセージ」

【用意する物】

  • 色画用紙白と肌色
  • シール
  • クレヨン
  • ハサミ
  • あらかじめ折っておいたワイシャツとネクタイの折り紙

【作り方】

  1. お子様の足を肌色の色画用紙の上にのせ鉛筆で型をとります
  2. ハサミで切ります。細かいところは手助けして切ります。
  3. クレヨンで頭と顔を書きます。
  4. 画用紙に貼ります。
  5. 好きなシールを貼ります。
  6. 折り紙のワイシャツを貼ります。

ほかにも父の日工作をこちらのページでご紹介しています→

ベビーシッターが教える!父の日工作

皆さまから寄せられた「送迎ヒヤリハット」

ほんの少しの心がけで防げる事故やトラブル。今回は、シッターの皆さまから寄せられた送迎に関するヒヤリハット報告をご紹介します。

出かける用意をしながら玄関で荷物をまとめていたところ、お子さまが自分より先に外に出てしまいました。

車道の向こう側にお友達がいたため、道を横切って突進しそうに!

お子さまが急に走り出した際、わたしがスカートを履いていた為すぐ追いつくことができず、転びそうになってしまいました。

軽量ベビーカーを押していたところ、道路のちょっとした段差でタイヤが上がらず、勢いでお子さまが飛び出しそうになってしまいました。

抱っこひもで移動中、下向きにかがんだところ、上からお子さまがすべり落ちそうに!

園にお迎えに伺ったところ、金曜日ということで、お布団・上履き・着替え・お子さまの工作など大量の荷物が。手をつなぎながらたくさんの荷物を持つことになり、慌てました。

ひとつにまとめられる大きなリュックで行けばよかったと反省。

みなさんのヒヤリハットを募集しています

思いがけない出来事に「ヒヤリ」、ミスで「ハッ」とした体験を下記フォームから教えてください。気を付ける視点・ノウハウをシッターの皆様と共有し、安全な保育に役立てていきます。

おさらい:ベビーカーと抱っこ紐の取り扱いについて

  • ベビーカーの際は、段差や坂道ではとくに注意をして走行します。お子さまを乗せる際には、すぐそこまでの距離でも確実にシートベルト・バックルを着用しましょう。また、背面のベビーカー(対面ではない)では、お子さまのお顔や表情を時々確認するのが安心です。
  • ベビーカーの折り畳み作業が、指はさみにつながることがあります。お子さまのそばでの開閉は避けましょう。
  • まだ上手に歩けないお子さまは抱っこ紐かベビーカーでの移動が基本です。手で抱っこの移動は危険が伴いますので絶対に避けましょう。
  • 抱っこひもは落下防止のストッパーなどもすべて正しく止めて装着しましょう。抱っこひもの利用法がわからない場合は事前に保護者さまに使用法を確認しましょう。下向きにかがんだ際のお子さまの落下事故消費者庁からも注意喚起がされています。

「保育・サービス研修」で一般的な抱っこひもの正しい装着方法を動画でご案内しています→

今月も「はじめて応援だより」をお届けしました。

過ごしやすい季節となりましたが、まだまだ朝晩の寒暖差が激しい日もありますので、体調などお気をつけてお過ごしください。

なお、下記フォームでは、皆様からの感想や疑問・質問、取り扱ってほしいテーマなどを受け付けております。

「はじめて応援だより」のバックナンバーはこちらからご覧いただけます→

 

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ポピンズシッター:きょうこ

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