先輩シッターにインタビュー!「専業シッター」として働くメリット・デメリットとは?
ポピンズシッター:きょうこ
ポピンズシッターのベビーシッターとしてお仕事をしている先輩シッターの皆さまから、今回は特にベビーシッター専業で働くかた(専業シッター)にインタビュー。保育園勤務等とのWワーク・兼業、ご家族の扶養の範囲内で働くなどさまざまな仕事のスタイルがある中で、「専業シッター」として働くメリット・デメリットを本音で語っていただきました。
※本記事は2022年12月ポピンズシッター主催の、シッターの皆さま向け座談会の様子をコンテンツ化したものです。
「専業シッター」ってどんな働き方?
「専業シッター」という言葉に定義はありませんが、一般的にベビーシッター専業でお仕事をすることをこのように呼ぶことが多いようです。ベビーシッター業務だけで生計を維持できたり、園などのほかのお仕事と兼務していない働き方といえます。
「専業シッター」になるのは不安!?
ポピンズシッターのベビーシッターの皆さまにお話を伺うと、専業シッターという働き方に興味があるかたがたくさんいらっしゃいました。とはいえ、
- 生活できるくらいの収入になるの?
- 収入や仕事量が不安定なのでは?
- 定期依頼を受けてしまうとお休みがしにくいのでは?
- かなりの時間、働かなくてはいけないの?
など、いざ「専業」となると不安の声もたくさんありました。
収入の安定のために「定期依頼」をお受けしようと思っていますが、お休みが取りにくいのでは?と心配でなかなか踏み切れません。
今回は、ポピンズシッターで専業シッター経験のある8人のかたに、専業シッターとして働くメリット・デメリットを本音で語っていただきました。
専業シッターのメリットは「時間の柔軟性」と答えるかたが多数!
専業シッターとして働く皆さまに、下記のようなレーダーチャートを記入いただきました。
- 収入
- 時間の柔軟性
- ストレス
- やりがい
- 継続性
この5つの項目のうち、専業シッターのみなさんの満足度が高かった項目のひとつが「時間の柔軟性」でした。
神田シッター:保育士として10年勤務。大型保育園での特別支援児の保育や一時預かりを経て、自分の保育を叶えるためにシッターに。専業シッターとなり4ヶ月。
時間の柔軟性:★★★★☆
「保育園勤務の時はフルタイムでしたが、現在はおおむね11時~14時/16時~19時の2軸でご依頼をお受けしています。私は体質的に早朝は体調がすぐれない日もあるので、朝は愛犬とお散歩や朝食をゆっくり摂って体調を整えてから仕事をスタートできるのが助かっています。
また、お昼に1度帰宅できるので、程よい休憩と愛犬のお世話ができるのも今の働き方ならではです」
野原シッター:保育士歴10年、園では管理職も経験。多様性のある働き方に興味がありベビーシッターに転身。専業シッターとして約1年。
時間の柔軟性:★★★★★
「平均すると1日あたり6~8時間・19時ごろまで稼働している日が多いです。ご依頼によっては22時半ごろまで頑張る日もありますが、月初にどのくらい仕事をすれば収入として安定するか計算しているので、目標時間をクリアできるめどが立てば、お休みが取りやすいです。月末はわりとゆったり過ごしています。
早番・遅番などの決まりもないので時間に追われることがなく、自分の暮らし方やペースを守って働くことができていると感じます」
Q:定期依頼はお休みできないって本当ですか?
専業シッターの皆さまは、「定期依頼」を多数受けていることも多いですが、定期のご依頼を受けるにあたって、心配のひとつとなるのは「お休みの取りにくさ」ではないでしょうか。
ポピンズシッターのルールでは、保護者さまが合意していらっしゃる場合は、定期のご依頼の1日ごとでキャンセルすることができます。
神田シッター
「定期のご依頼をいただいている保護者さまに、お休みのご相談をさせていただくこともたまにあります。保護者さまがお困りにならないよう、お休み予定の遅くも1ヶ月前にはお話しするようにしています。
日頃から信頼関係ができている保護者さまからは、ありがたいことに嫌なお顔をされることはありません」
三浦シッター:当初は専業予定でなかったが、定期のご依頼をいただくことが次第に増えて専業に。専業シッター歴2年。
時間の柔軟性:★★★★☆
「私の場合は現在、ご依頼の約8割が定期のご依頼です。年末や夏休みはとくに、保護者さまから『先生はお休みはどうなさいますか?』とお気遣いいただけることも多く、スムースにお休みをいただいています。
反対にご家族の都合でのキャンセルも柔軟にお受けしています。双方の信頼関係があればご相談しやすいと思います」
今野シッター:定期のご依頼を中心に幅広いご依頼を受ける専業シッター。
時間の柔軟性:★★★★★
「現在、定期のご依頼を3つのご家庭から頂いています。自分の都合でお休みをいただきたい時は、3つのご家庭それぞれに、お休みの遅くも1ヶ月前までにはお話しし、3ヶ所とも問題がないところでお休みを調整しています。
お休みは連休にして旅行などでリフレッシュ。自分のタイミングでお休みが調整できることが専業シッターの魅力のひとつと思います」
Q:スケジュールの組み立てで工夫していることは?
「ご依頼の数が多くなると、スケジュールの組み方が難しそう…」という心配をされるかたも多いのではないでしょうか。定期・単発を含め、多数のご依頼を受けている専業シッターの皆さんに聞いてみました。
今野シッター
「おおむね9時~17時頃のご依頼を受けることが多いですが、シッターの仕事は絶対に遅刻ができないので、電車遅延が起こっても間に合うよう早めに家を出るようにしています。ご依頼が多くタイトな日でも前後のご依頼の間隔を調整し、遅刻にならないよう留意しています。早く到着した時にカフェでひといきつけるのも実は楽しみのひとつ。
自分の体力維持のために、忙しい時でも週に1回はお休みの日を入れて調整をしています」
平野シッター:保育士・事務職を経てベビーシッターに。専業シッター歴3年。
「1日あたりで2~3件のご依頼を受けています。概ね8時~19時を中心に働いていますが、始めたばかりの頃、働き方が安定するまではがむしゃらにご依頼を受けて自分ができることや範囲を模索しました。1日11時間ほどがんばったことも!
そうしているうちに、定期のご依頼が増えて安定したスケジュールが組めるようになりました。現在も定期のご依頼がない日を週に1日作り、ここでスポットや新規のご依頼を受けて、幅を広げるように工夫しています」
Q:自分でスケジュールを組むにあたり、困ったことは?
ご自身で1日のスケジュール・年間の稼働を組み立てる専業シッターならではの困りごともきいていました。
鈴木シッター:小学校での5年に渡る勤務を経て、ベビーシッターに。
「現在、家族の扶養の範囲内で仕事をしていますが、思いのほかたくさんのご依頼を頂戴し、年末に向けて稼働できる時間数が少なくなってきました。ご依頼をいただいているからこその嬉しい悩みではありますが!
また、保護者さまにご要望をいただくと、つい『やります!』とお受けしてしまい、ぎっしりになってしまうことも最近の悩みです。少しずつ調整を練習しています」
渕ノ上シッター:区の一時託児や学童保育に携わっていたが、自分の責任と判断で働けることに魅力を感じシッターに。
「ご依頼を2件続けて受けた時に、1件目の保護者さまがお時間までに帰宅できない事態が発生し、2件目の送迎のお時間に遅刻しそうになったことが。結局間に合ったのですが、この体験を教訓として、私は無理なく1日1件と決めてお仕事しています。
シッターの仕事を専業でするのであれば、保護者さまとの信頼関係が最も大切と考えています」
園とは違うお子さまとの関りができるのもシッターならではの魅力!
専業シッターの皆さんが口々におっしゃるのが、園とは違うお子さまとの関りができる点。とくに専業シッターとなるとひとりのお子さまにじっくり向き合って、長い期間お子さまの成長を見守ってお仕事を続けられることもメリットだと言います。
また、働き方を自分でコントロールができ、職場の人間関係に煩わされることもないため、専業シッターになって以前よりストレスが減ったという方も多数いらっしゃいました。
渕ノ上シッター
「園で仕事をしていた際は、どうしても園のスケジュールが優先されるので、仕方がないことだとわかっていつつも、『この子はもう少し時間があれば全部食べられたのにな』とか『まだ眠たそうだけれど、起こさなくちゃ』と、お子さまのペースに合わせることができず、もやもやする部分もありました。
シッターになってひとり一人のお子さまに寄り添って、自分の責任で自分の判断で仕事ができることは、シッターならではの魅力と知りました。もちろん厳しさもありますがやりがいを感じます」
野原シッター
「園での仕事と比べると、シッターは保育に関して自分で判断できる範囲が広いと感じます。関わる大人の数も少ないので、シッターは人間関係で悩むことも少ないのではないでしょうか。
ストレスが少ない!というのは、専業シッターとして働き始めてすぐに感じたメリットです」
三浦シッター
「当初は専業でシッターをする予定ではなかったのですが、いただくご依頼をお受けしているうちに、保護者さまに『ありがとう』とおっしゃっていただいくことが徐々に増え、お役に立てているのかも!と感じるようになり、思い切って専業シッターになりました。
目の前のお子さまの成長をじっくり見守ることができるのも、専業シッターとなり定期のご依頼をお受けしているからこその良さと思います」
Q:保護者さま対応に、かなり気を使うのでは?
定期のご依頼では、保護者さまへのお気遣いや、信頼を築くのにかなりの時間や労力では?と思うかたも多いようです。保護者さまとの関係についても専業シッターの皆さんに伺いました。
平野シッター
「保護者さまにご満足いただくためにはやっぱり、お子さまがたのしい時間を過ごせることがとても重要と感じています。ご依頼が初めての保護者さまも多く、ご不安な気持ちもとてもわかります。
そんな時こそ、お子さまが楽しく過ごせていると保護者さまにご安心いただくことができ、結果としてレビューを丁寧に書いてくださったり、リピートやほかの保護者さまにご紹介くださることも。特別なことをするというよりも、目の前の1件、1件のご依頼にていねいに向き合うことが保護者さまと信頼関係を築くうえでも大切なことだと思います」
亀井シッター:商社での会社員を経て、結婚後に公立保育園でパート勤務。保育の楽しさ・奥深さに感動し2019年より専業ベビーシッターに転身。
「たしかに保護者さまにご対応する時間はありますが、一般的な職場と比べても人間関係のわずらわしさは非常に少なく保護者さまとの関り含めやりがいがあると感じています。定期でご依頼いただいている保護者さまに、わたくしの産休をお伝えした時に、自分事のように喜んでくださったかたがたくさんいらして、とても感動しました」
専業シッターの皆さまが語る、収入・スケジュール・働き方を安定させるための秘訣はこちらです→
座談会の様子を視聴いただけます
座談会当日の内容は下記にてご覧いただけます。
ポピンズシッターなら、働く時間も場所も自分で選べる
ポピンズシッターでは、「家事の合間に働きたい」「保育園とのWワークがしたい」「空いた時間に自宅の近くで」それぞれのスタイルに合わせて勤務可能。もちろん、週5・フルタイムでも働けます!
※交通費全額支給 ※最短当日払い ※送迎プランは30分で1時間分の時給
※他社様ではサービス利用料が差し引かれる前の時給で提示されていることが多いですが、ポピンズシッターでは手取り時給をご提示しています。
※保育資格がない場合でも国指定研修(任意)を受講いただくと有資格者と同時給にて勤務可能です。 国指定研修を受講されない場合は1,200円~となります。
ポピンズシッター:きょうこ
ポピンズシッターのシッターの皆様のサポートを担当していますきょうこです。シッターの皆様に役立つ情報・お楽しみいただけるコラムをお届けします。
皆さまの「マイページ」の【AIチャット】でも、お悩み相談・質問を受け付けています!
保育園での人間関係にやや疲れてきたこともあり、ベビーシッターとして専業で働いてみたいのですが、収入面が不安です。