プロが教える冬の感染対策!病児保育のルールもチェック

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新年いかがお過ごしでしょうか。

2025年最初のはじめて応援だよりでは、病児保育のルールと病児保育時に気を付けたいことについてお届けします!

都内ではインフルエンザ患者報告数が6年ぶりに警報レベルを超えました。1月も病児保育の依頼や、病児保育への切り替えが多くなる可能性があります。

しっかり確認しておきましょう💡

病児保育が増える時期。ルールを確認しておきましょう

病児保育のご依頼を受けられるシッター
病児保育に対応するためには、保育・サービス研修の該当箇所を受講したうえで事務局への申請が必要です。

研修は

・病児保育マニュアルの確認
・研修動画(約25分)
・小テスト

で構成されています。

💡対応を希望する方はお仕事ガイドで研修の内容と申請方法を確認できます💡

病児保育で受けられるのはどんな病気?

ポピンズシッターでは、病児保育となる基準を下記の通り定めています。

1.風邪、発熱(37.5℃以上)、下痢、嘔吐、中耳炎、お怪我などのお子様特有の病気に罹患しており、保育園などで通常保育を受けることができず、家庭で療養できる程度の状態であること。
2.病気や怪我などが安定した回復期にあるお子様でも(発熱がない場合でも)咳や鼻水などの呼吸器症状や摂食が困難などの理由で、ご両親様がご自宅での療養を希望している場合。

そのうえで病児保育は、病名により【通常対応】と【感染症対応】に分かれます
大流行中のインフルエンザは感染症対応、風邪症状は通常対応です。
また、新型コロナウィルスの場合は対応できません。

*2025年1月時点の情報です

病児保育の最新情報はこちらでご確認ください。

保育が可能な症状か、どちらの対応になるかを確認するため、医師による病名の診断は必須としています。病児保育を依頼された場合は保護者さまに病名をご確認の上、ご対応下さい。記載のない感染症は保育できません。

病児保育料金は割増料金がある

1度のご依頼につき、病児追加料金が発生します。詳しい支給額はお仕事ガイドで確認できます。

判断に困るケースを見ておきましょう

🥺通常保育のご依頼。保育中にお子さまが発熱してしまった

保育中にお子さまが発熱した場合、お子さまのご様子を確認しながら15分置きに検温をお願いします。

2回以上37.5度以上の発熱を認めた場合、保護者さまへ引き渡しとなります。その時点で保育を終了とし、病院受診を促します。

※発熱を理由に、予定時間より早く終了となった場合も、予定していたお時間までの料金が発生いたします。

※保護者さまが外出中の場合
シッターより保護者さまに、ご帰宅いただくようご連絡してください。
保護者さまへは、速やかなご帰宅へのご協力をお願いしておりますが、万一保護者の方が遠方に外出中で戻るのに時間がかかる場合は サポートに連絡して病児保育に変更してもらいましょう。

🥺お子さまは健康だが、ご家族が発熱して保育するご家庭にいるらしい。感染症の場合、病児保育になる?

お子さまのご家族が発熱している場合、ご家族が感染症に罹患しているかどうかで対応が異なります。

・同居家族が感染症に罹患している場合
感染症に罹患している同居家族が保育場所にいる場合は、感染症対応になります。別室でも同室でも同様です。

・発熱のみで感染症に罹患していない場合
同室にいない場合は、通常保育となります。同室の場合には、病児保育(通常対応)でご依頼いただくようお伝えください。

🥺病児保育時に必要な情報が多くて心配

また、病児保育の際には、保護者さまに病児保育連絡票をご用意いただくようお願いしています。

お忙しい中で準備を忘れている保護者さまもいるかもしれません。事前にメッセージでお願いしておくと安心です。

💡その他様々なケースはお仕事ガイドでご確認ください💡

病児保育時に気を付けること

ここからは看護師であり心肺蘇生研修の講師でもある浪岡さんにご協力いただき、お子さまの感染対策や病児保育時の注意点について伺います。

🎍お話を聞いたのはこの方🎍

心肺蘇生法講師:浪岡さん

看護師として現在ポピンズシッターで心肺蘇生法の講師をしてくださっています。ポピンズ居宅基礎研修を受けた方ならお会いしたことがあるかも!?

助産師経験もあり、経験を活かしながらシッターとしてもご活躍。優しく丁寧な保育に定評があります✨

 

ーーこの時期お子さまの感染対策で気をつけていることはありますか?

大人と同様、この時期の感染対策は手洗いが1番簡単で効果があります!うがいができない小さいお子さまの場合は水分補給だけでも効果的です。空気が乾燥している冬は特に注意して水分補給を促しています。

ーー病児の保育環境で気を付けていることはありますか?

空気が乾燥していると咳が出やすく、痰が切れにくくなります。お部屋の加湿には気を付けています。加湿器がないお家の場合は、濡れタオルを室内に干してもいいですね。

また室温は24±2度で調整しています。

ーー病児保育時、どのように過ごしていますか?

安静が必要な場合には、絵本やブロック遊びなど体力を使わなくても遊べるものを提案しています。

回復期でほとんど通常の生活ができる場合には、無理をしないよう調整しながら、子供の希望に合わせて遊んであげるようにしています。

ーー発熱時に見るポイントなどはありますか?

寒気を訴えていたり震えてる時は、これから熱が出る合図です。衣服調節や掛け物などで温めてあげましょう。

逆に高熱が出たら冷やします。首のつけ根、脇の下、足の付け根を冷やすと早く熱が下がります。

体温を測るときは誤差をなくすため、汗を拭いてから行い、食後は避けましょう。

熱性けいれんの既往歴があるお子様の場合は、普段の体温、解熱剤を使用していい体温、解熱剤の場所は必ず教えてもらうようにしています。

ーー病児保育時に必要なもちものはありますか?

絶対に持参するのは感染予防のマスク・ハンカチ(こまめな手洗い用)・エプロンなどの着替え(お子さまの嘔吐に備えて)の3つです。

加えて、目が離せないお子さまでなかなか手洗いの時間が取れない場合に備えて持ち歩き用の消毒液を持参しています。

ーー保護者さまに確認したり依頼しておくことなどはありますか?

通常保育時の準備に加えて以下のものを確認します。

  • 母子手帳、健康保険証、かかりつけ病院の診察券、おくすり手帳など
  • タオル(氷枕タオル、汗拭きタオル用)
  • 袋(枕元に嘔吐用として置くため、嘔吐して汚染してしまった衣類をいれるなど接触感染を防ぐために使用)
  • 下着を含めた着替えの衣服(下痢や嘔吐が多い時は多めに準備)
  • 多めのおむつ(下痢症状があるときは多めに準備してもらうと安心)
  • 普段飲んでいる哺乳瓶、マグ、ストロー(しっかり水分補給してもらうために慣れたものを使用すると安心です)

ーー病児保育だからこそ気を付けたいお子さまとのかかわり方などはありますか?

病児のお子さまは、体が辛い上に保護者さまと離れ、不安な気持ちがより強くなっています。そのため体だけではなく心のケアもしながら、子どもが安心して休むことができるよう、気持ちに寄り添い、笑顔で丁寧に関わるよう気をつけています。

保護者さまも病気のお子さまを預けて不安でいっぱいになっているため、その日のお子さまの様子や、症状の悪化など、変化がなかったかお引き渡し時に丁寧にご共有しています。

ルールを確認して病児保育に備えましょう

病児保育は全シッターが必須で対応しなければいけないものではありません。また、件数も少ないため正確にルールを把握しておくことは難しいかもしれません。

このタイミングで、正確なルールを確認して、いざというときに備えておきましょう。

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