育児のこだわりポイントをしっかりキャッチ!ツボを押さえた面談とは?
ポピンズシッター 【公式】
2023年12月に開催したポピンズシッターアワード。
『人気シッターに聞く』と題して、アワードで受賞したシッターに働き方のコツやシッターになったきっかけを聞いていきます。
今回は、保育時間賞を受賞した荒瀬恭子シッターにインタビュー。主婦から1時間3,000円以上のスーパーシッターになった経緯と、面談のコツ、今後の働き方について伺いました!
はじまりは我が子が幼稚園中に単発で。依頼が増えて現在はフルタイムシッター
――荒瀬さんのご経歴を簡単に教えてください。
結婚、出産を機に仕事をやめて、しばらくは専業主婦をしていました。
友人から単発のベビーシッターを頼まれたのがきっかけで、ベビーシッターとして働き始めました。何度か単発で頼まれた時だけ対応していたら、「ベビーシッターって楽しいかも」と思い始めたんです。
下の子が小学校6年生になったころに、もう少し働きたいと思い本格的にベビーシッターデビューしました。そこからはしっかりフルタイムで働いてますね。
――働き始めて、ベビーシッターの仕事に対するギャップはありましたか?
「ベビーシッター」という名前から、保育をするのはほとんどが赤ちゃんなのかと思っていました。始めてみると幼児も多く、時には小学生を保育することもあるのでそこはイメージと違いました。最初から小さな赤ちゃんを見るのは不安だったので、ポジティブなギャップでしたね。
また、若い方が多いのかと思っていましたが、研修などでお会いすると意外と同年代の方が多いのも嬉しいギャップでした。
1時間3,000円以上でもご依頼が絶えない秘訣は『ポイントを押さえた面談と寄り添う保育』
――現在、お仕事は順調ですか?
幸い定期でほとんどの日が埋まる状況で、とても順調です。キャンセルが入った時には、以前メッセージでご連絡いただいた方にメッセージを送ったり、カレンダーを開けてご依頼を待っています。
――荒瀬さんの時間料金は3,000円以上ですが、高時給でもご依頼が絶えない秘訣などありますか?
秘訣・・と思ったことはないのですが(笑)
保護者さまに寄り添うことは常に意識しています。言い換えると、育児のこだわりポイントは絶対に抑えるようにしていますね。
――ポイントというと?
食事の量・差し上げ方、おむつの変え時、汚れたおむつの処理方法、哺乳瓶の殺菌、お散歩の考え方、などはご家庭のこだわりが出やすいポイントです。
例えば食事で言うと
- 少食だから残してもいい
- 時間がかかっても全部食べてほしい
- なかなか食べないので、時々お菓子をあげながら食事をさせてほしい
などご家庭によって方針は様々です。シッターとして気を付けているのは、そこに自分の判断を入れないこと。あくまで保護者さまのご要望に沿いながら、安全に保育をするのが役目だと思っています。
お散歩についても、必ず連れて行って欲しい方と、体調を崩したくないのでできるだけ室内で遊ばせてほしい方など様々です。
おむつはパンパンになってから変える方もあれば、1回でも出たら変えてほしい方もいる。おしっこなら拭かなくてもいい方と、おしっこもきちんとおしりふきで拭いてほしいという方もいたり・・・
ヒアリングで私の価値観を押し付けないように聞くことも心掛けていますね。保護者さまのリクエストに対して「えっ!?」と驚いたリアクションをしたり、「お散歩は絶対行きますよね?」といったような聞き方はしません。
💡荒瀬さんが面談でおさえるポイント💡
食事の量・差し上げ方
おむつの変え時
汚れたおむつの処理方法
哺乳瓶の殺菌
お散歩の考え方
保育はお子さまの身体と頭を動かすことを意識
――保育中に大切にしていることはありますか?
お子さまの身体と頭を動かすことを意識しています。
幼児のお子さまなら、お散歩や公園はできる限り行きます。また、UNOやトランプはよく持っていきますね。ババ抜きや神経衰弱は、3歳以上のお子さまは意外と楽しんでくれるんですよ。
まだ動けない赤ちゃんの場合も同じで、音の聞こえるおもちゃをいろんな方向から鳴らしてみたり、窓辺に行って動く車を見てみたり、視線や耳をしっかり使うことを意識するととてもよく寝てくれるんです。
――保育中に悩むことなどありますか?
自宅の外で長時間の保育をしてほしい、というリクエストがくると、保育時間をどう使うか迷いますね。
ただ、基本的にはご依頼をいただいた段階で保育内容をイメージしてから行きます。近くの児童館、図書館、ショッピングモールなどを調べて、保護者さまと行き先の最終確認をしたうえで保育プランを確定します。
難しいリクエストが来た時には「安全に楽しくお子さまと過ごすのが私のミッション!」と楽しく挑戦しています(笑)
がっつり働くシッターから『得意』を生かした働き方に
ーー今後はどんな働き方を考えていますか?
今は、幸いなことにたくさんのご依頼をいただいて、時には休みなく働く一週間もあります。思いっきり働いて、3か月に1回くらい連休を取って旅行に行くのが楽しみなんです!
ただ、年齢を考えると徐々に落ち着いた働き方にシフトしていこうと思っています。私は絵本の読み聞かせが大好きなので、絵本好きのご家庭と出会って特技を生かせると嬉しいですね。
荒瀬さんが乳児におすすめする絵本はしましまぐるぐる▼
https://gakken-ep.jp/extra/shimashimaguruguru/
ーーシッターの仕事で喜びを感じるのはどんな時ですか?
赤ちゃんの時から保育していた子が「あらせさん」と言うようになった時は感動しちゃいますね。
また、仕事には関係ないと思っていた主婦経験がシッターの仕事には活きてくるのが大変誇らしいです。自分の子育てを振り返りながら楽しく働いていますよ。
ーーおはなしありがとうございました!今後も温かな保育をお願いいたします!