シッター経験は宝物!保育園の外にある育児に触れる機会

ポピンズシッター (旧スマートシッター)【公式】

2023年12月に開催したポピンズシッターアワード
今月から『人気シッターに聞く』と題して、アワードで受賞したシッターに働き方のコツやシッターになったきっかけを聞いていきます。

本記事では、シッター募集件数賞を受賞した野原圭以シッターにインタビュー。前編となる今回は保育士からシッターになったきっかけと、それにより起きた変化。今後の働き方などについてお話しいただきました!

後編では、シッターとしての具体的な働き方、スケジューリングのコツ、野原さんの保育に欠かせない持ち物などをご紹介いただいています。

保育園の外で経験を生かしてみたかった

――保育士からシッターに転身しようと思ったきっかけを教えてください。

保育士として10年勤務して、自身のキャリアについて考えるタイミングがありました。後輩を育てる立場になり、仕事に対する適性や世間の働き方の変化について深く考えるようになったんです。その中で、「自分の良さを発揮できる場所が他にもあるかも?」と思うことがありました。保育園に所属せずに自分の経験を試してみたい、という思いもあったかもしれません。

そんな時に同僚が副業でシッターをしていることを知り、興味を持ちました。

――当時シッターの仕事についてどんな印象を持っていましたか?

「個人宅でどうやって保育するのか?」「行ったことのない場所や公園にお子さまを連れて行くのは不安じゃないのか?」「鍵の受け渡しなどはどうするんだろう?」など、分からないことだらけでした。

そもそも勤務体系や給与に関する情報も少なく、まずは話を聞くつもりで参加したのがポピンズシッターの登録会です。

登録会では、思った以上の自由度で働けることに衝撃を受けました。不安だらけでしたが、まずはやってみようとシッターデビューしたのが2年ほど前です。

――働き始めてみて、不安は解消されましたか?

3ヶ月ほど経ったところで、不安が解消され、少し楽しくなってきました。というのも、場所が保育園から個人のご家庭に変わるだけで『お子さまを安全にお預かりするお仕事である』という点は今までやってきた仕事と変わらないとわかったからです。

そこからは、保育園との違いを楽しみながら働けています。

自由度の高い働き方が魅力!

ーー保育園で働いていたころと比べて変化はありましたか?

働く時間や場所において圧倒的に自由度が高いです。働ける時間を自分で設定してそこに仕事が入るスタイルなので、予定を柔軟に決められます。

私の場合は基本的に週5日8時間の労働時間に収まるように働いています。保育園に勤めていたころと働いている合計時間は変わりませんが、長く働く日があれば少なく働く日もあり、自分にはこの働き方があっていると感じます。

ーー働き方以外にも変化はありましたか?

業務委託という働き方なので、毎月固定給があるわけではありません。そのためお金に関する意識は変わりました。ご依頼をもらったら月の売り上げを考えて、自分の目標金額に向けて働き方を調整する、という感じです。

保護者さまに見えるプロフィールを工夫してみたり、1年シッターとしてどんな目標を立てるか考えてみたり、小さな工夫から日々の思考まで全てが自分の成果につながる点も、大きな変化です。今は廃材を利用した工作などをお子さまたちと楽しめないか?と考えたりしています。

いつかまた保育園に戻る予定。シッター経験は宝物

ーー今後どのように働いていく予定ですか?

しばらくは今のまま、シッターとして働きたいと思っています。シッターデビュー当初から保育している子と離れがたい、というのもありますし、やはりこの自由な働き方が心地いいんです。

とはいえ、いつか保育園に戻りたいと思っています。最新の保育情報を得たりほかの保育士から学ぶためには保育園に属しているほうがいいと思っているからです。

ーー保育園に戻るにあたり、シッター経験は仕事に生きると思いますか?

シッターとして働いた経験は私の宝物です。

シッターになってはじめて分かったのは保育園の外の育児の現状です。保育園で働いていたころ、お子さまが発熱した際になかなかお迎えに来てくれなくて困ったことや、忘れ物が多い保護者さまへの理解が足りなかったことがありました。

でも、シッターになって「これは大変だ!!こんなに忙しければ忘れ物もするし、急なお迎えなんてできるはずがない!」と腑に落ちたんです。

家庭での育児の大変さを知っていること、お子さまを預けた後に保護者さまが仕事に向かう姿を知っていることは、保育士として保護者さまとかかわるうえで絶対に財産になります。

ーー保護者さまとのコミュニケーションが変わりそうですね!

そうですね、保護者さまだけでなくお子さまとのコミュニケーションも変わりそうです。保育園から習い事への送迎、そこから保護者さまが帰ってくるまでの保育を経験すると、保育園を出てからのお子さまの生活も垣間見れます。

こんな習い事をしているのか、帰り道のこんなところに興味を持つのか、などお子さまの興味や発言に対してより一層興味を持って聞けるようになった気がします。

シッターの仕事は基本的に1:1なので、ひとりのお子さまとじっくり関われるんです。保育園時代には見えていなかったことも見えたりして、保育という仕事の面白さが増えた気がしています。

ーーお話ありがとうございました!後編では、シッターとしての具体的な働き方、スケジューリングのコツ、野原さんの保育に欠かせない持ち物などをご紹介いただいています

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