【インタビュー】お時給高めの設定に。それでも保護者さまが離れない理由は?
ポピンズシッター:きょうこ
奥埜様は、登録から2年という短期間で多くの依頼を受け、お時給も高いベビーシッター様です。保育資格は持っていらっしゃらない奥埜様ですが、今では予約の取れないベビーシッターに。その人気の秘密について、インタビューで探ってみたいと思います。
プロフィール
奥埜直子シッター様
大学を卒業後に働いていた企業は結婚を機に退職。駐在、国内転勤などを経験。上のお子さまが中学受験を終えたタイミングで再び働くことに。その後、ベビーシッターというお仕事があるということを知り、自分の経験を生かせると思って始めました。現在、待機児童(東京都ベビーシッター利用支援)などの研修は受けていますが、保育資格は持っていません。全国保育協会シッター資格(ACSA)の資格は持っていらっしゃいます。
子育て情報を知りたいという保護者さまからのご依頼が多いです
ー 最初から積極的にご依頼を受けましたか?
最初はダブルワークでしたので、夕方から夜だけのご依頼を1〜2人だけお引き受けしていました。
ですが、「昼間もお願いしたいです」など様々なご依頼をいただきました。それならばベビーシッターのお仕事をメインでやってみてはどうだろうと決めたのですが、
扶養内で働いていたので、お仕事をセーブをしていました。
そうすると、たくさんの数の保護者さまのご依頼をお断りしなくてはならなく
今度はご依頼をなるべく受けたいという気持ちに変わりました。いただけるご依頼は、行ける範囲とスケジュールが合う限りは行こうと気持ちをシフトチェンジしました。
ー 現在はどれくらいお仕事受けていますか?
待機児童のお子さまが1週間に3日ほど入っています。そのほかの平日も毎日お引き受けしています。
ー スケジュール管理で工夫をしている点は?
スケジュールは毎日見ていますし、頭にも入っています。
スケジュール間違いが起こらないように、その日の朝に「今日○時にお伺いさせていただきます」というメッセージをお伺いする予定の保護者さまにお送りしています。
そうすると、保護者さまから「今日は学童からお願いします」、「
ー 保育資格なし。それでもたくさんのご依頼をいただける秘訣はご自身で何だと思いますか?
まず、「こども家庭庁ベビーシッター券(旧内閣府ベビーシッター券)」ですとか、「東京都ベビーシッター利用支援」の研修などはしっかり受けて、お引き受けできる範囲を広げました。
保護者さまからは「独身時代に働いていた仕事や、
私も子育て中に知りたいと思っていたことを、同じように今知りたいんですと思ってご依頼くださる保護者さまが多いように感じます。
リピートしてくださる方も、またお話を聞きたいとおっしゃってくださいます。ですので、
ー お受験を希望したい保護者さまからのご依頼が多いでしょうか?
今では、0歳から小学校6年生くらいまで、年齢問わずいろんなお子さまがいらっしゃいます。
「お受験をしたいです」という方以外にも、学校の宿題や英語をみて欲しいという保護者さまもいらっしゃいます。
私は、宿題やテスト勉強、
ー 私にしかできないこととは?
「結婚後は海外駐在に帯同しておりました」「47都道府県のうち、45都道府県を旅しています」というプロフィールを見てご依頼いただくインターナショナルの方や、旅好きな方でお話を聞きたいという方もいらっしゃいました。
「2人とも中学受験、海外留学、体育会系部活を経験しております」というプロフィールから、子供を留学させたいからお話を聞きたいという保護者さまもいらっしゃいました。
東京の子育て事情と地方とでは違うことも多いので、お話を聞きたいという保護者さまも多いと感じます。
近隣のご依頼を中心にお仕事をしています
ー 最初はどのような方からのご依頼でしたか?
一番最初にご依頼いただいた方は、夕方から夜ご飯・お風呂に入るくらいの赤ちゃんのいらっしゃるママでした。
その時に、赤ちゃんを見て欲しいだけではなく、お母様がお話をしたいんだということが分かったんです。
ですから私は、基本的には家の近所のご依頼を優先しています。家の近所ということは、近所の情報もご提供できるじゃないですか。
ここの病院がいいですよとか、ここの習い事が人気ありますよとか、ここの公園や児童館がおすすめですなど。幼稚園の情報など、私が知っている限りですけど、お伝えすることができます。
お伺いする範囲を狭めている分、移動時間が短いので1日に2〜3件ほど入れることもできます。
ー 遠方からご依頼はどうしていますか?
私から断ることはしていません。ですが遠方からのご依頼をいただいた場合は、”遠方からご依頼いただいた場合は、交通費が○○円ほどかかります。それでもよろしいですか?”などをお伝えして保護者さまから断っていただける場合はそうしてもらえるようにしています。遠方でも是非来て欲しいという場合はもちろんお伺いいたしますが、ほとんどございませんでした。
事前にご了承をいただくことを大切にしています。
時給を上げたらこれまでとは違うニーズがありました
ー 時給を上げることに抵抗はありましたか?
とても心配をしました。皆様に申し訳ないと思ったのですが、現在ご依頼いただいている保護者さまの皆様も確認をしたところ、”大丈夫ですよ”と言ってくださったのでお時給を上げさせていただきました。
ー 変化はございましたか?
「こども家庭庁ベビーシッター券(旧内閣府ベビーシッター券)」などを使われない方のご依頼が増えたと思います。時間の長さは気にされない方からのご依頼が増え、夜間や長時間のご依頼も増えました。
ー 保護者さまが離れなかった理由は?
お時給だけで私を選んでくださっていない保護者さまが多かったのかもしれません。とてもありがたいことですし、嬉しいことです。
ですから、プラスアルファで何かして差し上げられることはないかというのは、私も常に念頭にございます。
ー どのようなことをして差し上げていらっしゃいますか?
ご依頼いただく方は、長くご利用いただいている保護者さまが多いです。ですから私の場合は、例えばお子さまが誕生日ですとか、何かに合格をした日ですとか、ご家族で嬉しいことがあった時に、些細なものなのですが、例えば小さなミニブーケやカードなど、ご負担にならないものを準備して、私も嬉しいという気持ちをお伝えしています。
↓プレゼントするというメッセージカードを見せていただきました。旅行が趣味の奥埜様は旅先でまとめ買いなどをしているそう。
保育資格がない私だからできることを
ー 通常の保育ではどのようにされていますか
保育士でない私は、保育士でないからこそ、より自由度を高く保育ができているように感じます。保育をおこなうだけではなく保護者さまのお悩みに寄り添えたら良いと常に考えています。
昨日は、日中に公園を満喫、夕方からは学童、宿題、
ー 最後に、ベビーシッターとは?
全て人と人のお付き合いだと思っています。
玄関を開けた瞬間から明るく元気な声でご依頼者様とご挨拶をして、終了したら「ありがとうございました」とご挨拶をして明るく帰っていく。
気落ちしていても、ベビーシッターは太陽のように明るい存在でなければいけないと思っています。「今日来てもらえて本当に明るい気持ちになりました」とおっしゃっていただけたら本当に嬉しい。
保育後、保護者さまや、お子さまからメッセージやお手紙、
ポピンズシッター:きょうこ
ポピンズシッターのシッターの皆様のサポートを担当していますきょうこです。シッターの皆様に役立つ情報・お楽しみいただけるコラムをお届けします。
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