【インタビュー】男性シッターが回答!ベビーシッター職の魅力と将来の夢

ポピンズシッター:きょうこ

保護者さまから、「ベビーシッターを使ってみたい」というご要望が増えて、需要が急増しています。ベビーシッターとは、どんなお仕事なのでしょうか。

今回ご紹介する野原様は、保育園で主任を勤められていましたが、より多くのことを経験・勉強するためにベビーシッターの世界に飛び込んだというシッター様です。

ベビーシッターは多様化した今の社会に合った働き方だとおっしゃいます。その魅力についてインタビューさせていただきました。

◆今回インタビューしたベビーシッター様

野原シッター様

シッター歴半年。

保育園勤務歴10年。社会福祉法人の保育園、企業主導型保育園、夜間保育や学童保育の経験があります。保育士・シッター側の過度な要望や支持は控え、お子さまの自発的な意欲や好奇心を大切にし物事に取り組めるよう援助できるよう心掛けています。

ベビーシッターになろうと思ったきっかけ

「保育」は素晴らしいお仕事だと思っています。だからこそ、これまで培ってきた保育園での経験と、新たにベビーシッターの経験を掛け合わせることで、保育の可能性、子育て支援、自分自身の可能性が広がるんじゃないかと考えました。

また昨今の【日本経済の状況】【働き方】も加味し、多様的な働き方であるベビーシッターに興味を持ちました。

知り合いの保育士さんたちもベビーシッターと保育園勤務のダブルワークをしている方がいらっしゃって、「興味があるならベビーシッターの仕事を始めてみたらいいのではないか」と勧められました。

そこで、思い切ってベビーシッターのお仕事を始めてみることにしました。

ベビーシッターってどんなお仕事?

保育園勤務とどう違う?

環境や状況が違います

「子どもをお預かりする」という点で保育園の仕事と通ずる部分は多いのですが、大きな違いはお預かりする【環境や状況・保護者さまのご要望に応える】のことだと感じています。

保育園では【園や保育士】がその園の理念や方針のもと、環境設定や玩具を用意し提供します。

しかし、ご家庭では【ご家族やお子さまの興味】に応じて多種多様な環境や玩具が用意されています。

お子さまのご興味、各ご家庭が潜在的に体験して欲しいだろう遊びや経験を察しながら、保育をする点が保育園勤務とは異なると思います。

例えば、提供する玩具、食事、睡眠時間、T V・インターネットの有無が保育園とは異なります。

基本的に園で差し控える物が多くとも、『家庭』という環境や保護者さまの要望を理解し、その中で有益な資源として活かしながら、子どもの経験に落とし込む必要があり、現場との違いを感じています。

ベビーシッターの魅力は?

多種多様な時間・環境・地域の中で保育ができる

保育園では基本的に朝7:00- 夜19:00頃が主なお預かりの時間となっています。

ベビーシッターはそれ以前以後のお預かりをすることも多いです。保育園に登園する前のお子さまの様子、降園後の習い事やお家でのお姿など、【園】とは異なる多様的な姿を拝見することで子どもの個性や性格・情緒などにどのように反映されているのか知る機会となります。

このことは、この仕事だからこそできる経験であり大変勉強になります。

■お子さまや保護者さまと直接繋がれる

例えば、保育園で勤務していたときにお子さまの食事時間が1時間かかるという悩み持つ保護者の方がいらっしゃいました。その時は、そのご家庭の状況や実態を理解することができませんでした。保育園では、ご家庭でのお子さまのご様子を細部まで想像することはできません。

でもベビーシッターの仕事を始めて、上記のような場面に遭遇することがありました。

食事の際に、YouTubeを見ることが習慣となっているお子さまとの出会いでしたが、お食事が1時間かかるという実態を目の当たりにしました。

視聴を控えつつ、食事の楽しみを伝えようと思ったら、すごい大変だなと保護者さまの気持ちを心から実感しました。

個々のご家庭の様子を知っているのと知らないのでは、やはり保育の仕方が変わってくると思うんです。保育は、そのご家庭の立場に立って包括的に考えることが必要だと感じています。

これもベビーシッターだからこそできる体験であり、貴重な勉強となりました。

■ダイレクトに評価がいただける

保育をさせていただきながら、自分が気づかなかっ性質や特徴を言葉や評価として保護者さまからいただけることがあります。自身の客観的な資質を知り、自己肯定感を高めるのに良いと思います。

具体的には、「丁寧な方ですね」という評価を保護者さまからいただいたことがよくありました。

僕自身は保育園勤務時代に「丁寧ですね」と言われたことは1回もなかったんです。個人として評価されるということが保育園の世界ではあまりありませんでした。

でもベビーシッターは自分の評価を保護者さまからダイレクトにいただくので、自分の新たな一面に気付く機会になりました。

保育園では、援助や配慮がやりすぎだと思われていたことも、ベビーシッターの場合だとダイレクトな評価としていただくことがとても多くあるんです。自分の強みや個性を理解することでさらなるサービスの向上が図れるように感じています。

ベビーシッターの仕事の内容は?

どんなお仕事が多い?

送迎など、2〜3時間の隙間時間での保育を望まれる保護者さまがとても多い印象です。1回の仕事もおおよそ2〜3時間です。

仕事時間とお給料は?

■仕事時間

主に2時間の保育を1日に3件。週5〜6日ほどお仕事をさせいただいております。平日の送迎のお時間はほぼ固定のお客さまで埋まっており、土日で時々お声掛けいただいた時には都度対応させていただいております。

■お給料

現在のお給料は保育園勤務時代に比べて減ってしまいました。どう働いて、どう収入を増やして行くか、全て自分自身に責任がかかってくるので、とてもやりがいがあります。

今はまだバランスをどう保つかは難しいですが、保育園に勤務していてもこの先に収入が上がることがないと感じた時に、今はいろんなお仕事を経験して種を巻く時期なのかなと思っています。

これまでの経験にベビーシッターの多様な働き方と経験が加わることで、可能性が広がることに価値と面白さがあると思っています。

男の子と女の子の保育の割合は?

男の子のご依頼が8割です。

女の子では、男性の先生が苦手で保育園や小学校に行きたがらないというお子さまがいらっしゃいました。私にご依頼いただき、保育を通じて男性にも慣れていって欲しいという保護者さまのご要望です。保育を続けていく中で、保育施設や学校にも通える回数が増えてきたという評価をいただくこともございました。

将来の夢はなんですか?

ベビーシッターはとても大切な仕事だと感じています。保育園は、お子さまの預かり場として大切な場所ですが、今は保護者様の生き方も多様化しております。

多様な働き方とお子さまの居場所、人との関わりの機会に、我々が介入することは、とても大きな意味を感じています。

保育士の視点としても、スキルを身につけながら、掛け算をしてさらにスキルを磨きたい人たちとって、ベビーシッターは希望とやりがいのある仕事だと思います。

なので、ベビーシッターという仕事は全国的にもっと知っていただいても良い仕事だと思っているんです。こんな働き方もあるよと言うことを、もっと伝えていけたら良いですね。

身体ひとつあればどこでもできるお仕事です。全国を回って、いろんな人柄に触れ合いながらベビーシッターをさせていただきたいです。

どんな人がベビーシッターに向いていると思いますか?

保育士が、ベビーシッターの経験を通じてご家庭の保育を見ることはとてもプラスになると感じています。

ベビーシッターというお仕事は、子供が好きで、少しの時間でも子供と関わる仕事がしたいという方であれば向いていると思います

「ベビーシッターの魅力」まとめ

◆ 保育士として自分自身の可能性が広がる

◆ 自分の新たな一面に気づく

◆ 保護者さまからの評価がダイレクトにいただける

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ポピンズシッター:きょうこ

ポピンズシッターのシッターの皆様のサポートを担当していますきょうこです。シッターの皆様に役立つ情報・お楽しみいただけるコラムをお届けします。

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