【インタビュー】小さなお子さまと工作を楽しむための工夫と注意点
ポピンズシッター:きょうこ
工作がお得意な澤木シッターにお子さまと工作をする際の注意点や心得などをお伺いしました。
プロフィール
澤木久枝シッター5年間の保育園勤務からベビーシッターに転身し4年目。現在は「東京都ベビーシッター利用支援」の待機児童の保護者さまのご依頼が多いです。
1,2歳のお子さまは「完成させる」ところから
1歳半くらいのお子さまの場合は、私が事前にある程度作成した工作を持っていくことが多いです。完成させるところだけお子さまに仕上げていただいています。
例えばこちら
色画用紙の台紙の上に、シャツ型に切った白い画用紙とネクタイ型に切った黄色い画用紙を貼り付けて作った父の日用のカードです。
ネクタイはマジックテープでつけているので、取り外しができるようになっています。
ここまで完成させておき、いくつかシールを持っていって、お子さまに好きなように貼ってもらって完成させます。クレヨンで描いてもらっても良いと思います。
この場合は、ネクタイの上のドット柄や、文字の周りのキラキラシール、星形に切ったフェルトの生地などをお子様に貼り付けてもらいました。全て100円均一でそろえた材料です。
こちらは「おとうさんありがとう」と書いてありますが、「おかあさんありがとう」として母の日用のカードにすることもできます。
↓澤木さんご提案の母の日の工作はこちらにも掲載しています。
イベントではない日でも、折り紙でつくった花などを画用紙に貼り付けて「パパママいつもありがとう」というカードを作ったことも。応用が効くのでカード作りはとても便利です。
保護者さまにも喜んでくださいます。
お子さまが使用する道具はお借りする
保育の際は、画用紙などの材料と自分が使うハサミなどは持参します。お子さま用のハサミやクレヨンなどは保護者さまに聞いてお借りしています。
小さいお子さまの場合は、もちろんハサミは使わず、予め私が切って持っていき、お子さまの作業は「貼るだけ」にしています。また、ハサミを使う場合は、保護者さまに事前に必ずお伝えし、必ず月齢にあったものを使います。
工作をすることは事前に保護者さまにお伝えはしていますが、何を作るかまでは詳細には伝えていません。実際に保育をしてみるとお子さまが作りたいものが違う場合も多いので、具体的なことは言わないようにしています。
持っていくと便利なものは、テーブルクロスです。紙粘土の細かいクズやクレヨンなどでテーブルが汚れてしまうこともあるので、簡易的なテーブルクロスなどを持っていくこともあります。
環境を整えて安全に楽しく
小さなお子さまは、誤飲の可能性があるので小さいパーツは使用しません。
工作をするときは環境を整えることも大事だと思います。工作をするテーブルなどにものがいっぱいあると、お子さまが集中できません。工作は色々な道具を使うので、テーブルの上がごちゃごちゃしているとお子さまに分かりにくなってしまいます。
お子さまが集中されているときは、私は手を出しません。教えるのではなく見守るようにしています。「こうしたらいいかな?」と聞かれたら「うんいいよ」と答えるだけ。
いつの間にかすごい作品が出来上がっていてびっくりした事もあります。ご帰宅された保護者さまに「お子さまが全部一人で考えて作りました」とお伝えすると、すごく感動されていました。
絵をプレゼントして工作へお誘いすることも
私は絵を描くのが得意なので、お子さまが好きなキャラクターの絵を描いて持っていくこともあります。そうすると、自分でも描いてみたいと意欲の湧くお子さまもいらっしゃいます。描いたものを切り取って、廃材などを組み合わせて工作に発展することも。
きっかけや動機付けになるものを提供するのも、ベビーシッターのお仕事だと思っています。
お子さまからいただいたプレゼントに感動
私が保育に伺った時に、お子さまが自分で作った作品をプレゼントしてくださって。
お伺いする前から私のために準備していたと聞いて、とても嬉しかったです。私と一緒に以前作った工作ではなく、オリジナルの作品を自分で工夫して作ってくださいました。
私が工作が好きな人だとお子さまにも思っていただいたみたいです。
とても温かい気持ちになりました。
ポピンズシッター:きょうこ
ポピンズシッターのシッターの皆様のサポートを担当していますきょうこです。シッターの皆様に役立つ情報・お楽しみいただけるコラムをお届けします。
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