【インタビュー】こんな時どうしてる?今野シッターに聞きました

ポピンズシッター:きょうこ

今野様は「お子さまのはじめて&保護者さまのはじめてを応援したい」というお気持ちを持って保育に入られているそうです。

ポピンズシッターのプロフィール欄にも、

「“こんな些細なこと聞けない”と思わず、なんでも聞いてください!」

とご紹介されています。

今すぐお仕事に役立つ、ベビーシッターの保育についてご質問をさせていただきました。

プロフィール

今野亜紀シッター

ベビーシッターに登録して3年になります。幼稚園や保育園でのご経験もございますが、現在は自分の子育てのスケジュールに合わせて働くことができるベビーシッターのお仕事に魅力を感じていらっしゃるそうです。

新生児さんのご依頼が増えています

新生児さんの保育の時にはどのようなスケジュールにしていますか?

基本的には、保護者様にミルクや離乳食のお時間、お昼寝も何時から何時までに何分くらいすることが多いのかというのを事前にお伺いします。

そして、お子さまが起きていられそうな時間帯に一緒に触れ合う遊びを入れたり、お散歩に行ったりしています。

いつ保育内容の確認をしていますか?

ご依頼をいただいてから当日までの間に生活リズムは変わってしまうこともありますし、昨夜は寝なかった、早起きしたといったことでも変わってきます。

大体のリズムをお伺いした上で、今日はミルクをあまり飲まなかったですとか、直前でどれくらい寝ていたかなど、体調を当日にお伺いしています。

ミルクをあまり飲まなかったという日はお腹が空くのもいつもより早いかなと考えてお散歩も早めに切り上げたり、その日のスケジュールは都度変更しています。

沐浴のお時間は?

沐浴の時間もいつものお時間を保護者様にお伺いしておきます。食べてすぐだと胃にも負担がございますので、

「食べる時間によっては前後するかもしれないですけど良いですか?」

と保護者まさに事前にお伺いをしておきます。

沐浴の仕方は?

子育て経験が活かせている部分です。ですが、自分が育児をしていた頃とはやり方が違います。

育児本をしっかりと読んだり、YouTubeなどで常にやり方を勉強しています。湯船に入れない方法を実践されているかたもいらっしゃいます。その場合、”もしもお子さまが寒そうだったらどうするんだろう?”など、自分なりに疑問を持って保護者さまに事前にお伺いをできるようにしています。

各ご家庭の方法に合わせて自分の知識や経験を応用します。

「知らないです」という言葉は使いません。「知らないです」という言葉は、保護者さまを不安にさせてしまうと思うんです。

私は、経験したことがなくても、こういう方法でうよねという知識がある上で保護者さまにご質問をするのが良いと思っています。

ごきょうだいの情報も調べておく

おひとり様のお約束でしたが、きょうだい保育をお願いされたら?

1度だけそういうことがございました。

その時は、保育開始時間までに保護者さまに人数の変更をお願いいたしました。

私の予防策としては、ごきょうだいがいらっしゃるご自宅では、年齢を聞いておきます。私がシッターにお伺いする日にお母様やお父様が対応できないとなることもあるかもしれません。送迎が必要になった際に、すぐ対応できるようにしておきます。

「差し支えなければ、ごきょうだいの情報もお伺いしておいても良いでしょうか?」

とお伝えして家族構成を事前に把握できるようにしています。よくお伺いするご自宅では、ごきょうだいの方の通学路や近くにある公園などもお伺いをして確認しておくようにしています。

例えば、上のお子さまと公園に行くことは可能かお願いされても、私が行ったことがない場所だと不安に感じられるかもしれません。

私も親の身ですので、急に頼みたい時ってあるよなと思うんです。

ですので、いつでも万全な状態でお受けできるように準備しておきます。

保育1時間前に到着して周辺を確認

保育前にしておくと良いことは?

ご自宅周辺の公園や児童館をチェック

公園の場所や児童館の場所などを一通り調べておきます。

お子さまがちょっと大きくなってくると外で遊ぶことも増えてきます。

「滑り台が好きなんです」

と保護者さまがおっしゃったときに、○○公園にお散歩に行きましょうかとサラッと出てきた方が、知ってくれているんだという安心感を感じていただけます。

道がわからない状況ですと保護者さまも心配になります。

公園に行っても、トイレがちょっと汚すぎるといった事態になった時、ほかに使える施設がないかも調べておきます。公園内も、石がポンと出ていないか、雨の次の日に水が溜まっていないかといった点を確認したり咲いているお花の名前を調べたりします。

幼稚園や保育園などで働いていらっしゃる方だと、朝にしているようなことだと思います。

初回の時はご依頼の1時間前には到着できるようにしていて、家の周り、散歩コースの確認をします。狭い道でベビーカーだと狭そうだなと感じた時、は普段どうしていらっしゃるか保護者さまにお伺いできるようにしておきます。

保護者さまとお部屋をチェック

お子さまが入るであろうお部屋は一緒に見てもらい、危ない物があったら移動してもらうようにしています。

例えば、空気清浄機。

指を入れて羽を触って遊んだりすると危ないです。

「普段はどうしていますか?」とお伺いします。遊ばせても良いというご家庭もございますので、その場合は

「手が挟まれないように保育中は止めさせていただいてもよろしいですか?」

とお伺いしています。

危険なものを回避したいけれど、保護者さまが出かけてしまっていてお伺いできないということがないように、お子さまが触り出したらどうかな?というのを想像しながら事前にお伺いします。

小さいお子さまの場合は椅子や戸棚にも注意しています。

そもそも登らせないようにして欲しいのか、登らせているけれど落ちないようにして欲しいのか。引き出しは開けて良いのか…。よっぽど危なくなければご家庭の方針に合わせています。

「万が一引き出しを開けてしまった時に危ないものは入っていませんか?」というのもお伺いしておくと良いかもしれません。

幼児さんの場合は一緒にチェック

2歳を過ぎたお子さまの場合ですと

「ママに遊んでいい、触っていいって言われてるもん」

と言われることもございますので、保護者さまと私とお子さま3人で、今日はこれでは遊ばないんだよねということを事前にお約束したりもします。

どんなことが保育中に起こりそうかをシミュレーション

特に事前に保護者さまにお伺いしておくと良いことは?

各ご家庭で、お子さまご自身にどこまでやらせてあげるかということをお伺いしておくと良いと思います。

お食事の時間であれば、普段はどの程度保護者さまが補助をしてあげているのか。お子さまが「いらない!」といってお皿をポンッと投げてしまったらお食事を終了していいのか。

「ほとんど食べていないけれど良いのかしら?」と悩まれると思うので、様々なことを想定しておくと良いと思います。例えばインスタグラムなどを検索して、離乳食を食べている時にこういうことをやるお子さまもいるんだなということを想定して、そうなった時にどうしたら良いのかを聞くようにしています。

お洋服のチャックや、靴の着脱もそうです。お子さまが頑張っていることがあるのかなどもお伺いしています。

「ご自身で靴を履こうとしてもなかなかうまくできませんでしたが、足を靴に入れてあげましたら、マジックテープの部分は自分でペタンとしました。そしてニコニコしながら左もやろうとしてくれたんですよ」

など、お子さまが頑張った姿、興味を持った姿をお伝えすると、保護者さまも『次回はここまでできる様に声をかけてみてくれませんか』と一緒に成長を見守られるようになります。

様々なお子さまの姿を伝えると、“こんなことに興味を持っているのか”“こんな事ももうできるのか”“家庭でもやってみよう”と保護者さまも思ってくださると思います。

キッチンダスターと袋が便利

持っていくと便利なものは?

私の場合は、お掃除道具です。例えば、ミルクを作ったりする時にお水が飛んでしまったりするんです。そういう時にご家庭のものを使うのではなく、使い捨てのキッチンダスターなどで拭くようにしています。洗面所で手を洗わせていただいた時も、飛び散った水を拭くようにしています。

袋も便利です。ミルクを吐かれてしまってエプロンについてしまった時やお子さまが汚してしまったものなども、入れられる袋があると便利だと思います。

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ポピンズシッター:きょうこ

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