【インタビュー】自分の経験を過信しすぎないことが大事
ポピンズシッター:きょうこ
鈴木様は小学校での学校支援員を経験し、3人のお子さまを育てていらっしゃいます。たくさんの経験がございますが、ベビーシッターのお仕事では、自分の経験に過信すぎないことを特に意識していると言います。ベビーシッターのお仕事の心得などを教えていただきました。
プロフィール
鈴木久美子シッター様
現在は、学校指導員や青少年育成委員などのボランティアもしていらっしゃるベビーシッター様。3人のお子さまの子育てを経験していらっしゃいます。ベビーシッターのお仕事は週に4〜5回ほどされています。
子育ての先輩にならないように意識
ー いろいろな保育経験があるとベビーシッターの仕事はしやすいですか?
自分の子育ての経験で、悩み事が発生して試行錯誤してきたこと、失敗や成功が豊富にあるので、お伺いしたご家庭に活かしていくことができると思います。
自分の子育ての知識とかそういうものを、ご家庭のお悩み・相談に合わせて自分の引き出しの中から探してお伝えできればとも考えています。
ですが、そこで過信しすぎてはいけないと思っています。
自分の経験に過信しすぎると、どうしても上から目線のものの言い方になってしまいます。
こうした方がいいですよ!と、上から目線にならないよう特に気を付けています。
慣れてくると、自分のやり方が正しいと思ってしまうのが現状だと思うんです。ベビーシッターのお仕事も、続けていると慣れてきます。
保護者さまと親しくなってくると、お客様というよりママ友や親戚のような感覚になってしまう瞬間もございます。でもその境界がなくなると、思わぬところで余計なことを言ってしまい、いやな気持にさせてしまうかもしれません。
それはベビーシッターとしては違うと思っています。
助けの必要なご家庭に対して「協力させていただいているという姿勢」を示すことがベビーシッターには良いと思っています。
お子さまの心を強くしていくこと
ー 「協力している姿勢を示す」とはどのような保育をすることでしょうか?
各ご家庭には、それぞれに教育方針があるのでそれを聞いてから
「心が強いお子さまに育っていけるようにお手伝いをする」
というのが自分の信念にあります。スローステップでできることを増やしていくようなお手伝いをすることです。
例えば、習い事への送迎のお仕事で。まだ小さいお子さまですと、進級テストでなかなか合格しなかったりすることもございます。何度も何度もテストを受けて、そうすると自信がなくなってしまう。そこを乗り越えられるような強い気持ちに持っていく声かけをしています。
こういったことは、自分の子育て経験や学校の支援員などのボランティア経験から学びました。
ー どのようなお声かけをしていますか?
お子さまに対してはマイナスなことは決して言わない。ダメだったことを言わないようにしています。小さいお子さまの場合は、
「次やれば頑張れるよ!」などプラスのことを言います。
例えば5個のうち4個ができていたら
「あとひとつだね」
とプラスのお声かけをすることを心がけています。
保護者の方に対しても同じです。
相談されたら、「大丈夫ですよ」「それでいいと思いますよ」「十分だと思いますよ」と言います。
「残念ですよね」「これからできるようになれば…」というような言葉は使いません。
最初は保護者さまに合わせて時間の融通を効かせるとgood!
ー いよいよお仕事をスタート!その時にやった方が良いことございますか?
「この時間だけ働きたいです」など、自由度が高いのがベビーシッターの魅力だと思うんです。
でも、お仕事をしていると自分の希望する仕事時間やお引き受けしたい年齢とは合わないオーダーをいただくことも出てくるかもしれません。最初は、保護者さまの方針を受け入れ、向き合ってみるのがオススメです。そこから自分の働きやすい方向性をみつけていけば、仕事もしやすくなると思います。
自分の働き方の希望もありますしそれも大切なこと。ですが、それよりも保護者さまのためになることをやってあげたいという気持ちが自分の中で大きいと感じています。
なので、お時間やご年齢の融通をきかせる対応をこれまでもしてきています。
例えば、私は当日受付をしていません。プロフィールにも前日までと記載をしています。でも、何回もご依頼くださるご家庭のお母様からどうしても今日お願いしたいと当日のご依頼をいただきました。その時は、保育をさせていただこうと思いました。
その他にも、
ー 0歳のお子さま保育、不安を感じませでしたか?
そうですね。やはりそれは日々勉強が必要です。
例えば、今は自分の子育ての時とまったく違い様々な育児用品があります。保護者さまは、昔からその育児用品があると思って「これがいいですよね!」など話してくださるんです。
でも、自分の時にはこんな便利なものはなかったと思うこともございます。
保育の制度も昔と今では大きく異なります。
様々な事柄が自分の子育て時代とは全く違っていたりするので、今はどうなっているんだろうというのを常に調べたり、アンテナを張って情報を集めておくのが良いと思います。
新生児の生理的特徴については、こちらのページも参考にしてみてください!
ボランティアの経験が保育の仕事に活かせている
ー ボランティアの経験は、お仕事にどのように活かされていますか?
ボランティアをすると、地域の方とも繋がることができます。その地域の保護者さまの声とか、地域の人の声が聞こえてくるようになり、様々な家族のかたちを学ぶ機会になりました。
ベビーシッターのお仕事は1対1のお仕事です。でも、ボランティアなどを通じて本当に様々な家族の形と触れ合うことで、「こういう家族構成だとこう接した方が良いのかな」などそれぞれに合わせた接し方の傾向がみえてくるようになりました。
保育を俯瞰で捉えられるようになったのは良いと感じています。
ー 1対1のお仕事で不安を感じることは?
1体1のベビーシッターのお仕事は、時に不安を感じることもあるかもしれません。例えば、泣いてしまったり、お母様から言われたことで悩んだり落ち込んだりすることもあると思います。
でも、あまり神経質になりすぎないようにしています。もちろん、泣いてしまったらそれは理由があってのこと。そこはちゃんとお子さまと向き合って、理解してあげようとするのがプロだと私は思っています。
レビューをよくしようとは思っていません
大好評のレビューをいただくことが多い鈴木様。良いレビューをいただくために心がけていることはございますか?
ー 良いレビューのために心がけていることは?
レビューに関しては、実は私は全く気にしていません。お客様に、レビュー書いておきますねと言われた言われたことがあったのですが、「お母様たちもお忙しいので全然いいですよ」ってお断りしたことも。
今日の保育が楽しくできればというスタンスで仕事をしていると、レビューもいただけるようになったように感じます。すごい嬉しいなと思って保護者さまにお返事もしています。各ご家庭との一期一会を大事にしています。
ー ベビーシッターのお仕事で楽しいことは?
お子さまが懐いてくれたり、「もう帰っちゃうの?」とか「今度いつ来てくれるの?」などその一言一言がすごく嬉しいです。
新生児の保育の時は、お母様から「今日はうちの子どもがすごく落ち着いてました」「鈴木さんが来てくれると家の中が明るくなります」など言ってもらえた時は、すごく嬉しかったです。
お子さまの成長を一緒に長くみることができるのでそれはとても楽しいと思っています。例えば、お子さまがだんだん歩けるようになって、そしてしゃべれるようになった。とても感動する瞬間です。
ポピンズシッター:きょうこ
ポピンズシッターのシッターの皆様のサポートを担当していますきょうこです。シッターの皆様に役立つ情報・お楽しみいただけるコラムをお届けします。
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