病児対応で慌てないために!冬の病児保育Q&A
ポピンズシッター 【公式】
今年の冬は例年以上に園や学校でインフルエンザが猛威を振るっています。今回の「はじめて応援だより」では、この時期に増える病児保育ルールのおさらいと、病児保育ならではの保育の留意点をお伝えします。
病児保育のルールは大丈夫?Q&Aで確認!
病児保育はだれでも受けられるの?
ポピンズシッターでは、病児保育に対応いただくためには、保育・サービス研修の該当箇所を受講したうえで事務局への申請が必要です。
【研修の内容】
- 病児保育マニュアルの確認
- 研修動画(約25分)
- 小テスト
病児保育対応をご希望なさるかたは下記の「お仕事ガイド」から申請方法をご確認ください。
病児保育で受けられる病気は?
ポピンズシッターでは、病児保育となる基準を下記の通り定めています。
1.風邪、発熱(37.5℃以上(ワクチン接種による発熱含む))、下痢、嘔吐、中耳炎、お怪我などのお子さま特有の病気に罹患しており、保育園などで通常保育を受けることができず、家庭で療養できる程度の状態であること。
2.病気や怪我などが安定した回復期にあるお子さまでも(発熱がない場合でも)咳や鼻水などの呼吸器症状や摂食が困難などの理由で、ご両親さまがご自宅での療養を希望している場合。
そのうえで病児保育は、比較的症状が軽い【通常対応】と感染性の強い症状がある【感染症対応】に分かれます。現在、大流行中のインフルエンザは感染症対応、風邪症状は通常対応です。また、新型コロナウィルスの場合は対応できません。

病児保育の最新情報はこちらでご確認ください。
保育が可能な症状か、どちらの対応になるかを確認するため、医師による病名の診断は必須としています。病児保育を依頼された場合は保護者さまに病名をご確認の上、ご対応下さい。記載のない感染症は保育できません。
病児保育は通常料金?
1度のご依頼につき、病児追加料金が発生します。詳しい支給額はお仕事ガイドで確認できます。
病児保育に必要なものは?
病児保育の際には、保護者さまに病児保育連絡票をご用意いただくようお願いしています。お忙しい中で準備を忘れている保護者さまもいるかもしれません。事前にメッセージでお願いしておくと安心です。

病児保育で判断に迷うケースもチェック
病児保育の中で、咄嗟の判断に迷うケースがあるかもしれません。具体的な例を見てみましょう。
通常保育でご依頼、保育中にお子さまが発熱してしまった
保育中にお子さまが発熱した場合、お子さまのご様子を確認しながら15分置きに検温をお願いします。2回以上37.5度以上の発熱を認めた場合、保護者さまへ引き渡しとなります。その時点で保育を終了とし、病院受診を促します。なお、発熱を理由に、予定時間より早く終了となった場合も、予定していたお時間までのサービス利用料が発生いたします。
保護者さまが外出中の場合は、シッターより保護者さまにご帰宅いただくよう連絡してください。保護者さまへは、速やかなご帰宅へのご協力をお願いしておりますが、万一保護者の方が遠方に外出中で戻るのに時間がかかる場合は、サポートに連絡をいただき、病児保育に変更を依頼ください。
ご家族が発熱して保育する場(ご家庭)にいるご様子…
お子さまは元気でご家族が発熱している場合、ご家族が感染症に罹患しているかどうかで対応が異なります。
・同居家族が感染症に罹患している場合
感染症に罹患している同居家族が保育場所にいる場合は、感染症対応になります。別室でも同室でも同様です。
・発熱のみで感染症に罹患していない場合
同室にいない場合は、通常保育となります。同室の場合には、病児保育(通常対応)でご依頼いただくようお伝えください。
病児保育の注意点とは
保育をする側も不安の多い病児保育について、看護師であり心肺蘇生研修の講師でもある浪岡さんにお子さまの感染対策や病児保育時の注意点を伺いました。
お子さまの感染対策で有効なのは?
大人と同様、この時期の感染対策は手洗いが1番簡単で効果があります!うがいができない小さいお子さまの場合は水分補給だけでも効果的です。空気が乾燥している冬は特に注意して水分補給を促しています。
病児の保育環境で注意すべきことは?
空気が乾燥していると咳が出やすく、痰が切れにくくなります。お部屋の加湿には気を付けましょう。加湿器がないお家の場合は、濡れタオルを室内に干してもいいですね。室温は24±2度で調整するとよいでしょう。
病児期のお子さまの過ごし方は?
安静が必要な場合には、絵本やブロック遊びなど体力を使わなくても遊べるものを提案してはいかがでしょう。回復期でほとんど通常の生活ができる場合には、無理をしないよう調整しながら、子供の希望に合わせて遊んであげるとよいですね。
病児のお子さまは、身体が辛い上に保護者さまと離れて不安な気持ちがより強くなっているため、体だけではなく心のケアもしながら、子どもが安心して休むことができるよう、気持ちに寄り添い、笑顔で丁寧に関わるよう気をつけています。
保護者さまも病気のお子さまを預けて不安でいっぱいになっているため、その日のお子さまの様子や、症状の悪化など、変化がなかったかお引き渡し時に丁寧にご共有しています。
発熱時に見るべきポイントは?
寒気を訴えていたり震えてる時は、これから熱が出る合図です。衣服調節や掛け物などで温めてあげましょう。逆に高熱が出たら冷やします。首のつけ根、脇の下、足の付け根を冷やすと早く熱が下がります。体温を測るときは誤差をなくすため汗を拭いてから行い、食後は避けましょう。
熱性けいれんの既往歴があるお子様の場合は、普段の体温、解熱剤を使用していい体温、解熱剤の場所は必ず教えてもらうようにしています。
病児保育時に必要な持ち物は?
忘れてはならないのは感染予防のマスク・ハンカチ(こまめな手洗い用)・エプロンなどの着替え(お子さまの嘔吐に備えて)の3つです。加えて、目が離せないお子さまでなかなか手洗いの時間が取れない場合に備えて携帯できる消毒液を持参しています。
病児保育で保護者さまにお伺いすべきことは?
通常保育時の準備に加えて下記を確認しましょう。
- 母子手帳、健康保険証、かかりつけ病院の診察券、おくすり手帳など
- タオル:氷枕、汗拭きなど
- 袋:枕元に嘔吐用、嘔吐して汚染してしまった衣類を入れるなど
- 下着を含めた着替えの衣服:下痢や嘔吐が多い時は多めに
- 多めのおむつ:下痢症状があるときはとくに多めに
- 普段飲んでいる哺乳瓶、マグ、ストロー:しっかり水分補給してもらうために慣れたものを
お話を伺ったのは…

心肺蘇生法講師:浪岡さん
看護師として現在ポピンズシッターで心肺蘇生法の講師をしてくださっています。ポピンズ居宅基礎研修を受けた方ならお会いしたことがあるかも!助産師経験もあり、経験を活かしながらシッターとしてもご活躍。優しく丁寧な保育に定評があります✨
まとめ:ルールを確認して病児保育に備えましょう
病児保育は全シッターが必須で対応しなければいけないものではありませんが、病児保育のご依頼の増えるこの時期こそ、正確なルールを確認して、いざというときに備えておきましょう。
今年も残すところあとわずか。シッターの皆さまご自身の体調にもお気をつけて元気にお過ごしください!
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