0歳児保育の困りごと解決アイデア集📚
ポピンズシッター 【公式】

0歳児の保育では、ほんの少しの油断が大きな事故につながることもあります。
発達の段階や起こりやすいリスクを正しく理解し、しっかりと備えることが大切です。
はじめて応援だより8月号では、0歳児保育の基本の安全対策に加え、シッターアンケートで集まったリアルな工夫をご紹介します。
基本の安全対策
転落に注意!
0歳児は頭が大きく、体のバランスがとりにくいため、転落のリスクがとても高いです。
💥 こんな場面で転落が…
- ベビーベッドでお昼寝中、柵が開いたままで目を離したすきに寝返り→転落
- 抱っこひもをつけるときにバランスを崩して転落
- ベビーカーからするっと抜けて落下
- つかまり立ちの途中でバランスを崩して転ぶ
✅ 転落防止のポイント
- ベビーベッドを使うときは、必ず柵を閉じる
- 抱っこひもは、しゃがんで低い位置で着脱する
- ベビーカーでは、安全ベルトをしっかり装着する
- 使用方法に不安がある場合は、事前に確認・練習しておく
- つかまり立ちをしているときは、すぐフォローできる距離で見守る
窒息に注意!
0歳児の不慮の事故死で多いのが「窒息」です。
一瞬で起こり、重大な結果につながるため、特に慎重な対応が求められます。
💥 こんな場面で窒息が…
- お昼寝中、近くにあったぬいぐるみが顔にかぶさる
- ブランケットが鼻や口を覆ってしまう
- 寝返りでうつぶせになり、顔が布団に埋もれてしまう
✅ 窒息防止のポイント
- 寝ているお子さまの近くに物を置かない
- 掛け布団は軽くて払いのけられるものを選び、顔にはかけない
- 寒さ対策には、スリーパーの活用が安心
- 1歳までは仰向けで寝かせる(うつぶせになっていたら戻す)
※仰向け寝は呼吸の確保だけでなく、体温管理にも有効です - SIDSチェックを必ず実施する
💡 あなたの寝かしつけは適切?動画で確認しておきましょう▼
誤嚥・誤飲に注意!
誤嚥による窒息や中毒事故は、生後6カ月ごろから急増します。「こんな小さなもので?」「まさかこんな形で?」と驚くようなものでも、事故は起こります。
💥 こんな場面で誤嚥・誤飲が…
- おやつに出したリンゴを丸のみし、のどにつまらせた
- ちぎったパンをうまく噛めず、そのまま飲み込んで誤嚥
- 上のきょうだいのおもちゃの中にあった小さなパーツを口に入れてしまった
✅ 誤嚥・誤飲防止のポイント
- 誤嚥しやすい食材をあらかじめ把握しておく
- 不安な食材は細かく刻んで差し上げるなど工夫する
- 食べている間は目を離さず、飲み込んだことをしっかり確認
- こまめに水分補給しながら食べさせると安全
- 小さな部品や誤飲の可能性がある物は、保育前にしっかり片づける
💡 あなたの食事介助は適切?動画で確認しておきましょう▼
🐥おむつ替えのNG事例集も一緒に確認しておくと安心です
0歳児保育でよくある「困った…」に、シッターたちはこう工夫しています!
0歳児の保育はおだやかな時間に癒される反面、「泣き止まない」「寝ない」「遊びのネタが尽きる」など、シッター泣かせの場面もたくさんあります。
経験豊富なシッターたちは、それぞれの現場で工夫しながら、たくさんの「うまくいった!」を積み重ねています。ここでは、実際のシッターのリアルな工夫をご紹介します。
困りごと①:泣き止まない!
0歳児は環境の変化に敏感。特に人見知り期や保護者さまの在宅中など、泣き止まないこともありますよね。
💡シッターの工夫
- 鏡の前でお子さまの姿を見ながらあやす
- 抱っこしておうちの中をゆっくり歩きながら「〇〇ちゃんのお写真あったね。かわいいね」などと語りかける
- 手遊び歌や、パペットを使った簡単なごっこ遊びで気を引く
- あえて視線を合わせない抱っこ体勢で絵本の読み聞かせをするなど、距離感をつめすぎない
色々と試しながら、「ママが好きだね」など、気持ちに寄り添ってしばらく泣かせてあげる、という【無理に泣き止ませようとしない】対応をしているシッターも多くいました!
困りごと②:寝ない!
眠たいのに眠れない、背中スイッチが作動して置いた瞬間に起きる…そんな場面もよくありますね。
💡シッターの工夫
- 窓を開けて外の風を入れる、外の音を聞かせるなど環境の変化で気分をリセット
- お気に入りのぬいぐるみを抱っこしながら、バランスボールに乗ってゆらゆら+鼻歌で寝かしつけ
- ホワイトノイズやオルゴール音などの音を活用(お子さまの好みに合わせて)
- 保護者さまに聞いた「この角度が好き」な抱っこ姿勢を再現
寝かしつけ方法はご家庭やお子さまにより様々なので、【寝かしつけの時の抱っこの仕方】や【寝ないときの対応】まで保護者さまに丁寧にヒアリングをしているシッターが多いようでした。
困りごと③:遊びのネタが尽きる!
遊び方が限られる0歳児。特に長時間の保育では遊びのネタが尽きてしまうというシッターも多いようです。
💡シッターの工夫
- 牛乳パックで作ったカエルがひっくり返るおもちゃはどの子も気に入ってくれました
- ハンカチで顔を隠しながらいないいないばあっ!
- お名前入りの歌をつくって遊ぶ、お子さまと一緒に歌う
- 「一本橋こちょこちょ」や「こちょこちょ列車」などのふれあい遊びで体を使ったコミュニケーションをとる
- 手作りのセンサリーボトルは喜んでくれます
以下の動画を参考に、ぜひ明日からの保育に取り入れてみてくださいね!
牛乳パックのかえる▼
0歳児とできるふれあい遊び▼
センサリーボトルの作り方▼
【保育前】保護者さまにこれは確認しておきたい!
0歳児保育では、ほんの小さな違いが安心や快適さを大きく左右します。 アンケートでは多くのシッターさんが、「聞いていたおかげでスムーズにいった!」という工夫を共有してくださいました。
ここでは、特に確認しておくと安心な項目を厳選してご紹介します。
💤 寝かしつけについて
- 普段の寝かしつけ方法(抱っこ・添い寝・音楽・真っ暗な部屋など)
- 置いたら起きるタイプ?抱っこで寝かせてもOK?
- どのくらい寝たら起こしているか?(時間制限の有無)
- 寝ない場合はどうするか?
- 寝かしつけに使うアイテム(お気に入りのブランケット・ぬいぐるみ・BGMなど)
💬 シッターの声:
「寝かしつけの“ルーティン”を聞いていたことで、普段通りに進められてすんなり寝てくれました。」
「”シッターの寝かしつけで寝なかった場合の対処法”は聞いておくと安心です。」
🍽 ミルク・離乳食について
- どれくらい飲む/食べるのが普段の量か
- 温度の好み(熱め・ぬるめ)
- 飲まなかったときの対応方針(時間をあけて改めて飲ませるか?ほかのものをあげるか?)
- 代替できるものがあるか(果物、おやつなど)
💬 シッターの声:
「哺乳瓶を嫌がった時、事前に“代わりにゼリーならOK”と聞いていて助かりました。」
😭 泣きやまないときの対応
- いつもどう対応しているか?
- お気に入りのおもちゃや落ち着く行動(歌・揺れ・抱き方など)
- 外出(ベランダ・散歩)してもよいか?
💬 シッターの声:
「“泣き止まなかったらベランダに出てOK”と聞いていたので、すぐ気分転換できました。」
🚼 おむつ替えについて
- 交換の目安(時間・回数)
- 替えた後のごみの処理方法(どこに捨てる?持ち帰り?)
- 嫌がるときのコツがあるか?
💬 シッターの声:
「“おむつ替えのときはお気に入りのおもちゃを持たせるとスムーズ”という情報がありがたかったです。」
🧸 遊び・室内環境について
- お気に入りの遊びや歌
- 苦手な音・嫌がる遊びはあるか
- 寝室・ベビーベッドなどシッターが入っていい場所の確認
- 持参したおもちゃは使用してよいか
💬 シッターの声:
「持参したおもちゃは喜んでくれるご家庭と、やめてほしいというご家庭があるので要確認です!」
最後に
0歳児はまだ要望を言葉にできないため、保護者さまとの丁寧なコミュニケーションがいつも以上に重要になります。
お子さまの気持ちに寄り添えるように、保護者さまの言葉をしっかりと受け止めて、0歳児保育をもっと安心で楽しいものにしていきましょう!