食事介助で注意すべき窒息。どんな時に起きるか、知っていますか?

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涼しくなり、外遊びが心地いい季節になりましたね!

はじめて応援だより10月号では、食事介助の注意点、主に窒息について再確認します。悲しい事故が起こらないように、しっかり確認しておきましょう。

食事介助で気を付けるべきアレルギーと窒息

お子さまにとって楽しい食事の時間は、シッターが気を付けるべき時間でもあります。

特にアレルギーと窒息については、安全のために何を・どのように気を付けるべきかしっかり確認しておきましょう

アレルギーについては「保護者さまが用意した食べ物以外は与えない」ことで防げます。

では、窒息はどんなことに注意すればよいのか?窒息が起こりやすいシーンをもとに見ていきましょう。

窒息につながりそうなシーンはどれでしょう?

突然ですがクイズです💡
以下4つのシーンで窒息につながりそうなものはどれでしょう?

正解は



4つすべてです!
では、具体的な原因と対策を解説します。

そもそも窒息とは?

口は食道だけでなく気管にもつながっているため、身体は無意識に気管に食べ物が入らないよう機能しています。

しかし、「お子さまの飲み込む力が未熟なこと」と「食品が窒息を起こしやすいこと」が重なった時、窒息が起こってしまいます。

窒息が起こらないように、食品からくる要因を減らすように心がけましょう。

💡シッターができること💡

お子さま(特に5歳以下)に窒息事故が多いことを知る

お子さまの飲み込む力が未熟なことを知る

食事介助の際に窒息が起きやすい要因を減らす

具体的な窒息対策

窒息を起こしやすい食品を把握する

まずは窒息を起こしやすい食材を把握し、提供方法で工夫しましょう。

【丸ごとが危険な食材】

  • ミニトマト
  • ぶどう
  • さくらんぼ
  • 団子
  • うずらの卵

💡対策💡

事前に保護者さまに確認のうえ、包丁で切るなどしてから差し上げてください。また、ぶどうやさくらんぼは口の中に皮が残りやすいため注意しましょう。

【飲み込みにくいパンやごはん】
意外かもしれませんが、ごはんやパンも、誤嚥や窒息しやすい食材です。ごはんは粘りがあり、パンは口の中の水分を吸収しやすいため飲み込みにくくつまらせやすい食材です。

💡対策💡

汁物や水分で口の中を潤しながら、少しずつ食べるよう見守りましょう。

【ピーナツや豆は原則NG】

💡対策💡

ピーナッツや大豆などの硬い豆類をそのまま与えるのはやめましょう。保護者さまにいただいたおやつの中にも、意識せずに「豆・ナッツ」がそのまま含まれていることがあるかもしれません。迷ったら豆類はよけておくのが無難です。

【硬いものや弾力があるもの】

  • りんごや梨
  • 生のにんじんやきゅうり、スティックのセロリ
  • イカやタコ
  • こんにゃく(こんにゃくゼリーも含む)

💡対策💡

りんごは薄くスライスする、棒状のものは細くする、こんにゃく(こんにゃくゼリー)も薄く小さく切るなどの配慮が必要です。

窒息につながりにくい食べ方を把握する

窒息を防ぐ食べ方も覚えておきましょう!

・水分を摂ってのどを潤してから食べる
・一口にたくさん詰め込まない
・よく噛んで食べる
・食べることに集中する
・無理なくお子さまの口に入る大きさに小さくしてから与える
・一口ずつ嚥下できたことを確認しながら与える
・合間に適宜水分を摂らせる

悲しい事故を起こさないために

令和4年11月には、都内保育施設でリンゴを食べていた1歳5か月の女児が窒息で亡くなる事故がありました。

この事故から、眠気のあるお子さまに対しては、食事の提供を中止することと注意喚起がありました。

事故が起こるのは一瞬です。今日からまた気持ちを新たに保育をしていきましょう。

食器の片付け方法も保護者さまに確認を!

食事介助があるときは食器の片付け方法も保護者さまに確認しておきましょう。

・キッチンに置いておいてほしい
・シンクの中で水につけておいてほしい
・洗えたら洗って置いておいて欲しい

など、ご要望はご家庭により異なります。

お子さまの食器の片付けは保育の範囲内としています。お子さまの安全を最優先に、対応できる範囲でご要望にお応えしましょう。

まとめ

今月は食事介助の注意点を窒息に絞ってお届けしました。食欲の秋を迎えて、食事が楽しくなる時期です。お子さまに安全で楽しい食事時間を提供していきましょう!

参照▼
日本小児科学会:〜食品による窒息 子どもを守るためにできること〜
消費者庁:食品による子どもの窒息・誤嚥(ごえん)事故に注意!

 

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