シッターが知っておきたい熱中症の基本。水遊びの注意点も解説

ポピンズシッター (旧スマートシッター)【公式】

気象庁によると、今年の夏は全国的に気温が平年より高くなる見込みだそうです。

はじめて応援だより7月号では、保育時にお子さまを熱中症から守る行動をとれるよう、熱中症の基本をおさらいします。また、この時期に抑えておきたい水遊びの注意点もご紹介します。

熱中症はどのようにして起こる?

人間の身体は、体温が上がっても汗や皮膚温度が上昇することで体温が外へ逃げる仕組みができており、自然と体温調節が行われます。

しかし、環境や身体が以下の条件によりうまく体温調節ができないとき、熱中症になってしまいます。

📌環境:気温が高い、湿度が高い、風が弱い
📌身体:激しい運動によって体内に熱が生じたり、暑い環境に体が十分に対応できない

出典:環境省熱中症予防情報サイト

しかし、熱中症は気をつけることで発症率が下がる病気です。

夏の保育中は、汗の書き方や顔色、水分をしっかりとっているかどうかなど、いつも以上にお子さまの様子をしっかり観察しましょう。

「熱中症」の予防法をおさらい

乳幼児のお子さまは体温調節機能が未発達で大人よりも熱中症リスクが高く、後遺症の心配もあります。

予防法についてもう一度、おさらいしておきましょう。

💧こまめに水分補給をする(室内でも)
🍃通気性の良い服を着る・こまめに着替える
🌳休憩を取る
👶お子さまの顔色や汗のかきかたを観察する
🕐外で遊ぶ場合は、時間を区切る
👒外出時は、帽子や水筒を忘れない

シッターの皆さんから寄せられた熱中症予防の工夫

休憩中に、濡れタオルで汗を拭き、その後乾いたタオルで水分を取ります。ほてりがある場合は、後頭部から首筋にかけて濡らしたガーゼを当てます。(シッターMさん)

お外に出るときは帽子をかぶって日陰を選んで午前中の30分以内としています。お子さまが楽しそうにされていても、安全第一で早めに帰るようにします。また、曇っていても湿度が高い日は、お子さまはうまく発汗できず熱中症リスクが高いので、気温が高い日と同様に気を付けています。(シッターIさん)

暑い日は、近くに室内で遊べる施設があるかお聞きしています。予約が必要な場合もあるので、事前に確認するようにしています。(シッターIさん)

事前面談で「もしお子さまが暑そう(寒そう)だった場合は、こちらで室温の調節をさせていただいてもよろしいですか?」と保護者さまにお伺いしています。(シッターTさん)

直射日光が当たる場所でのお昼寝は避け、カーテンがある場合は閉めるようにしています。(シッターIさん)

万が一お子さまに異変を感じたら…

熱中症の場合、お子さまの体調変化は急激に進みます。様子がおかしいと感じたら、ためらわずにすぐに保護者さまに連絡をしましょう。命に関わる症状と思われるときは、すぐ救急車要請をしてください。

また、いざというときのために、どんな症状が出るのか?どんな対処法が適切なのか?を確認しておきましょう。

日本スポーツ振興センター作成「スポーツ事故対応ハンドブック」より引用

また、シッターとしてお仕事中に緊急事態が発生した際には、ポピンズシッターの対応フローに沿うことも大切です。

緊急事態発生時のフロー

緊急時の対応方法はお仕事ガイドでも確認しておきましょう。

水遊びの注意点も確認

暑い季節になると、水遊びの依頼も入るかもしれません。

消費者安全委員会が保育施設向けに発信している水遊び監視のポイントには、シッター目線でも参考になることが並んでいます。

本記事では3つのポイントを紹介します。

お子さまの水遊び中は監視に専念

過去に保育施設で、監視役の先生が遊具の片付けなど、ほかの作業を行っていて、ふと目を話したすきに、お子さまがおぼれたという事故が起こっています。

保育中も遊具の片付けなどをしたくなる場面はあるかと思いますが、大切なのはお子さまの安全です。水遊び中は特に、お子さまから目を離すのはやめましょう

深い・浅いは関係なし

お子さまは2.5~5cmの深さでも溺れる可能性があります。遊び場の水の深さには関係なく、注意深く保育しましょう。

溺れるときは静かに溺れる

溺れるときは、助けを求めたり、苦しくて暴れるといった反応とは限りません。静かにおぼれることも多いと言われています。保育中は目を離さずに過ごしましょう。

お子さまに楽しい夏をお届けしましょう🎁

夏祭りがあったり、夏休みがあったりしてお子さまにとっては楽しいイベントが増えるこの季節。少しの油断で取り返しのつかないことが起きないよう、今一度気を引き締めて保育にあたっていきましょう。

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