Q. 保育中の「入浴介助」で気を付けることは?

ポピンズシッター:きょうこ

入浴介助は事故に直結すると認識を

お子さまの入浴は、事故に直結することもあり注意が必要です。特に0~1歳児は浴槽での溺水が多いため、最大限の安全を確保して保育しましょう。

 

消費者庁「令和4年度子どもの事故防止週間 参考資料」より

浴槽で使う首浮き輪による死亡事故などはご存じでしょうか?浴室で起きる悲しい事故のニュースは残念ながら後を絶ちません。プロのシッターとして普段からそういったニュースに注目し、日々の保育の安全対策を心掛けていきましょう。

入浴介助で気を付けること

【注意1】入浴中の事故・けがに十分気をつける

浴室には危険がたくさん潜んでいます。特に、お子様がお風呂に浸かっている間は目を離さないようにしましょう。

  • 浴室に入るとき、湯船に入るときは、脇を支えての転倒に備える。
  • お湯やシャワーの温度は必ず触って確かめる。
  • 入浴介助できるお子様の数を見極める
    ※危険につながることもあるので、依頼を受ける際に無理をしないようにしましょう。
  • 洗い場では、転ばないよう座椅子に座ってもらう
  • 蛇口などに体をぶつけないよう、蛇口側にシッターが立つ
  • シャンプーなどのボトルは、シッターの後ろに置くなど、手の届かない場所に移動する。

【注意2】おしっこやうんちが出たときの対応

小さなお子さまの入浴では、お風呂でのおしっこやうんちに対して、ご家庭での前例や対応方法を事前に伺い対応します。

入浴前に必ずお子様の水分補給とトイレ(オムツ替え)を済ませておきます。入浴中に排泄してしまったり途中でトイレに行きたくなる等のハプニングを防ぐ為です。

【注意3】空腹時に入浴しない

事前に保護者様とタイムスケジュールについて確認しておきましょう。空腹や水分不足で入浴すると、脱水症状になる可能性もあるので注意しましょう。

【注意4】事前の準備が肝心

・着替える場所着替えを確認
出てきたときにすぐに着替えられるように、お子さまの着替えの場所と、着替えの衣類を準備しておきます。湯冷めしないよう着替えはスムーズに行いましょう。

・必要なものは事前に用意
入浴に必要なものは全て手の届く所にそろえてから介助を始めましょう。

沐浴時(乳児の入浴介助)の注意点

乳児の沐浴時の注意点に関しては、【ポピンズシッター基礎研修 沐浴】でもご紹介しています。事前にチェックしておきましょう。

入浴介助の際に持っていくと便利なものは?

  • 自分の手足を拭くためのタオル
  • 短パン
  • 替え用エプロン

濡れることも予想されるので、自分自身のタオルや着替えを用意しておきましょう。その他、事前に保護者様に持ち込んで良いか確認をした上で、コップやシャボン玉などお風呂で遊べるおもちゃを持参するというシッター様もいらっしゃいました。

乳児の入浴介助:保護者様にご準備いただくものは?

保護者様に入浴介助を頼まれた際に、保護者様にお願いするものをリストにしました。いつも保護者様が利用されているグッズをご準備いただきましょう。

事前に、保護者様の入浴方法などもお尋ねしておくとスムーズです。

  • バスタオル2枚
  • ガーゼハンカチ
  • 沐浴布(ガーゼハンカチやハンドタオルでも)
  • 湯温度計
  • いつも利用しているお子様用ボディーソープやシャンプー

【ポピンズシッター基礎研修 沐浴】でもご紹介しています。沐浴の依頼があった場合は、必ず事前にチェックしておきましょう。

ボディクリーム等の保湿剤は、保護者様のご指示や事前確認があれば、お子さまに塗ることが可能です。確認しておくと良いでしょう

事前に普段のご家庭での入浴方法を教えてもらいましょう

お顔や頭が濡れることを怖がるお子さまがいらっしゃいます。保護者の方に日々の様子を伺い、その方法にそって介助するとよいでしょう。

年齢によって、お子様自ら洗う場合と、シッターが洗う場合があります。お顔や頭が濡れることを怖がるお子さまは石鹸やシャンプーで頭を軽くなで流す程度など対応しています。(N様)

お風呂が苦手なお子様にはどう声かけをする?

予めお風呂のお時間をお子様と約束

時計の針がここまで来たらおふろ、とお子さま主体で決めておく」(T様)

おもちゃなどで誘導

「普段お風呂場では使わないおもちゃで遊ぼうと提案してお風呂場へ移動、遊びながら入浴します。少し大きくなると湯船に浸かってる間等にクイズ大会をすると、とても楽しんでくれる」(I様)

出る時間の10分前から声かけ

なかなか入らないだけでなく、なかなか出ないということも。

出て欲しい時間の10分前に『そろそろ出るよー』と声をかけておく。一緒におもちゃを片付けてもらい終わりということを伝える」(H様)

その他、

「お風呂から上がるであろう最長時間にスマホのアラームをセット。湯船から上がりたがらないお子様がアラーム音を聞く事で、気持ちの切り替えのキッカケに出来るようになる」(K様)

という声もありました。

子どもがお風呂を嫌がるときどうする?シッターが教える子どものお風呂のコツ

 

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